勿怪の幸い。

福長千紗の制作日記とあれこれ

こんなに怖かったのか。

2014-11-28 22:30:58 | 制作日記
兄に依頼され、人形を貸す事に。

ヒトガタの人形の集めて撮影してみた。
これに妖怪もプラスで貸したのだが。



怖いやないか…。

一体ずつ作っていたら、所謂可愛らしいではないが、こんなに怖いとは思っていなかったのだ。
Facebookにのせたら、気付いてなかったのか、だってさ。ワオ!!

人形という存在自体怖いのだし、そういう意味だと思っていたのだがな。

違った、物理的に怖かった。受ける!!!

受けへんわ。

さて、だからといって、私の作風が変わるわけもなし。
巻き毛の美少年を作る人になっても生ぬるく見守って下さい。(小声)


久々に組み立てたマッドハッターさんのくつ、つくりました。

まずは中敷部分をつくりまして。

型紙ひいて、縫ったりはったり。
間がない。
だって、型紙作りから適当。
ここに来て中敷部分に問題をみつけるも、どないもこないもあらへんで。無理。と、おし進め、この状態。

手作り感半端ないけど頑張ったから、良しとしてー。

読書感想文

2014-11-01 20:57:40 | 徒然
つむじ風食堂の夜を知ったのは、深夜映画だった。
不思議な雰囲気だなと思い、原作を購入したら、吉田篤弘 著だった。

あぁ、好きな空気だと思っていたら、クラフトエヴィング商會じゃないか。

どこかへ行ってしまったものたち、という本に出会って以来のお付き合いである。
追いかけきれなくて、小説には手をだしていなかったのだ。

さて、この小説、とても居心地の良い気分になる。
常にどこか寂しいのだ。
失われた何かに対する憧憬というか、なんというか。
悲しさが思い出になり、それを思い出して寂しいことを納得する、というか。
私は言葉を操る職業ではないし、ボキャブラリーが豊富ではないので、言いたいことを表現しようとすればするほど逃げてしまって、的確には言えないのがもどかしいが。

郷愁的、ノスタルジック、という言葉に所属はするものの、もう少し淡々としている、ような。
生命活動を終え、展示物となったものの持つ沈黙と似ている気がする。

何が言いたいのかわからなくなってきたが、寂しいという感覚を居心地よく感じる人には、ぜひとも読んで頂きたい。
きっと私の言いたいことは伝わるはず。
後、多分、雑貨好きも好きだな、この小説。

重いんだか軽いんだか、わからない不思議な感じだよ。