MOKA☆竜宮への道~森羅SOLOIST ver.~

音楽家MOKA☆のwandering days

光と影の詩人

2011-06-16 | Weblog
“藤城清治 自宅スタジオ展”
先日、会期終了ギリギリで観に行ってきました
環七からちょっと入った、目黒区南の静かな住宅街に佇む家

20年ぶりに公開されるという自宅スタジオのエントランス左に
いきなり鳥かご、フクロウのクック氏に遭遇。。。
わぁ
右にはケロヨン人形のディスプレイの下に、笑いカワセミのカックン
わぁわぁ
影絵を観に行ったのに、最初の動物で時間かけてしまって。。

そのあとも
ネコやブルーボタンインコ、サルーキー犬
海水魚や淡水魚の水槽にはディスカスや熱帯魚、アロワナなど
なんか、好きな生き物ばかり出逢って、それだけでココロがふわーっと

モチロン
影絵は言うまでもなく素晴らしく
印刷物で感じるのとは違う、立体的に浮かび上がる色彩
光と陰の濃淡の織りなす幻想的な世界。。
葉っぱ一枚一枚まで魂を込めていらっしゃるのが体感できる空間でした
瞳の大きな小人やネコのキャラに引っ張られて、藤城さんの影絵はメルヘンチックな先入観がありましたが
実物を拝見するとイメージの広がりがあって
三春の滝桜は、実際福島に訪れて桜を観た時のようなの感動があったし
80代後半の最新作「マボロシの鳥」原画40点にも、おさえられない創作への愛情みたいなのがあふれてて・・・・87歳で現役画家、しかもカッターを使った細かい作業。。スゴイ芸術家さんです


“ふくろうとぼく”と記された2010年に描かれた自画像
やあって挙げられた指の先には、カラフルな絵の具がついてる
「生きている上で一番大切なこと 
 それは自分をよく知ること」 
との直筆文


初めて笑いカワセミにさわっちゃいました。長いくちばしにフワっと羽毛・・・
そしたら、瞑ってた眼をいきなり開けたので、びびって手を引っ込めたトコ

藤城さんが住み、使い慣れた自宅スタジオ(美術館とは違う自由空間)で、初めて作品鑑賞ができたことはステキな体験でした。
水槽や飼っている動物はいるし、中庭の緑もバーカウンターも螺旋階段も。。。作品が誕生した場所で、作品に触れる贅沢

好きな魚や動物達に囲まれたグランドピアノのあるアトリエのようなスタジオ創って、そこで作業したい~って夢の一つだったけど
あらためて
あー私も音楽ガンバってこんな空間を。。って夢想してしまったです