つれづれ雑記

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東北ドライブ⑦ 陸前高田

2012-05-24 | 災害
去年の夏まではここは水産加工工場から大量に流出した冷凍サンマが腐敗して強烈な臭気を発したので、ボランティア活動は困難を極めたとのことだった。 9月には工場の建て直しが始まって鉄骨が組み立てられていたが、今は完全に出来上がり順調に稼動しているようだ。 9月に来た時、地元の人が「あの経営者はやり手だから」と話していたが、逸早く工場復興を実現させた熱意と力量はたいしたものだと思う。 やはり地元に強靭な精神力と実行力の人が出て来てくれると物事が具体的に進んでいく。

陸前高田の奇跡の1本松は残念ながら枯れ始めて茶色くなってきていた。 この1年間、復興のシンボルとして立つ気品ある姿に、多くの地元の人が慰められたことだろう。 よく勤めを果たしたと労いたい気持ちになる。 町は9月とあまり変わらず地盤は沈下して水溜りだらけ、学校、病院、スーパー、ホテルなどは廃墟となったままだ。 瓦礫の山もなかなか減らないようだが、町外れに積み重ねられていた車の山は、どこかに移動したようだった。

どの被災地も今は懸命に瓦礫の中間処理をしている。 中間処理というのはコンクリート、鉄、タイヤ等のゴム、木材、可燃物等に細かく分別するのだ。 積み上げられた鉄鋼などを見ると一つ一つ実に丁寧に分別されている。 こうしないと次の最終処理に回せないのだろう。 しかしどこも最終処理能力が不足し他府県に協力依頼しているが、なかなか決まらない。 また決まったとしても九州など遠隔地まで運ぶのも、これまた大変なことだ。

更地になった長部の住宅地 ここはまだガードレールは壊れたまま


復興したサンマの加工工場


陸前高田の奇跡の1本松

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