勿怪の幸い。

福長千紗の制作日記とあれこれ

イライラする結果がきまして。。。

2015-03-24 00:19:12 | 徒然
Facebookに書いたのですが、不適切だなと思ったので削除しました。
けど、腹の虫は治らないし、ブログなら許してもらえるかなと思ったんですが、ダメですかね?
愚痴と弱音とイライラミックス、お断りな方はスルーして下さい。








涙が出るほどくだらない写真の為に、私の人形が壊されたのだと、先ほど判明しました。
なにこれ、鳥肌と寒気がしてぐらぐらしましたけど。
漫画のようです。
顔に縦線でもはいってんじゃないの…。
目元と口元に痙攣も始まりました。
あと、咳もはじまりました!!
すごいわかりやすく体調に現れました。笑える。

晒したい。
凄く、晒して罵って実名と学校名あげたい。
なんなら2ちゃんねるとかでやってやりたい(やり方知らないし、見方もあまり知らない)。

私は大人で、常識を持っていて、所詮は学生だしなるべく甘い目で見てあげないといけないと、1月から呪いのように呟いているのですが、やっぱりイライラするし、殴り倒したい。蹴り倒したい。
誰をって、責任者を。

素敵な写真が来たなら、まだよかったのに。
中には、好感の持てるものもあったけれど、ほとんどはイライラする。

あんだけ壊してこれか。

落ち着け私。

私の作品が稚拙で下らないからこうなったのか。
確かに、私の人形は、まだまだなってない代物ではあるけれど、あんな扱いを受け、あんな写真に仕上げられないといけない物なのか。

これ、あれだ。
惨めとかいうやつだ。
役10年前に、油絵やめた時も惨めになったんだった。
やめたくないんやけどな。
また訳分からなくなったら嫌だな。手が止まるのが嫌だな。

纏足(三寸蓮金) 読書感想文

2015-03-09 16:54:46 | 徒然
昨年末、ふと、纏足に興味が沸いた。

刺繍、美しい色、可愛い形。

私の知っている纏足は、中国女性を家に縛りつけておく為にするのだ、というものだった。
その様な薄暗いものに、美しい靴を履かせるとは、なんとフェチに溢れ、グロテスクで頽廃的なんだ、えげつない文化だな。と思い、何故そういう事になったのかに興味が沸いた。
纏足に、というよりは、その背景が気になった。

まずは纏足とは何か。を調べた。

やり方など、インターネット検索で出てくる物を片っ端から読み、写真を見て、私にも理解ができる簡単な情報が重複してくると、手に入る資料本を探した。
その中から、美しい写真と解説の載った、纏足靴からその当時の女性の在り方を紐解く、という物を選んだ。
難しい事などない、大変面白いもので、これを下地に小説 纏足(三寸蓮金) を読んだ。

まず、私は訳本が苦手だ。
出来れば翻訳家が訳したものではなく、訳したものを小説家が焼き直す、と言う物が読みたい。
何でも適当に読みはするが、よくよく考えたらお堅いものは好きではないし、理解力もあまり無い。
子供の頃、一人でひっそりしていたくて読み始めた偽物の本の虫なため、簡単で面白くなくちゃいけない。

お勉強は眠くなるでしょう?

と言うことで、少々温めてからの読書となったのだが、これが面白い。おそらく焼き直しはされていない。

浅田次郎の小説に似ている。
軽い口調で書かれた涙あり笑いありのエンターテイメント小説だ。
しかし、重たい内容でもある。
新旧どちらかの目でみた倫理観では、どちらの考え方も受け入れられない。
実際、資料本を読む私に、自然なものを不自然に変形させるなんてと目くじらを立てた女性がいたが、それならば彼女は現代にも生きてはいけない。
除毛、ヘアカラー、アンチエイジング、一切合切止めれるかという話になる。
時代によって変わるこれらの物と変わらない。流行りから始まり、儒教と絡んで文化になった、身だしなみなのだ。纏足は。
そして、それを飾る靴や靴作りの技術、刺繍立ち居振る舞い、洋服に髪型、纏足(足を縛り形を作る)の腕、全てを持って自己表現とし、他者と競い女性の権力を握る為に切磋琢磨するのだ。
纏足の美しさに男性は酔うし、結婚の条件とはするが、妻の纏足の美しさで家の中で実権を握り、その持ち主に実権を握られる。
けれど時代は纏足を解く方に流れてゆく。

ね、浅田次郎でしょう。
ドラマで観た蒼穹の昴を思い出したし、あの映像でわからぬ服装のイメージ(説明されてもわからないのだ。詳しくないから。とくに髷の形。調べたらドツボに嵌るのだろうな。)で補完した。

さて、私は現代の女性の中でも飛び抜けてぐうたらなので、自分の身形については酷い有様。
したがって、この時代の女性であれば間違いなく大足(纏足をしていない、する暇もなかった女性を揶揄している)で、おそらくそれを気にもせずヘラヘラしているであろう事が想像される。
纏足に興味があると言うと、したいのかと聞く不思議な人達がいるが、私には現代の倫理観が植わっておりしっかり根付いているし、そんな手入れの必要な邪魔臭い事はしたくない。

痛いことはしたくない、と声を大にして言うべきだが、ちょっと待て。

ハイヒールを履くんだ。好きなんだ。

血が出ようと水ぶくれが出来ようと、バンドエイドと中敷を駆使し、履くんだよ。ハイヒール!!

これ、纏足と何が違うんだろうな。


あと、少女漫画や少女小説を映像化せずに、これをしてくれないかな。
今の技術を駆使して、執拗に当時の再現をした美しい映像の煌びやかな映画とか。

纏足が無理か…。