映画道楽

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武士の一分★★★★☆

2007年01月24日 | Weblog
夫婦のお互いを想う気持ちが本作のテーマ。そして愛妻物語の名作。

 「たそがれ清兵衛」、「隠し剣 鬼の爪」そして「武士の一分」。山田洋次監督の藤沢周平三部作。女優は宮沢りえ、松たか子ときて、今回は壇れい。映画初出演。三人の女優の中で私は壇れいが一番印象に残った。木村拓哉が演じる三村新之丞の妻役。木村の相手役というだけでも難しい役回りだったと思います。その相手役、妻役が壇れい。亭主を想う気持ち、その一途でありながら不器用な愛し方、武士の妻として理をわきまえ、毅然としていながらも女としての弱さと優しさを持ち合わせている役柄を見事に演じきっていました。壇れいは多くの映画賞を受賞するでしょう。

 壇れい演じる加世の気持ちに涙。

 夫婦って悪くない…どんなに苦難が多かろうとも、お互いが思いやる気持ちがあれば、一人で生きるよりは、男と女、夫婦として生きる人生は決して悪いものであるはずがありません。みんさん、そう思いませんか。

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