北のはげおやじの徒然日記

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富山出張と立山(その3)

2012-08-04 11:52:35 | インポート

「男女共同参画フォーラム」とは何でしょうか。
 男女が、仕事に家事に育児に共同して取り組む社会を目指そうという趣旨で開催されるものです。女医さんが増えて、結婚/出産/育児などのため、一時的に医療現場を離れなければならなかったり、現場を継続するために男性医師よりも負担が大きい女医の方々をサポートし、医師としての職務を継続してもらうために、関係者は何をすれば良いのかという趣旨で開催されて来たものです。
 最初は、女性医師支援のあり方が中心議題でしたが、今は、「ワーク・ライフ・バランス」をキーワードに、仕事絶対主義で家庭生活などを犠牲にしながら身を賭して業務に当たるのが当然とされて来た医師の世界に、医師という職業人も仕事と生活のバランスを考えた取り組みを行って行くことが必要であり、そうすることによって、人間らしい、そして女医さんは仕事と子育ても両立可能になる。そのために関係者(特に男性医師の意識改革も必要)がなすべき行動は何なのかをという風に変化して来ています。
 わが国は、低医療費政策をずーっと続けてきました。少ない国家予算で効率的な医療を展開するためには、ひとり一人の医師の自己犠牲が求められます。受け持ち患者の急変には、いつでも駆けつけられるよう職場に接近した住居に住まい、オンコールでいつでも駆けつけ、平常業務においても22時~23時帰宅は当たり前というような生活を、いまでも多くの医師は続けています。そのような男性医師と同じような取り組みを女性医師にも求めてしまうと、家事・育児も担わなければならない女医さんは、医療の世界からドロップアウトしてしまうことになるため、医療関係者が真剣に話し合っているのです。
 医師国家試験合格者に占める女性の割合が4割に達しそうな勢いです。確実に女性医師は増えていますが、無理なく職務を継続できる社会を目指して、まだまだ、大多数の医師(私は医師ではありませんが)が関心を向けているテーマではないと思いますが、そんな取り組みが行われています。
 フォーラム終了後には、参加者全員(350名ほど)で立食形式の懇親会で、美味しい富山の幸を魚に、これまた美味しいお酒などをいただき、楽しく懇談して終了しました。
懇親会風景


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

~アキラ~ [2012年8月4日 22:10]
富山出張お疲れ様でした。
男女共同参画・・・私の職場でも先日この件に関して計画を立てるための総務課からのアンケート調査がありました。
医師や教員は聖職であると昔から言われていますが、その人の生活もあるわけですし、社会が求める要求も厳しくなってきている訳ですから、こういうことをしっかり考えて行かないと女性の社会進出や、労働人口が減少していくこの先の社会にはとても重要なことだと思います。
北のはげおやじ [2012年8月4日 22:31]
~アキラ~さんへ
フォーラムの基調講演で、ワーク・ライフ・バランスに配慮した勤務体制を整えた企業は、職員のオンオフがいい相乗効果を発揮し、いいアイデアが生み出され、職場の活気も生まれ、仕事優先主義の職場よりも、いい効果を発揮するようになるという説明には、仕事優先の人生を送って来た私には、驚きでした。職場で人事を担当している立場ですので、考えさせられました。
はやてこまち [2012年8月6日 11:56]
こんばんは。
男女共同参画とは少しズレますが、私が住んでいる町の市立病院は医師不足が深刻の様で、診療科の閉鎖や多くの科目で隣町にある大学病院から医師派遣を受けています。
私は3ケ月毎に経過観察をしている部位があるのですが、その科目は日替わりで毎日違う医師が担当、私の担当医は金曜日なので検査は必ず金曜日に限定されています。
おやじさんの記事を読ませて頂いて、医師は本当に大変で御苦労が多い職業なんだな、と納得しました。

北のはげおやじ [2012年8月6日 21:41]
はやてこまちさんへ
 大多数の医師は、人の命と向き合わなければならないため、職責はわれわれが事務仕事をになっているのとは訳が違います。しかも、或る部分、私生活を犠牲にしなければなりません。
 北海道のある町立病院の院長は、家族とは離れ、単身で赴任し、町立病院に併設された医師住宅が与えられているのですが、病院の宿直室を住まいのようにして四六時中病院にいて、ほとんど、院長自身が日中の外来と夜間の救急に対応するという生活を何年も行っています。
 その病院は、常勤医師が3人いますが、3人いるのはいい方で、院長一人と大学などからの短期間の応援医師で対応している病院などもあります。北海道の地域医療はこういう医師によってかろうじて保たれているのが現状です。
幸い、私の息子に頭のいいのがいませんでしたが、頭が良く、医師になりたいという息子がいたら、私なら「止めときなさい」というかもしれません。


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