Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

再生

2012-05-05 15:11:00 | 物・モノ




ざっと、数えるともう15年近く使っているバッグ。



店頭で一目みるなり、やたら気に入ってしまった。



「お弁当の入るバッグ」が条件だったのに、
マチがない上に、自転車通勤には
やや分不相応なこのバッグを買ってしまって、
我ながら後悔するかと思いきや、
盛夏以外、新しいバッグを買っても
一番のお気に入りでヘビーユーズをつづけても
丈夫で、皮好きの女性や、なぜか男性陣によく褒められた。


が、困ったことになった・・・・。


このところ桜のハンドルにひびが入ったり
皮ひもがのびたり、劣化を急に感じるようになった。


購入時に、華奢な持ち手を心配すると
お店の方が
「驚くほど丈夫ですよ。修理もさせていただきますし。」
と言っていたけれど、百貨店のテナントは撤退している。


メーカーに連絡して、定番商品だったという
コレと同じものを買おうとしたけれど
桜の木の持ち手がないということで、
新しい商品は、手に入らなかった。



ハラハラしながら、急に大事に扱いだしたけれど
とうとう、皮ひもが切れた。




おそるおそる、メーカーにふたたび連絡を取ると
実費だけのような値段で修理してくれるという。


おまけに新品のような手厚い包装で
あっという間に戻ってきたバッグは
依頼した箇所の修理はもちろん
修理代に含まれていない桜の持ち手の
ササクレまでも接着して、漆を塗り重ねてあった。


何重にも、15年前、このバッグを衝動買いして
ほんとに良かったと思う。


モノを創るとき、革製品を選ぶ時、
もちろんこのバッグを使う時
そして、仕事をする時、
私は度々このバッグのことを想うだろう。






コメント (4)
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