MOKA☆竜宮への道~森羅SOLOIST ver.~

音楽家MOKA☆のwandering days

やめたら ラクになる?

2010-10-30 | Weblog
もっと 苦しい?


・・・自問自答を歌った1st. Albumの“STRAY WANDERER”

あれから時間が流れて
今もまだ 
やめてないので 
ラクになるか 苦しくなるか 答えはわからないまま

ハロウイン
異界との境界が曖昧になる日
ココロの底から信じて笑ってるもう一人の自分と出逢って 対話しようっと



『人間に再起不能はない
 幸運は突然訪れる
 人生に遅すぎることは絶対ない
 いつか成功する』

そう歌ってたのは、キンシャサから来日した車椅子4名、松葉杖1名、健常者3名のバンド“STAFF BENDA BILILI”。
試写室の小さなスクリーンで観た
“音楽でこの生活を変えるんだ”と路上で奏で、動物園でレコーディングしていた彼等が、いま目の前で夢を体現してる情熱的なステージは
それだけで 奇跡を信じたくなる希望と 音楽家としての尊厳にあふれていました。

弱いゆえに強くなった そのひとの存在そのものが 
周りにとって 歓びや勇気であることってスゴイこと。。。ソウイウモノニ憧レマス

捧物

2010-10-26 | Weblog
ココロが 何か拠り所を必要なとき 
生きた音楽が現れて 救ってくれたりする
それは自身の奥深い底から湧き出てくる歌だったり
偶然出逢えた 自分とは違う音楽だったり

たとえば 先週は阿佐ヶ谷のJAZZ STREETS
神社の能楽堂で演奏された山下洋輔さんのニューヨーク・トリオ
秋夜の神社にジャズはよく似合っていたし、場所のせいも(&場所の精も)あると想うけど
ココロの塵を払うようなパーンって響く音の繋がりに弾かれて
時間遅れて観たので短い間にも関わらず、そのときは悩んでいたことからスッと抜けてキモチが穏やかになって。

楽しみたい心には歓びを
刺激が欲しい心には情熱を
癒しが欲しい心には慰めを・・・
音楽が及ぼす柔軟な効用は与えられたギフトに感じます

EfficientDynamics

2010-10-22 | Weblog
ハザードが調子悪くなっちゃって(初めて。なんか衝撃与えちゃったみたい・・)、クルマ修理に出してました。調子悪いかもって想ってたところのチェックや部品交換もついでに。

請求書の見積りで、部品以外のところに数量が書かれて加算されてたので、“?”って想って尋ねてみたら、ドイツ本社で決められている工賃の時間単位。例えば15分かかったら、3fレート(?)になるとか。。

修理の価格を作業にかかる時間で共通で決めてるのって、単純明快でいいなって想いました。
音楽みたいに曖昧なものの納品はそうはいかない。
パパッとラクして創っても(経験無いけど)、
すごく時間かけて創っても(たいてい〆切時間ギリまで修正くわえたりして粘ってます。。)、それは金額には換算できない。制作苦労は私自身にしかわからないものだから


それにしても
ディーラーにある新車カタログをいただいたら
誰もいない青空広がるオフロード、波しぶきの海沿いの道、遠くに高層ビルの立ち並ぶ山沿いカーブを駆け抜けるクルマの写真が続いて。。。
なんか
カーライフの理想をそのまんま絵にしたカンジ。
 
  「ライバルを引き離すのは、スピードだけではない。」

  「流れを追うのではなく、新たな流れを創造する」

キラキラしたキャッチコピー並んでてクラクラ ふぁ~ってしちゃうかんじです

野暮でござった 恩人が二人いる

2010-10-21 | Weblog
MOKAがサントラを創らせていただいたTVアニメ
“さらい屋五葉” DVD第4巻が、明日(10/22)リリースされます

第7話 『野暮でござった』
第8話 『恩人が二人いる』収録
オノ・ナツメ原作 小学館“月刊IKKI”連載 望月智充監督
発売:フジテレビジョン/メディアファクトリー

冬のしんとした江戸の空気を感じるジャケット・・・風流
オノ・ナツメ先生の描き下ろし漫画「かんざし」はウルってくる人情物語。
ブックレットのカット集も、セリフや動きの無い登場人物の表情や瞳だけで,心情や人生が表れている逸品です。
オンエア終了して,時間が経つにつれて
あらためて
『さらい屋五葉』という作品の音楽を制作することができたことを、感謝しています。

十三夜

2010-10-20 | Weblog
先月の十五夜は 雨が降って来る前の
キレイな丸いお月様を観ることできましたが

今宵の十三夜は曇りがち
月もハートレー第2彗星も 厚い雲の向こうみたい

闇の夜空のその彼方
今は見えない 輝く月と流星を 
独り見上げて
さがしてる

今は見えないけど 
そこに光があると想い描きながら。


“人はみな 
 春に心を よせつめり
  我のみや見む 秋の夜の月”





深い森の出口

2010-10-16 | Weblog
小さい頃から 絵を描いたり観たりするのが好きだった私
中学生の時、観に行った印象派の絵画展で一枚の風景画がスゴく好きになってしまって、なけなしのお小遣いで額絵を買って、部屋の白い壁に飾っていたことがあります。

目の前に暗い樹々が折り重なっていて
その暗い森のトンネルの遥か向こう側に小さな光の出口が観えていて
黄金に浮かぶなか 微かにお城が見えてる

・・な、絵だった気がします。
画家もメジャーネームじゃなくって憶えてないし
部屋を姉弟で移動した時かなんかに絵を外して、どこへしまったか捨てられてしまったか失くしてしまって。
タイトルも憶えていないので、その絵とは二度と出逢えないかも・・・

でも
アタマの隅にしっかりと、絵の印象と残像は残ってます
多感な日々 
どこの場所かも時代もわからない絵を眺めては
いつかあの明るいお城に行くんだ
って
遠い小さな光の出口を眺めていました

はるかむこうの理想郷に想いを馳せていた思春期
空想癖
光の城への憧憬 
今から脱け出したいキモチ 


その絵のことをふと想い出したのは
渋谷での用事前にBunkamuraザ・ミュージアムで
“フランダースの光 ベルギーの美しき村を描いて”
展を観た時のこと。
象徴派の美しい村や自然の風景画を鑑賞していたら記憶が蘇って
どこかにあの絵は展示されてないかしらって、探してしまいました。

絵との再会はなかったけど
コンナ大人になっても 思春期と同じ 
その理想郷を探している途中の自分自身に気付いたり。。。

・・・光への出口は何処・・・


画像は 私の失くした絵とは対照的に明るい樹々を描いてますが、葉っぱのキラキラ感が好きだった《春の緑》。作者のアルベイン・ヴァン・デン・アベールは単調な森の描写の中に、東洋的な無の境地に通じるものを見出したとか。

「おにいちゃんのハナビ」の消えないハナビ

2010-10-12 | Weblog
神無月も半ばにさしかかり 高くなっていく秋色の空
9月から公開されているので、上映回数も減って来たみたいですが
映画「おにいちゃんのハナビ」が繋いでくれた御縁に、あらためて感謝しています。

映画サントラを創る機会を与えてくださったプロデューサーさん、監督、スタッフのかたがたへの深い感謝

MOKA音楽をきっかけに、映画を観てくださったかたがたとの
あたたかい御縁への感謝

映画を観て、MOKA音楽を聴いてくださったかたがたとの
新たな御縁への感謝

ホントにどうもありがとうございます
その言葉しか浮かばないです・・・


女子大生時代から訪れている想い出イッパイ大好きな場所・横浜
行く機会があったので、帰りに「おにいちゃんのハナビ」サントラCDをお取り扱いいただいている“ブルグ13”に立ち寄らせていただきました。
オシャレで素敵な映画館。劇場ロビーのグッズ売り場にサントラCDを見つけて、思わず嬉しくなって1枚買っちゃいました。

私が好きな よこはまコスモワールドの大観覧車“コスモクロック21”。
回転輪を利用したイルミネーションは、何度も打上げられる電気の美しい大輪
地上で輝く夜の観覧車は、永遠を追い求めている花火みたい。

サントラCD盤面も、キラキラを利用したハナビ模様になってます
「おにいちゃんのハナビ」CDを手にしてくださったかたがたとの
音楽ハナビ的御縁に、ココロから感謝しています
何もできないけど。。せめて上映中は、ばかみたいなことでもとにかくブログ更新しよって想ったりしてトライしてました


まだ映画ご覧になっていらっしゃらないかた
どうぞお運びいただけますように。。。

交錯する夢と前衛

2010-10-10 | Weblog
“シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い”展
チケいただいたので、東京芸術大学大学美術館いってきました
シャガールは幼い頃だいすきで画集やらなんやらいっぱい観過ぎた反動でか、描きたい世界が似ててイヤだったのか、メジャー感に対する反発か・・しばらく遠ざかっていた画家でしたが
せっかくの機会なので観に行ったら
今、あらためていいなあって感じてしまいました。

サーカス ロバ 曲芸師 空飛ぶ恋人同士 牝牛 ヴァイオリニスト 雌鳥 月 花嫁・・
観ていると色彩が瞳に流れて来るような動きと詩的な力を感じる絵たち

以前は意識しなかったのですが
絵画制作年を年譜(1887-1985)と照らし合わせてみていたら
“日曜日”(恋人同士の顔が解け合ってる幸せな色彩が、日曜日ってカンジで好きです)は再婚した65歳
“イカルスの墜落”は90歳で描いていらっしゃる・・・歳と共に深まり行く世界の透明度はすごいなあって感じてしまったです
私もそうなれればいいな。。。

―画家としての人生の最初から最後まで、彼の創造に必要なすべてのことは、シャガール自身のうちに具わるものだった。そのほかは、副次的でしかなかったのであるー(Angela Lampe)



老舗ってやっぱりいいなって想うようになって来た今日この頃。
観賞後はフワフワしたキモチのまま上野で、創業260年・伊豆栄で鰻。ふたをパカって開けて中が三つに分かれるこのヒョウタン形の器、可愛い。。(フツーにどこかに売ってるのでしょうか?ご存知のかたいらっしゃいましたら、教えてくださいませ

ACT泉鏡花

2010-10-09 | Weblog
秋だからかライブや観劇のお誘いが続いて、ありがたいデス。
今は周りの世界からインプットしなさいっていう神様のメッセージかしらって・・・引きこもり返上で鑑賞させていただいてます。

グローブ座で音楽劇「ACT泉鏡花」
浪漫主義文学の大家・泉鏡花の作品、私は好きですし
“妖しのポップファンタジー”ってキャッチコピー
木の実ナナさん・近藤正臣さんと、AKB48&SDN48やStudioLifeの人気アクターさんによる競演舞台っていうだけでも期待して拝見させていただきましたが、想像通りふわーっと引き込まれた月光のような夢時間。。

泉鏡花の詩的な文学世界と、現代そのもののAKBソング&ダンスがユニークな化学反応。
作・演出の加藤直さんの
“鏡花には 言葉と音楽と絵画の境界など不要だ。過去も未来も頓着しない”っていうお言葉をそのまま具現化したようなACTでした。

シュールであり続けたい・・・


TBSの2時間ドラマ、月曜ゴールデン「万引きGメン」でお世話になってるので、木の実ナナさんの楽屋にご挨拶にうかがった時いただいた可愛いNaNa手ぬぐい。いつも終演後、お疲れなのに笑顔でお話しくださるナナさん。。空気をパッて華やかにされる素敵なおかたです

ジャスティン・アダムズ&ジュルデー・カマラ

2010-10-08 | Weblog
『“砂漠のブルース”の仕掛人であり、ロバート・プラント・バンドで活躍するジャスティンと、ガンビアのグリオ(伝統伝達者)のリッティ奏者ジュルデー。
英国BBCワールド・ミュージック・アワード2007受賞の注目ユニット』
・・・っていう前知識しかなかった音楽でしたが
お誘いを受けて渋谷クラブクアトロへ。

ドラムとのスリーピースで奏でる、音とリズムがその場でからみあってサウンドが生まれて自由に広がっていくようなライブ
ジャスティンさんのエフェクトいっぱい知性的ギター、カッコよかったし
ガンビア共和国生まれで、地元で伝説的なリッティ(1弦の擦弦楽器)奏者だった父を持つというジュルデーさんのエキゾチックな歌と豊かな演奏に、遠くへ運ばれるカンジでした。

ワールドミュージック好きな私は、普段耳にしない楽器・サウンドを聴くとテンション上がっちゃいます。今回も1弦フィドルやアフリカンな太鼓に好奇心ウズウズでした
次にサントラ創るチャンスがあったら使ってみたいなあとか想いながら聴いちゃうのは、職業病っぽくって自分でもちょっとどーかしらって想うけど
自分の中に無い血を、外から与えていただけるのはキモチいい。。