MOKA☆竜宮への道~森羅SOLOIST ver.~

音楽家MOKA☆のwandering days

真夜中の出逢い

2007-11-18 | Weblog
納得いくまで色々といじくっていたサントラ楽曲たち、締切のカウントダウンで最終形へ仕上げる作業を昼夜関係なく(1日が30時間くらいの感覚で。。)頑張っててバテバテなMOKAでしたが、やっとちょっぴり落ち着いてきました

このまえ真夜中にトラックダウン確認の待ち時間のとき、キブン転換に別仕事のDVDRを観ようとTVをオンしたら
BSチャンネルで聴き慣れたメロディ、ラヴェルのボレロが交響楽団によって演奏されていました。
サウンドはだいぶ盛り上がってるところでしたので「もうすぐフィニッシュだなあ」なんてぼんやりしながら入力をDVDに切り替えようとして
・・・アレ?

客席サイドからひきで舞台上が全部見えるように撮影されていたのですが、情感込めて身体を揺らしながら弾いている楽団員に対し、指揮者が微動だにしないことに気づきました
直立不動の後ろ姿。。。
画面越しなのにリアルに伝わる緊張感
見えない指揮を感じるために、プチ金縛りっぽく私も奏者の一人になってその動かないコンダクターをじーっと見つめてしまいました
画面が切り替わって
神父様のように首まである黒い服を着たスキンヘッズの顔がアップになって
"あ、このかたって噂に聴くエッシェンバッハさん・・?"

腕をおろしたまま、ただ楽団員を強い眼力で見つめてる。。最初は、顔で指揮してるようにさえ見えましたが、そのうち、このかたはココロで指示しているから身体の動きは必要ないんだあって見えて来て・・

楽団員はラストへと響きを昂揚させ、最終周を全力で走り抜けるランナーのようにここ一番の力を込めて奏でるまさにその最後の時に、その指揮者は両手を想いっきり振り上げ動かし、キョーレツに印象的なクレッシェンドでボレロを締めくくったのです!
評論家さんのご意見はわかりませんが、TVから流れる映像(しかも途中から)のそのエッシェンバッハの在り方に、私は想いっきりカンドー。音楽へのパッションと、その音楽の瞬間瞬間を面白がるようなスピリッツに共鳴してしまって。。

クラシックの演奏を観てこんな気持ちになったのは、ずーっと前にサントリーホールで聴いたアシュケナージ以来かもしれません。ロックコンサートみたいに、イェ~ッって両手を振り上げたくなっちゃうような気持ちっていうか、身体が熱く反応する感じっていうか・・
真夜中に何気なくつけた画面にこの演奏を観せてくれたのは、情熱の天使か音楽の神様の御業かしらと感謝しつつ。。。
MOKAも自らの信念に基づいて奏でながら、あんなふうに無言で伝える迫力が出せたらいいなあって想ってしまったデス

画像は99年にkazatoさんに描いていただいたエッチング。お月様とミニ恐竜を手懐けてちょっと魔女天使チック?今の心境に合うので飾らせていただいてます(私が構成をリクエストしたのかは忘れてしまいましたが、この頃から月も竜も好きでした。。)