MOKA☆竜宮への道~森羅SOLOIST ver.~

音楽家MOKA☆のwandering days

葬送の花火

2009-07-19 | Weblog
私は幼い頃、近所に住んでいらっしゃった画家さんのところへ週に一度お絵描きしに通っていました
絵画教室っていっても
訪ねると毎週違った静物が置いてあって、自己流で描いて先生に観ていただくだけ
それを描きたくなければ、空想の絵や漫画ナドなんでも自由に描けばよくって
絵の具で絵を描くのが好きだった私は、お遊び感覚で楽しんでました(いま想うと、構図やデッサン等もっとキチンと習っておけばよかったかも~)

絵を描くのと同じくらい楽しかったのは
先生の愛犬(大きな室内犬)と遊ぶことと、本棚に並んでいる画集を観ること
そこで幼稚園児の時からいろんな画家をと出逢い、好きになりました
ゴッホ、ルドン、クノップフ、ルオー、デルボー、クリムト、シャガール、ミロ・・
描かれている対象やタッチはバラバラですけど
絵画鑑賞する時には私、表現されているものよりも、表現している描き手のココロを感じて感動してしまうっていうか・・・
うまくいえないんですけど
白いキャンバスに、情熱的に無心に向かっている画家の気持ちに同調して絵を観ているカンジで
好きな絵・好きじゃない絵
の、区別が明確にあったみたい(ちなみに、音楽の感じ方はちょっと違うけど。。)

絵に対面したときの感じ方
それは子供の頃から、今でも変わってないみたいデス
アッって想う絵との出逢いは
その描き手の純な創作姿勢に共鳴するコトっていうか・・・
そこに表現されているものが
古くても新しくても 派手でも地味でも 具象も抽象もカンケーなく
私のココロが感じる絵にただ感動


先日、偶然目にした版画もそんな感じでした
一見目立たない暗い背景のなか 
泣いてるように飛んでいる儚い蝶の画に、グーってココロが引き寄せられて・・・
清宮質文さん(1917-91)の作品でした
茨城の美術館で企画展が催されていたので観に行きたかったけど、お仕事の都合が付かないうちに終了してしまったので、現金書留おくって図録を購入

音楽制作の合間に眺めていると
ストイックに内面を掘り下げようとしている静かな絵たちから、なんだか私自身が問われている気がして
ココロが澄んで行くカンジ。。。
そういえば先日
幸運にもチケをいただいて観ることができた“サイモン&ガーファンクル JAPAN TOUR”も、同じような感情を抱いたっけ。
ヒットソングしか知らないくらいの知識で観に行きましたが
表現されている歌は全盛期より変わってしまったかもしれないけど
40年以上の歳月を経て、解散と共演を繰り返した中でユニットが辿り着いた静かな境地を聴かせていただいた感じで、グッと来てしまいました

‥‥ハナシがそれちゃったので まとめなきゃ・・

えっと
清宮さんの画の、表現されているものの奥に広がる内面の深さに
そう在りたいなあって感じ入ってます。。
・・・・・・・花火ひとつでも、この哀しさと優しさ・・
自然発生したMOKA歌も、オーダー受けて共同制作する音楽も
表現しているカタチは違っても MOKAの奥を掘り下げながら生み出して行きたいです