勿怪の幸い。

福長千紗の制作日記とあれこれ

秋なの読書感想文

2014-09-29 20:41:34 | 徒然
秋の夜長は読書に最適というわけで、高野文子。

わー、お久しぶり。
(私はこの人の描く漫画の、独特の距離感が好きだ。凄く他人事な感じがしつつ、共感も伴う不思議な感じが、とても良い。)

ドミトリーともきんす


自然科学の本を、漫画で読書案内という趣旨のもの。

ほう、なるほど。
入り口にご案内、という程度だが、中にちょっと気になる本が。

湯川秀樹著、『数と図形のなぞ』

少しだけその文章が載っているが、これをわかりやすく噛み砕いて教えてくれていたら、私の算数の1+1が11になる事はなかったな、と思った。
今、私は1+1が11になる理由を話すことができるし、1+1が2にならない子にその秘密を教えてあげることができるが、私にそれを教えてくれる大人はいなかった。
そういうものだと受け入れなさいと言われても、ちょっと無理な話だ。
残念ながら、私はそこから数字と仲良くなることは無く今に至り、気になるとはいえ、わざわざ購入して数字の本を読もうとは思わないのだが。

なぜこんな事もできないの、と怒られる子どもの惨めな気持ちをお忘れのオトナが、読んで理解してみては良いのではないかな。
ちょっと読んだら、なんとか君が何円持って何円のりんごをいくつ買いに行きました。みたいな文章がいかにバカバカしいか良くわかるよ。
(少なくとも私は、想像上のリンゴのツヤツヤした赤色や、斑点や茎やなんかに気を取られて、値段や数なんかにまで気が回らなかった)

準備終了 23からですよ。

2014-09-21 01:28:30 | 制作日記
どうしても、キノコにブチブチをつけるのを我慢出来ませんでした。
ドット柄にしたあたりに、可愛さに対する未練が垣間見えますね。
次やるときは、なんぞをやらかすかもしれません…。

家の屋根には、鱗の呪いがかかってます。
人形に鱗を生やさなくなって久しいですが、相変わらず呪われております。
窓のアイシングが荒れてしまった。どんとこいだ!

これらは展示に使います。
直接のっけたいのですが、人形やらクッションやらが油分にやられるのは辛すぎるので、袋に入れます。


山は越えたぞ…やっはーぃ!!

まだまだ続くよ、展示の準備

2014-09-15 01:15:26 | 制作日記
よいしょー。
小物がねー。いるんですよ。

てなわけで、小物制作。
クッションとか、作りまして(四角く縫っただけなので、割愛)、今日は壁紙風。

では、参ります。


イラストボードを必要なサイズに切り出し、下地の色を塗る。
むかーしに彫った椿のハンコを引っ張り出し、イチゴを起き抜けに彫る。
本当に起きてすぐイラストを描き、ハンコに転写、彫る。彫る、彫る、彫る。
そして、交互に押す、押す、押す。
手描きは邪魔臭いぞと、はんこにしたが、これも結構…。


邪魔くさいよーと震えながら、着彩。

で、乾いたらサンドをかけたり白をかけたり、ゴールドかけたり、またサンドをかけ、いじめる。


できました。

籐のトランクの内側に取り付けます。
ディスプレイの様子は、展示が始まったら。

テーマは自分の心。

2014-09-10 00:06:03 | EXHIBITION


私が今回展示するのは、最近ひたすら作っているオカッパ女児だ。

題名は、わざと まいご という。

小さな頃、保護者の視界から消える、と言うことをしていた。(実際、私は保護者の手からの逃れられた事は記憶にない。)
洋服売り場では、並ぶ服の間に隠れてみたり、少しずつミンナから距離を置いたり。
一人になる怖さと、繋がれる手からの解放感と、常につきまとう寂しさと。
色んなことが総て合わさり団子になってワクワクしていた。

根底には、困らしてやろう、構ってもらおうがあったに違いない。
未だにそうだが、人の困った顔や驚く顔は好きだ。
喜んでいるのも好きだ。

人が好き、コミュニケーションが好きと言うよりかは、自分のした事が人に与える影響を見るのが好きなのだ。

おそらく、チビの私もそうだったのだと思う。

どうしたら大人はどう反応するのかを、見ていたように思う。
勿論、本当に迷子になったら一大事だ。
自ら隠れはするが、母が試着室に入った途端に心細くなり、号泣したのを覚えている。
其処にいるのはわかっているに関わらず、だ。(見ず知らずの店員に構われるのも我慢ならなかった。)

年齢的に充分大人な今、わざと迷子になると、それは失踪になる。
七年経ったら法的に川向こうの人になってしまう。
一大事である。
うっかり迷子になることはあっても、わざと迷子になる予定は、今の所無い。
まだ、それに楽しさを認めていない。

何度も言うが、今回の展示はテーマが自分の心である。
私は普段、自分の作品が自分に似ないように心がけている。
どうしたって似ていると言われるが、心情としてはそうだ。
作品にたいしては、ワタシから距離を取りたい。
だが、今回は、距離を縮める事にした。

顔が似ていつも良しとする。
表情があっても良しとする。

禁止事項から離れたら、今回のが一番好きだと言ってくれる友達も出てきた。
こういう方法も、良いのかもしれないと思えるようになった。

オカッパ女児の写真を見せると、多くの人がチビの私だと言う。
本当にチビだった私とは似ていないのに。
今の私に似ているし子どもにも見えるのだそうだ。
不思議な話だ。

わざと まいご

2014-09-09 23:41:44 | 制作日記
靴完成。
靴下も完成。


スタート前回の写真のこれ。


中敷に布を張り、スリッパに。


なんだか良くわからないまま、進めて、闇雲に作る。
で、ボンドを圧着させるために洗濯ばさみ使用。
この常態にしたのは私のなのだが、ダチョウ倶楽部、と頭によぎりニヤニヤしてしまった。




で、こんな。


で、こんな。
本は初めに読んだきり、使わなかった。
だって、なんだか邪魔臭いことがたくさん書いてあったのだもの。


で、こうなった。

因みに、彼女、超高級おパンツを履いている。




すっけすけだぜ。