つれづれ雑記

つれづれ:することが無くて退屈なこと
雑記:日常のことを何でも書きつづる

山元で足湯ボラ③

2012-06-23 | 災害
角田市は宮城県南部の内陸にあり、阿武隈川が流れる人口3万人の町だ。 特産品は梅と大豆の農産物だそうだが、アルプス電気、アイリスオーヤマ、ホーチキなどの工場があり、宇宙開発機構の研究施設もある。 何処の地方都市も農業だけではなかなか暮らしていけないので企業を誘致しているが、東京から5~6時間、仙台から1時間以内というのは絶好の立条件なのだろう。 拠点から歩いていける範囲にコンビニや中規模のショッピングモールがあり、少し離れた幹線沿いには何処でも見かける郊外型の店舗やレストランが連なっている。 屋根の傷んだ家も見かけず、地震の影響はあまり受けなかったようで、震災後も元の生活レベルが維持されているように見受けられた。

Iさんが案内してくれたレストランは徒歩10分程度のところにあるログハウスの1軒屋で、緑の樹木や花で彩られ、外観はとてもオシャレな雰囲気だ。 中に入ると高い天井で室内は広く見える。 片隅にはグランドピアノが置かれ、その両脇には大型のスピーカーが置かれている。 店名の「エヴァンス」はジャズ演奏家のビル・エヴァンスから付けられたというとおり、店内には快いジャズの音楽が流れている。 早い時間だったので誰もいなく、落着ける場所に席を取り、IさんとHさんは魚料理、私はステーキのセットメニューを頂いた。 拠点では禁止されているお酒も、こっそりグラスワインをいただいたが、料理と良く合ってとても美味しかった。 

その後5組ほどお客が入って来た。 ほとんどの人がここで食事を楽しむのに似つかわしいオシャレをして来ていた。 やはりここはこの付近の人にとって特別な場所で、時々はおいしい料理と軽快なジャズを楽しむところなのだ。 でも昨年からは客足が伸びず、それまでは度々開いていたジャズライブも最近はほとんど開かれていないとのことだった。 被害の少なかった地域でも元通りの生活にはまだ戻っていないようだった。

拠点に帰ってボランティア活動や災害に対する報道、公的支援等など、それぞれの考えを遅くまで話し合い、足湯ボランティアでは始めての畳の上でゆっり寝た。

町を流れる阿武隈川


オシャレなレストラン「エヴァンス」


ボランティア拠点の談話室


畳部屋でゆっくり就寝

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