つれづれ雑記

つれづれ:することが無くて退屈なこと
雑記:日常のことを何でも書きつづる

山元で足湯ボラ⑤

2012-06-25 | 災害
この地域の元の姿を知らないので、帰ってからGoogle Earthで見たら美しい水田が広範囲に広がっていたが、今は見る影もなく荒涼としている。 立ち枯れた樹木や廃屋となった民家は1年経っても取り壊されず、まして広大な田畑の瓦礫はまだほとんどが残されたままだ。 あまりにも範囲が広すぎ、瓦礫の除去だけでも今後何年かかることかと暗澹とした気持ちになる。 土壌から塩分が抜けるのは更に多くの歳月がかかるのだろう。 たとえ塩分が抜けたとしても、数年も放置すると田んぼには野鼠やモグラで地下に無数の穴が空き、再び水を溜めることは出来ないらしい。 

住む家も無く耕す農地も無くなった人たちに、ガンバレだ、希望を持てだ、絆だと言っても空しい。 今できることは足湯でもして気持ちよく温まり、苦しい胸のうちを少し語って、ほんの一時だけれども辛さから逃れてもらうことしかない。 

拠点に戻って部屋の掃除を済ませ仙台に移動。 三陸の美味しい魚料理の居酒屋で夕食を摂りながら、2日間一緒に過ごしたボランティア3人でバスの出発時間までゆっくり話し合った。 ほぼ時間無制限で話し合うと本当にお互いの考えが良く分かってくるので、とても大事な時間だった。 今回もまた良い仲間と知り合えた。

地盤沈下で水が引かなくなった田んぼ


廃屋となった民家


立ち枯れた樹木


瓦礫置き場


平屋のアパートの各部屋には泥だらけのテレビや家具が散乱したままになっていた



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