勿怪の幸い。

福長千紗の制作日記とあれこれ

制作日記:鳴屋・小道具その2

2011-09-29 21:54:32 | 制作日記
先ほどメールチェックをしてみましたら、発注していた箱が出来たというお知らせが。

え、早い!!
そして添付されていた写真には素敵な箱が。

箱の名称がかかれていましたが、無知な私、全く読めません。
調べておきます・・・。

私が想像していた物より数段素晴らしい物が出来ている様子です。
おそらく一度人形を持っていき、サイズを見て微調整となります。

すごいです。
人様の力を借り、私の人形は見栄えよくなる予感。
素晴らしき他力本願。
自分でやったら作品殺しかねないので、甘んじての他力本願です。


金魚を2匹追加する事にしました。
金魚姫の仲間の金魚は大小合わせて5匹でしたが、展示の事を考えるとどうも少ない。
もう少し増やしたい。増やすか!!
と思い切ってはみたものの、実はこの金魚、鱗制作貼付け作業を画家の後藤さん(良く登場する)とその従姉妹の兄弟に手伝ってもらいました。
もう嫌だ、出来んと騒いだら助けてくれました。
つまり、私は金魚姫以外の金魚にはあまり関与していないのです(黒い大きいサイズのはあたしが貼りました。さぼってません!!)。

一人で鱗貼りにいそしむのかと思うと、倒れそうです。
まだ、金魚本体の削りだしすらしておりませんが・・・・・・。

とても、やりきれない気分になった。

2011-09-28 23:24:10 | 徒然
私が高校生だった頃、大嫌いな美術の先生がいた。
彼は自分の技術を自分で絶賛し、私の受験に介入しようとしてきた。
しかし、幼い頃から通っていた画塾があり、関西の受験に対する信用があったため、勿論そちらを信じた。
斯くしてぼんやりしている私も、無事京都の大学生となり、楽しい4年を過ごした。

で、先日その画塾の先生から電話があった。
私の出身高校の生徒が悩んでいる、というのだ。
内容は私が悩まされた事と同じ、美術教師の受験への介入だ。

その美術教師は、なんと私を悩ませた先生だった。
話を聞くと、デジャヴュかと思う内容で、夏休みが終わった高校3年の大事な時期に技術面以外の事で悩ませるとは、相変わらず碌な教師でない。
そばに張り付き、罵声を浴びせ、生徒が萎縮して描けなくなる事に気づかない、本当に馬鹿な(失敬!)事この上ない教師で、そんな事に悩まされ泣かされる後輩の話を聞き、やりきれない気分になった。
そして、今日、DMを置かせてもらいに画塾に行ったら、その後輩がいた。
対面するのは初めてだったが、その後の話を聞いてみた。

本当に、何も変化の無い嫌な人だな、と卒業して10年強経つと言うのに再びげんなりした。
後輩と一回り違うというのに、同じ悩みを持っている。
私は彼に喧嘩をふっかける勢いで対応したが、彼女はそういうタイプではなく、きちんと話を聞き、先生の言う事を聞かなければいけないのでは無いかと。
大事な事は卒業、受験、自分にとって描きやすい環境を整える事。喧嘩できないなら逃げる。課題は7割の出来でもいいからとにかく期限内に出す事。
余裕が出て来たら先生の要求を一個ずつクリアして、課題に対するやる気をみせること。(この場合7割ではなくなるが、受験対策に利用する。)

後、訳の分からない状況に陥ったら、もういっそその状況を面白がってみる。
視点を変えたら滑稽な事は多々有り、面白いと感じられたら全てが巧く回りだす事がある。

それだけ伝え、色々吐き出したくなったら呼んでくれと帰宅した。

私のアドバイスが、教師に対して陰で悪口も言えない気の優しい子に有効かつ的確かはわからないが、その教師が悩むに値しないのだと言う事だけは伝えられたと思う。
つまらない人間のせいで楽しい時期をつまらなくされるとか、本当に、無い!!
もじゃもじゃとしたなで肩ビール瓶のようなあの教師の、もじゃもじゃ部分を刈りに行ってやろうかと思った。

来年の事を考えて鬼に笑われるというか・・・。

2011-09-27 22:56:34 | 徒然
来年、月に一度集まって制作をしている仲間とグループ展を企画している。
まだ、やろうやろうと言っている段階だが、とてもマニアックな仕上がりになりそうな予感。

新たな事を考えるのはとても楽しい。
が、考えるべき事は別に有る。

展示方法だ。
並べるだけでは面白くない、というか、魅力的ではない。

大きな人形ならば椅子に座っているだけで素敵だが、小さい上に人ではないとなると・・・・・・。

その妖怪がどのような性質の物であるかと言う事が分かるようにしたいのだが、作った妖怪の情報が自分にある分(当然だが)、すぐにショートカットをしてありとあらゆる事を端折ろうとしてしまう。
端折ってはいけないと意識すると、今度は情報過多でわけがわからない。
誰に頼める訳でも無し自分でなんとかする訳だが・・・・・・。

実際体を動かす作業をしないでいると妙に不安になる。
そして、苦手な分ぼんやり時を過ごす時間が長くなる。
うっそりとしている暇はないのだけれどなー。


制作日記:鳴屋・小道具

2011-09-26 22:20:48 | 制作日記
今日は、知り合いのミニチュア作家さんに小道具の制作をお願いして来た。

鳴屋に背負わせる箱だ。
ピンク色だけ、薬売りの箱のような、修験者の背負っている箱のような物を背負わせる。
その箱の制作をお願いして来たのだ。

小道具と言う物は本体を良くも悪くもする。
中途半端な物はいけない。

そこで、出来る人に発注する事に決めた。
すべて自分でやってしまいたい気持ちはあるが、みっともない代物になるのならば意味が無い。

お話しさせていただいたところ、中々の好感触。
何度かやり取りをさせて頂いて、調整していく流れだ。

自分でやっていたのでは夏休みの図工がいい所だっただろう。

制作日記:鳴屋・完成

2011-09-25 03:49:43 | 制作日記
自分の作った作品との喧嘩終了。それと同時に繋がない刑も終了。

ゴムを買って来て繋いでみたら大人しく繋がれてくれたので、一安心。
 


画像にはないが、紫色と水色はホラ貝に見立てた貝殻をぶら下げている。
母手製のヘンプで編んだ(自分でやるより早くて確実。)袋に入れた貝をボエーッを吹いては家の柱を揺らすのだ。

ピンク色は、背中に箱を背負わせる。
中身は羽を入れる予定だ。
鳥のような顔になったので羽を生やす予定でいたのだが、小さすぎて羽とのサイズが合わなかったのと着彩してみた所余計な飾りはいらないと思ったので、箱の中に羽を入れ、鳥のイメージをこそっと残そうと思う。
小さい修験者のようなイメージだが、鴉天狗ではないのでもっと軽装で派手なチョッキを着せた。


今日は展示する作品を全て集めてみた。
個展をするのにすべてをここに載せると面白くないのでは、と思い画像は割愛。
蛙と兎と狸の人形(鳥獣戯画より)があるのだが、その兎がたまらなく腹の立つ顔をしている。
当初から考えていた通りになったのだが、一番作るのが楽しかった前歯があまり目立たないのが悲しい。
もし、ご覧になる機会を設けてくださる方がいれば、前歯が生えているかどうか、確認等してにやにやしていただきたい。