つれづれ雑記

つれづれ:することが無くて退屈なこと
雑記:日常のことを何でも書きつづる

ベトナム⑪ 水上人形劇

2014-04-11 | 旅行
会場に入って客席を見渡すとほとんどが欧米からの観光客でぎっしり満席だった。 最前列の席だったが写真撮影は禁止なので、人形劇を楽しむことに集中でき、それはそれで幸いした。 舞台は一面に水が張られたプールのようで、正面に瓦屋根を型どった主殿があり、軒下から水面まで幕が垂れ下がっている。 席に着くとすぐに開演し、まず琴や胡弓の楽器演奏者と歌や語りをする人が舞台左手の演奏席に着いた。 音楽が始まると幕の中から男性の人形が現れ、歌や語りに合わあせて何やら開演を告げる口上を演じた。 

それからは農夫や漁夫、天女、子供、水牛、魚、水鳥、亀、鳳凰などがたくさん現れ、短い物語が次々に演じられた。 動きはコミカルで分かりやすく、魚が跳ねると水がバシャバシャ撥ねてリアルで面白い。 しかし人形や衣装がどんな材質でできているのか、全然水に濡れた気配はない。 一番前で見ているとそんなところもよく見える。 日本語のパンフレットが用意されていたが、翻訳はひどいものだった。 人形劇で水田や川などさまざまな水のシーンが繰り広げられるので、つくづくベトナムはメコンデルタを中心とした「水の国」「水の民」という思いがした。

フィナーレは人形遣いの人たちが幕の中から出てきて全員で挨拶をした。 下半身が水に浸かっているのできっと幕の後ろで長い棒の先に人形を付け、棒の後ろのカラクリで人形を操っているのだろう。 細かな仕掛けは分からないが、人形が田植えをしている様子や、魚釣りをしている様子を実にリアルにうまく演じていた。 帰ってからYoutubeで「水上人形劇」で検索して、改めて同じ演目の映像を楽しんでいる。

水上人形劇の日本語パンフレット


演目の様子はYoutubeで「ハノイ 水上人形劇」で検索




最新の画像もっと見る