愛宕山とゆずの里ハイキング

土曜日。前から行きたかったゆずの里に行ってきた。
嵐山から歩き始め、化野を過ぎ、トンネルを抜けて清滝バス停前を
通って愛宕山山頂へ。帰りは水尾へ下りて保津峡駅まで歩くコース。



愛宕山は２回目だったけど、やはり「登山」の山だった。
登り始めから勾配がきついうえに12月初旬の山頂は寒かった～！
この日の京都市内の最高気温は13.6度というのに、愛宕山山頂では
日中でも3度しかなく、社務所前の休憩所では薪ストーブに火が入っ
ていた。登山靴はもちろん、この時期、冬の低山用防寒対策は必須！





鳥居本から数えて２つ目の鳥居をくぐると、もう急勾配。
参道を行くと、一定の距離ごとにお地蔵さんや標識が現れ、現在地
と山頂までの行程を知らせてくれる。
残り450mの地点にある古びた黒門は、もと白雲寺の京都側の惣門。
愛宕山は江戸時代には白雲寺が実権を握る神仏習合の山だったそう。
案内板によると「お伊勢七度　熊野へ三度　愛宕さんへは月詣り」
と言われ、7月31日から8月1日にかけて「千日詣り」をすると、1回
で千日分のご利益があるといわれているらしい。
昔は茶屋が20軒近くあったそうで、かなり賑わっていたらしいこと
が道沿いの案内板から想像できた。







灯籠の並ぶ石段を昇り、3つ目の鳥居をくぐりようやく神社へ。
お弁当休憩を除くと2時間ほどで愛宕神社本殿に到着。
全国にある愛宕神社の総本社で、火伏せ・防火に霊験のある神社と
して知られる。若宮、奥宮もあった。
また、古くは戦勝祈願の地であり、明智光秀が本能寺に向かう前に
ここに参拝したそうだ。
標高924メートル。途中で保津川・水尾方面が見える場所や、比叡山・
京都御所・大沢池・京都タワーなどがパノラミックに見えるビュー
ポイントもあった。



＜メモ＞
山中はお弁当を食べるのにちょうどいい屋根付き休憩所が数カ所と、
山頂付近に丸太のベンチがけっこうたくさんある。社務所と書かれ
た建物周辺にも登山者用休憩所、飲料自販機あり。
トイレ：清滝バス停付近、愛宕山山頂付近、水尾バス停前



下りは愛宕神社から「水尾の分かれ」まで15分位。
分岐点から水尾までは再び急勾配が続き、おかげで1時間足らずで
一気に下った感じ。
突然現れた柚子の木で水尾に着いたことがわかった。
ゆずの里は本当にゆずの里だった（笑）。そこかしこに柚子の木が
あり、黄色い実が一斉にお・も・て・な・し～♪
いや、お・で・む・か・え。
街路樹（？）や庭木、とにかく手の届きそうなところに柚子、ゆず、
ユズユズ～～～～。
収穫作業中のそばを通ったり、柚子風呂の前を通ると柑橘系の香し
い匂いがするので、ついハイテンション気味になる。
柚子風呂と料理がセットになった宿も幾つかあるみたいだった。









清和天皇陵に行くには時間がなかったので、円覚寺の少し先にある
清和天皇社にお参りした後、再び柚子！
直売所が見当たらないので、道でたまたま尋ねた人がラッキーな
ことに直売もしておられる「柚子茶屋」さんの人だった。
スーパーでは2個しか買えない金額で、ナント袋にいっぱい分けて
いただいた♪♪ 柚子のレシピ付きで。
収穫と出荷で忙しい時にわざわざお店を開けていただき、ありが
とうございましたっ！

水尾からはバスもあったけど、歩いて保津川の赤い鉄橋を渡った。
その時、JR保津峡駅に停車中の白い列車が見えた。駅は川の上。
駅のホームそのものが橋にもなっているのだった。
ひょえ～！
午後5時。薄暮の保津峡に何かの灯りが点々とともっていて、とて
もきれいだった。