つれづれ雑記

つれづれ:することが無くて退屈なこと
雑記:日常のことを何でも書きつづる

野沢温泉

2012-06-15 | 旅行
昔スキーで一度だけ来たことがあるが、スキー場や宿はほとんど記憶していない。 記憶にあるのは町営の共同浴場に入ったことで、扉のないコンクリートの狭い入口を入ると直ぐ脱衣場で、寒い中で衣類を脱いで温かい温泉に浸かったことだ。 あれから40年近く経っているので町はすっかり変わっているのだろう。 13もある町営共同浴場は全て和風の木造建築だった。 ひょっとして扉のないコンクリートの入り口というのは私の記憶違いかもしれないと思うくらい、どの共同浴場の建物も趣があった。

町の高い所に天然記念物になっている「麻釜」という90℃の源泉が湧く大きな湯槽がいくつもあり、町の人たちがここで玉子や野菜を茹でる共同調理場だ。 本場の野沢菜はここで洗って漬けたものらしい。 町の人たちだけのものなので、観光客は中に入れず外から眺めるだけだが、野沢温泉を代表する象徴的な場所だ。 

町の中心は最も大きい共同浴場の「大湯」で、立派な建物で浴槽も2つあった。 さすがにここは午前中から混んでいたのでパスし、その近くの「河原湯」に入った。 誰も入っていなく澄んだお湯が贅沢に掛け流されている。 かかり湯をしたらアッチッチ! コリャとても入れたものじゃない! しばらく水を入れてから入っても1分もガマンできず飛び出し、体は真っ赤になっている。 軽いやけどのようだ。 こんなことを2~3回繰り返し、たまらず諦めて服を着始めたら人が入ってきた。 話すと川崎から来たが元はこの近くの出身とのことで、この温泉に入るには水をジャンジャン入れてしばらく待つんですよ、とのこと。 今の季節なら良いけれど冬は待つ間は寒いだろうな。

次に入ったのは町外れの「真湯」 乳色の温泉で黒いゴミのような湯の花が多く、硫黄の匂いがする温泉らいい温泉だ。 ここも熱い! いくら水を埋めててもなかなか温度が下がらないので、結局同じように熱いのをガマンしながら短時間の入浴で終わった。 帰りがけにお金を少し箱に入れてきた。 火照った体でバス停までのそぞろ歩きは、高原の涼しい風に吹かれてとても気持ちが良かった。

飯山線の車窓から千曲川


野沢温泉の象徴「麻釜」


野沢温泉の中心「大湯」


澄んだお湯が豊富な「河原湯」




「河原湯」前を流れる川の花壇


乳色で硫黄の臭いがする温泉らしい温泉「真湯」





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