つれづれ雑記

つれづれ:することが無くて退屈なこと
雑記:日常のことを何でも書きつづる

山元で足湯ボラ④

2012-06-24 | 災害
昨日お茶っこに集まった人たちは、今日は近くのバラ園に見物に行くとのことだったので、今日足湯に来た人はほとんどが昨日来なかった人たちだ。 結局13人だったが、まあ人数を競うものでもない。 足湯じゃない他の所に仲間と行くのはもっと良いことだろう。 足湯に来なくても穏やかに暮らしておられれば、その方が良いことだ。

でも最後に来られた50歳代の女性は少し記憶に残る。 綺麗な服装できちんとお化粧をして来られ、少し緊張されていたようなのでお茶を勧めながらお話しすると、集会所には何回か来たことがあるが足湯は初めてとのこと。 避難所を3箇所移って昨年7月にようやくこの仮設住宅に入れたが、周囲の人たちとの交流はまだ少ないようで、ようやく新しいことにも少し触れてみようという気持ちになられたのだろう。 何処の仮設もそうだが、やはり住みにくくて出て行く人が多いようだ。 このご婦人も家を無くされて住む場所が無く、恐らく財産もほとんど失って将来のことが考えられないのだろう。 足湯をしながらも「津波さえ来なければ」と悔やみきれない気持ちを何度か話された。

足湯が終わってからも何か話したい様子だったので、しばらくお話し相手をして冗談話しなどすると時々大笑いをされ、すっかり気持ちが和らいだ様子だった。 ボランティア仲間も察しが良く、話している間に足湯の片づけを静かにしてくれ、結局終わりの時間まで話が続き、帰るときには深々とお辞儀をされた。 少しはお役に立てたかなと思った瞬間だった。 文字通り一期一会の活動だが、毎回強く記憶に残る人がいる。

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