Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

茶会へ

2021年03月18日 | 茶道
前日とは打って変わった快晴の下、遠州忌茶会へ行ってまいりました。
例年は会館で大寄せですが、昨年は開催せず、今年は宗家で、15名の時間制での開催となりました。
それはそれで、贅沢な時間を楽しませていただきました…。
桜開花宣言という春らしいお菓子、おいしいお茶。。。

そしてさすがのご宗家の茶会にいろいろ感心。
感心というのはおこがましいのでしょうが、学んだというほど自分のものにできたでもなく、はぁ〜、そういう準備、そういう先の読み方、気の回し方、段取りの仕方、あるのねぇ、と、新たな領域の存在を垣間見た、って感じでしょうか。
ふだんのお茶会でもそうなのでしょうが、今回特にコロナ禍の中。
感染拡大防止のための配慮がされています。

毛氈に、座る位置の印がありました。
「近づかないで、距離をあけて」ではなく、「印の位置に座ってください」。
お茶の頂き方も、これまでのお作法と違います。
「取りまわさずに銘々にお出ししますので、黒文字はお持ち帰りください」「天目台は持たなくてけっこうですので、直接ご自分の出袱紗にとってお召し上がりください。正面を返さずにそのまま天目台に戻してください」
始まってからあれこれと指示しなくても間隔があくよう、触れないよう、先に配慮されていて、「それダメ!」ではなく「こうしてください」と、お互いに気持ちのよい言葉が語られます。
ちょっと、子育てに通じるものがある…
広間に15名という人数もよく配慮された数でした。座る間隔もさることながら、お席のあとお床の近くの方はお床を拝見に、花に、脇床に。点前畳が近い方はお点前の道具に。そして入替り。3~4名ずつ。
絶妙に、密にならない。。。

そして、これはコロナと関係なく、前の席と次の席の間のムダ時間の短いこと!!
前の最後の方が出られたと思ったら、すぐご案内。待たされることなくお菓子が出て、お点前もお話も急がれた雰囲気はなく、ご正客に続いてすぐ全員のお茶が運ばれ、拝見も追い立てられるような感じなくゆっくりと拝見。そして次の方々が!
振り返ると、前室(寄付)を拝見して濃茶、移動して薄茶、展観を拝見してゆっくりすごして、ほぼ1時間半! おそらくご予定通りの時間進行です。すごいなー!

点心はお持ち帰りで頂戴して、帰って、おいしくいただきました。


さて、濃茶席では、青磁の筍花入に牡丹、薄茶席では青竹の輪無二重切に木五倍子と白い獅子王椿でした。
木五倍子のすこし変わった使い方が新鮮。
うちの花入の花も終わりつつあったので、次の日さっそく真似してみました。
ただし青磁の筍に木五倍子と赤い乙女椿ですが

※宗家のお席の花ではありません。うちの、です

ついでに李朝も。
木五倍子と貝母百合。ちょっと触発されて木五倍子の細枝を工夫して使ってみる。。。李朝には細い方が★



干支の香合…。
丑の背の超かわいい童子は、童子…? くま…パンダ…? …えっっ?

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