食べ歩きとハイキングの旅

酒どころ&ワイナリー、美味しいものを求めて日々散策しております。

【今夜は、どじょう鍋!! 】店頭で泳いでいるのを見つけましたので~♪

2024年04月27日 | グルメ

(最終的に出来上がった、柳川鍋です~♪)

初夏になりました。

どじょう鍋によーく冷やした日本酒なんて良いな~♪

と、夫がつぶやきました。

 

ああ、ドジョウね、桶川のマミーマートで販売していたのを見たことあります。

「また見つけたらね」とお約束致しました。

 

今日は、さいたま市吉野町にある「角上魚類」へお買い物です。

新潟県寺泊にある「魚のアメ横」に拠点を置く鮮魚チェーン店で

「日本海まで行かなくても、日本海からやってくる」

「日本海で捕れた魚を9時間以内に関東圏で売る」

をウリにしているお店です。

浜ゆでの紅ずわいガニが1杯600円とか、お手軽だな・・・と眺めていると、その横で

ピチピチと跳ねているものが~!!

なんと、ドジョウじゃありませんか!!

 

■どじょう鍋にしたいのですが、1人前どのくらいですか。

→ まあ、1人前100グラムは欲しいところですね。

■これ、生きたまま保存できますか?

→ お買いになりましたら、水をお入れします。

そのままの状態で、常温で保存してください。

■生きたまま調理するんですよね、洗うのはどうしたらよいでしょう?

→ 養殖ですから、洗わなくても大丈夫ですよ。

ざるに入れて、水を上からかける程度で。

■いつでもありますか?

→ 週に一度位ですね。

 

100グラムはどのくらいか、ザルにすくって見せてくれました。

もう少し多めにとお願いしてみました。

はいはい、この位でね。

頂いてみましたよ~♪

チラチラとこちらに視線を向けていた他のお客様たちも、お買い上げです~♪

「柳川鍋にしたいと思って~♪」と。

週に1度くらい仕入れて、当日中に売り切れますね。

 

このお店、以前はスッポンもみかけたことがあります。

自分で日本酒かワインを持参すれば、捌いたときの生き血も持ち帰り出来ますって。

すぐに、近くの「いなげや」さんで日本酒を購入して渡しましたよ。

ワイングラスで提供しましたら、夫は大変喜びました。

しかし、実際のところ、私は不気味でとても頂くことは出来ませんでした(>_<)

スッポン鍋は、頂きましたけどね。

 

で、頂いたドジョウですが、段ボール箱に入れて薄暗い状態にしています。

時々、一斉にピチピチと跳ねるのが不気味で・・・。

自分で購入しておきながら、恐る恐る、です。

 

どじょう鍋の作り方をネットで調べましたところ、

・ドジョウは30分くらい酒に浸して、泥酔させる。

・白味噌を入れたお湯で40ー50分茹でる。

・お湯でさっと洗い、浅くて広い鍋に重ならないように敷き詰める。

・汁を入れて煮立ったら、ささがき牛蒡を入れ手柔らかくなるまで煮る。

・たっぷりのネギを載せて出来上がり。

卵でとじるれば柳川鍋、卵なしだと、どじょう鍋らしいです。

 

「駒形どぜう」風にしたかったので、こちらのレシピを参照させて頂きました。

駒形どぜう風どじょう鍋 by akkey-y 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが393万品 (cookpad.com)

柔らかそうな新ごぼうと、

細めのネギ。

でも、駒形どぜうでは太めのネギでしたけどね。

三つ星たまご。

ドジョウも、ゴボウも、ネギも、みーんな、土の恵みなんですね~♪

 

はてさて、どじょうさん達の運命やいかに・・・?

(画像は30分程度経過して、泥酔したところです)

ドジョウさんたちをボウルに移し、お酒で泥酔して頂きます。

その時点ではピチピチと跳ねていますので、すぐに蓋をしてね。

30分程度経過したら、静かになります。

 

ワイルドすぎる~!!

少量の味噌や酒粕を入れて50分くらい煮ました。

味噌や酒粕は味付けが目的では無く、柔らかくするためです。

ザルに空けて流水で洗い、

そばつゆの味付けで煮ます。

少し、みりんを足しました。

たっぷりのゴボウを載せて煮えたら、

大量のネギを載せます。

これで、どじょうの丸鍋、出来上がり~♪

奈良で購入した春鹿の微発泡酒「ときめき」

さわやかな味わいの「白滴」で頂くことに致します~♪

半分くらい頂いたところで、

卵でとじました、これで「柳川鍋」となります~♪

ドジョウを開きにして、骨を取る方もいらっしゃいますが、そのままでも十分柔らかいです。

お料理の上手な方から見れば、笑ってしまうような不調法なシロモノだと思いますが、

大変美味しくいただけて、満足致しました!!

 

ところで、岡本かの子さんという昭和初期の小説家をご存じでしょうか。

日本漫画の祖とも云われる岡本一平さんの奥様です。

岡本一平さんは、浅草の駒形どぜうの五代目主人と仲がよく、妻のかの子さんを連れて行きます。

しかし、どじょう料理は、お嬢様育ちのかの子さんの口には合いません。

無理をして食べるのですが、その後は気分を悪くしてしまいます。

その翌年の昭和14年、かの子さんは小説「家霊」を書き上げます。

お時間のある方は、ご参考までにどうぞ。

 

押し迫った暮近い日、店を閉める前に老職人がやってきて、

「御飯つきでどじょう汁一人前」を注文する。

いつも代金を払わない客だから、断られる。

それでも老人は、勘定を払えない言訳を始める。

こうして、どじょう汁と飯をせしめるのだ。

じつは、先代のおかみさんが、

「どじょうが欲しかったら、いくらでもあげますよ」と言っていた。

勘定のかわりに、老職人が一心うちこんだ彫金のかんざしを持って来い、と言っていた。

いくつかのかんざしを納め、最後には一本足の古風な千鳥のかんざしを渡した。

しかし、もう身体が弱って、勘定を払う当てはない。

ただただ、永年夜食として食べ慣れた、どじょう汁と飯一椀、わしはこれを摂らんと、

冬の一夜を凌ぎ兼ねます。

朝までに、身体が凍え痺れる。

わしら彫金師は、一たがね一期です。

明日のことは考えんです。

あなたが、おかみさんの娘ですなら、今夜も、あの細かい小魚を五六ぴき、恵んでいただきたい。

死ぬにしても、こんな霜枯れた夜は嫌です。

今夜、一夜は、あの小魚の命をぽちりぽちり、わしの骨の髄に噛みこんで生き伸びたい・・・・

 

 

 

 

 

 

  

コメント (2)
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