Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

これ、な~んだ?

2008-06-02 11:11:58 | 庭・植物







野蒜(のびる)です。



関東では「のびろ」とも、呼ばれていたように思います。


ユリ科の多年草。「蒜」はネギ属の総称で、
昔はニンニク・ニラ・ネギ・ラッキョウと一緒に
五葷※(ごくん)と、呼ばれていたそうです。
※葷は、古い時代のネギの総称。


これ、食べれるって知っていました?


clover



私には、この野草に関して懐かしい想い出があります。

やっと姉の後を付いて回っていたような子供の頃、
同じような近所のオチビさんと一緒に小銭を
握り締めて駄菓子屋に行ったのですが、
どうした訳だったか、お金が少し足りません。

すると、奥からコワそうなおじさんが出てきて
「いいもの持って入るじゃないか。
おじさんにソレをくれたら、お金を払おう。」
と言ってくれたのです。

おじさんは、ビックリしている私たちの前で

根の近くの玉ねぎ状の部分の薄皮をむいて、
お味噌をちょこんとつけて食べて見せてくれました。

畦でレンゲやシロツメクサやつくしを摘むついでに
ネギそっくりな野蒜をおままごとにでも使おうと
思って持っていたのかもしれません。
おかげで、買いたかったものを無事買えて
皆で喜んでその日は帰りましたが・・・

後日、私たちはそのちょっとした体験談を皆に
話したので、子供たちが野蒜を一杯摘んでは
おじさんのところに持って行き、おじさんは、
閉口していたー。というオチがつきます。

おとなが、
今の時代と違う意味でコワかったり、
よそのコのことも、見守ってくれていた時代の話です。


clover



お味噌ととても相性がよく、おじさんのように
生で
食べるとその味はエシャロットにたとえられます。
(私の記憶では、もっと辛かったような。。。)
サッと茹でヌタにしたり、天ぷらにしても美味しいとか。
ヤフー!で長野のメーカーが季節限定販売していた
野蒜入りお焼きなんて・・・たべてみたいっ!


胃腸を丈夫にし、身体を温める効用は、
小さいながらにさすがネギ属。


最後に、飲食店さんのBlogから拾った「読み人知らず」をふたつ。



つくしかと 問えばのびるの籠をみせ 

一鍬に のびるの白き 玉無数





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コメント (6)
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