いちばん、気に入っている今の時期の着物です。
※
単衣の時期は、急にお客様の質問が多くなります。
「これは、今着られる?」
「帯は何を合わせたらいいの?」
「○○を着てはおかしい?」
和装の基本的な常識や目安はあります。
でも、この頃の暑さや、着用日の天気・場所
融通性のあるお答えをするキモノ屋さんや先生方の存在、
同行・同席をする方が何を着てこられるのか・・・
いろいろ考えると、一概に言い切ることは出来ません。
大事をとった常識的なことをお答えした上で
上記のようなことをお話ししたり、
お客様の着用目的などお聞ききしながら
お持ちのおキモノや帯の事も
ご一緒にあれこれ考慮して・・・
結局のところ、私は、ご一緒に考えるだけで
お客様ご自身に答えを見つけてもらうことが多いようです。
暑苦しく見えがちな
黒いキモノ。
綿レースの半衿と
夏の帯締めをあわせます
ちょっと見より
ずっと透明感があって
糸の撚りのシボもあって
サラッとした着心地が
気に入っています。
実はコレ、古着です。
差し迫って必要があったので、いつもだったら
決して買わないほどの、ふた周りもちいさなサイズの物です。
身幅だけはあったので、袖丈をだし、裄をだし、
身丈は腰紐を思いっきり低く締めて、やっと着ています。
半衿は、昔洋服をしている時
取引先のレース屋さんにいただいた服地。。。
こんな風に、細かいお針仕事をあれこれ忙しくしています。
手仕事したものを身につけるのって
結構、穏やかな満足感につつまえれて楽しい
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でも、Hermitさんは、ほんとに渋好みですねぇ。私もそうだったりしますが・・・時々、パキーンと、反対色で占めちゃったり、可愛い系でまとめちゃったり、遊んでしまいます。「いえいえ・・・仕事場で」という答えが返ってきそうですが・・・趣味が徹底している方なような・・・「ですか?」。でも、昨年この季節、場所は火葬場で、何ですが・・・。濃茶のお着物に喪の帯、そんなご年輩のご婦人の白い半襟が印象的で・・・。悲しみ、寂しさの漂っている空間で、何かしらキリッとした精神の美しさを感じた私でした。そう言う意味で、Hermitさんの、生地の細やかな選択は玄人好みですね~♪
北国岩手も、今年は暑い?
ぴんぽんさんも渋好みでしたか。
私は色の組み合わせがヘタなので、逃げちゃって
悪循環で地味に陥っているかも・・・です。^^;
赤・ブルー・茶系×黒とか、アロハプリント
的な
物なんかは、ときどき色柄も身につけます♪
色って、ひと・場所・組み合わせによって同じ色が
魅力的に見えたりダサくなったり・・・。
火葬場で美しい装いというのは
ちょっと、スゴイ。^m^;
でも、わかるような気がします。
私もその場に居たら、きっと目をひきつけられたと思う。。。