勿怪の幸い。

福長千紗の制作日記とあれこれ

震える

2013-08-14 12:28:44 | 徒然
恋情によって人が変化する、という事態が大好きなので、、、と、読みはじめたエッセイにあった。
震えた。
この作者を私は誤解していた。
繊細、怖がり、変化を好まない、独自のルールを頑なに守る、凡そお友達には不向きな人だと思っていた。
思春期の少女の潔癖さやズルさをいつまでも引きずっている感傷的な邪魔臭さい人だと思っていたのだ。
小説は、恋愛というもの(今となっては恋情と言う言葉が正しい)をする人達の不可思議な関わり合いが中心で、モラルの面から見た場合、問題が山積していたりするが、登場人物達それぞれ筋が通っている。
こんな作風なので、実際にあれば関わり合いになりたくない内容だが、きっと作者は…等と思っていた。
あぁ、なんと言う事。
こんなに柔軟な人だったとは。
長く好きで読んできたが、震えたのははじめてだった。

あぁ、驚いた。



型を抜く。

2013-08-04 15:42:38 | 制作日記
本日の作業は型を抜く、という事。
紙粘土を練り、中途半端に余った木粘土をまぶし、人形のパーツをぐにゅっと押し付ける。
乾くと歪みがでるので、ある程度の厚みがいる。
複製品を作るためではなく、サイズを合わせるためだけの型なので、細部の造形は、もちろん鈍い。
今から作るのは人では無いのでぎこちない方が思っているイメージにちかい。
なので球を入れた状態で抜いたが、本当なら、腕や足、胴体は切断する前の方がいい。
球は別にいれるのが正解。
と、偉そうそうに書いてみたが、シリコンで型を抜く、という作業が、私に全く向いていなかった為にこうなった。
お友達(そんなに親しくも無いのに、図々しく頼んだ)に時間を割いてもらい、習ったというのに、自分でやったらなんかベタベタするし、色々なぎ倒すし、事件しか起きなかったのだ。
原型もベタベタして、ふいてもふいてもダメだった。
こういう事をしていると、器用な人なのだと思われがちだが、残念な事に私は不器用極まりない。
できる事がかぎられている。
したがって、自分に出来る範囲で創意工夫をせざるを得ない。
この紙粘土の型は、推奨出来るようなものではない、とだけお知らせしておく。
あんまやらない方がいいよ。

難儀な事であるなぁ。。。