初夢で 父としゃべった
なんてことないくらい
なんともいえない会話だったんだけど…
昨年の9月に 父は逝った
痛みで辛そうだったから
心のどこかで そっと ホッとした
僕の見る夢の中には
それでも 時々 家族が登場する
当然 父も 普通に 寡黙に 登場する
あれだけの衝撃だったのに
夢で会う時には なんの違和感もなく
起きた時には 驚きと共に どこか切なくて
ふぅん
初夢はシュールだったんだ
僕の部屋の壁に 山芋とあん肝を合わせたような形をしたサトウキビが…
なんで それがサトウキビだったんだろう…
80センチくらいの 不格好なサトウキビが タテに飾ってあって
そこに ふたつの穴が開いていて それを父さんが疑問に思って
「なんで こんなとこに 穴が開いてるんだ?」
『誰かが 食べたくて 指を入れたみたい』
そう答えると 父さんは 自分の指を合わせてみて
ふぅん なるほど という表情で その場を去ってゆくんだけど
それだけなんだけど
僕は不思議だったんだ
だって 部屋には 僕と父さんしかいなかったから
サトウキビを食べようとしたのは 父さんだったんじゃないの?
フロイトなら どんな分析をするのかな…
欲しいのは 完璧な分析なんかじゃなくって
ささやかな納得なんだけどね
なんてことないくらい
なんともいえない会話だったんだけど…
昨年の9月に 父は逝った
痛みで辛そうだったから
心のどこかで そっと ホッとした
僕の見る夢の中には
それでも 時々 家族が登場する
当然 父も 普通に 寡黙に 登場する
あれだけの衝撃だったのに
夢で会う時には なんの違和感もなく
起きた時には 驚きと共に どこか切なくて
ふぅん
初夢はシュールだったんだ
僕の部屋の壁に 山芋とあん肝を合わせたような形をしたサトウキビが…
なんで それがサトウキビだったんだろう…
80センチくらいの 不格好なサトウキビが タテに飾ってあって
そこに ふたつの穴が開いていて それを父さんが疑問に思って
「なんで こんなとこに 穴が開いてるんだ?」
『誰かが 食べたくて 指を入れたみたい』
そう答えると 父さんは 自分の指を合わせてみて
ふぅん なるほど という表情で その場を去ってゆくんだけど
それだけなんだけど
僕は不思議だったんだ
だって 部屋には 僕と父さんしかいなかったから
サトウキビを食べようとしたのは 父さんだったんじゃないの?
フロイトなら どんな分析をするのかな…
欲しいのは 完璧な分析なんかじゃなくって
ささやかな納得なんだけどね