つれづれ雑記

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東北ドライブ⑪ 山田、宮古

2012-05-28 | 災害
浄土ヶ浜はこの地域では一番の観光地だが、盛岡から宮古まで1時間半、そこから更に車で20分くらいかかるので、なかなか来にくいところだ。 駐車場から遊歩道を下っていくと海が見え、更に進むと上部に松の木が茂った岩山の連なる浄土ヶ浜の岸に出た。 あいにく少し霧がかかって青くは見えなかったが、小さな入り江の水は実に静かで美しかった。 仮設売店の人に聞くと、幸いこの岩山は津波で姿を変えることはなかったが、大量の瓦礫が流れ着き、ようやく撤去できた。 海中に沈んだ瓦礫はボランティアのダイバー達が撤去してくれたそうだ。 この日は他に誰も来なかったが、早く観光客に戻ってきてもらいたい。

ここを最後に今回の東北沿岸ドライブは終わった。 時間が取れればここより更に北上し、田老、田野畑、野田村、久慈にも行ってみたかった。 特に田野畑は前回1泊したところなので思いが強いが、きっと海沿いのあの宿も町も、跡形もなくなっているのだろう。 また宮城七ヶ浜から南には名取、亘理、山元、更には立ち入り禁止の相馬、南相馬、浪江、双葉、いわき・・・、と大きな被害を受けた町が延々と続く。

何と広い範囲にたいへんな被害をもたらしたことだろう。 実際に現地を見てそのすざまじさに改めて打ちのめされたような思いがした。 元に戻るのは何年かかることか、今は想像できない。 一瞬にして亡くなったたくさんの方々の無念さも心が痛む。 恐ろしい思い、辛い思いをして津波から逃れた人たちのこれからの長い生活は容易なものではないだろう。 特に高齢者の方々、親を失った子供たち、仕事を失った人たち・・・。 そういう人たちのことを思い、少しでもお役に立てるよう考えて行きたい。

浄土ヶ浜


海の水は美しく、お天気が良いと青く見える岩窟もあるそうだ


浄土ヶ浜の隣の小さな港町はすっかりなくなっていた


石巻のお寺 何気なく写真を撮ったが、よく見るとお寺は建っているものの堂内は空っぽ お墓は逸早く人々の手で復旧されたものだ お墓は残った人たちにとって大切な祖先の碑だ

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