北のはげおやじの徒然日記

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お施餓鬼会と灯籠流し

2016-08-17 12:20:00 | 季節

​母が旅立った初盆のため、いつもとは異なった

心持ちでお盆を迎えた。


行年90歳(一年生さんのお父さんと同い年)で

眠るように息を引き取った母を看取り、葬儀を滞

りなく終え、長男とし責任を果たす事ができた

ことにほっとした気持ちさえ抱いて、日々過ごし

て来た。


もともと仏教の考え方に関心はあり、深く勉強し

いたわけではないが、真理を説いていると漠

然と思っていた。

一方、葬儀などにおける僧侶の説教などを聞く

つけ、僧侶に対しては、懐疑的な印象を抱い

ていたのは、偽らざるところ。(我が家のお寺

のご住職には、お世話になっており、決してその

ような気持ちではないことを、申し添える。笑)


どちらかと言うと、宗派ではなく、仏教の教義その

ものに私の関心は向いている。(殆ど勉強してい

ないし、教義そのものも良くも知らないが)


そんな心持ちでお盆を迎え、先祖、父、母、そして

兄(戦後の混乱期に生後5ヶ月で急性肺炎で逝去)

を迎え、そして見送ったが、我が家のお寺「高野山

真言宗八葉○寺」(我が家は檀家にはなっていない)

から、8月16日にタイトルの行事を行うとの案内が、

届いた。


熱心な信者ではない我が家には、いままでこのよう

案内は届いた事はなかったが、母の初盆でもあり、

どのように行われるのか興味もあり、妻と出てみる

事にした。


「服装は」「お布施は」「卒塔婆のお金は」など、事前に

お寺のご住職のお母さん(現在のご住職が就任される

まで、倒れられた先代ご住職に変わって、住職をつとめ

ておられた方)に電話で聞いての参加である。


失礼ながら、決して豪華な造りのお寺ではない。どちらか

と言うと、質素で本堂も大きくはない。


その本堂に、百数十人も詰めかけ、メンバーも私より

年配の方が大半と思い気や、若い30代のご夫婦が

小学生くらいのお子さんを2〜3人くらい連れて来られ

たり、中高校生くらいの女の子が浴衣を着て参加して

いる風景を見て、まずは驚いたのが、率直な感想。


4人の僧侶による読経の後、餓鬼供養を行い、本堂に

釣るされた灯籠を持って、石狩川へ向かう。


本堂につり下げられた灯籠の数は、参加者の数を

える。


地域毎につり下げられているが、道外のものも多数

あった。


本州に移られた方が、お寺に頼んで灯籠を用意した

もののようだ。灯籠流しには、来られなかった方々の

灯籠も含めて、竹竿につり下げて、川まで運んだ。


このお寺は、北海道八十八カ所お遍路の75番札所になっている​。(スマホ撮影)

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妻に写真を撮ってみてはと言われて、

周囲の人に聞いたところ「始まる前ならいいのでは」と言っていたので、

スマホで撮影したが、果たして良かったのか。(スマホ撮影

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このように、来ておられない方々の灯籠も参加者が手分けして

竹竿に吊るし、川まで持って行く。

ご住職が法螺貝を吹きながら先導する。(スマホ撮影

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折悪しく、予報されていた事ではあったが、

台風7号の影響による雨が降り始めた。(スマホ撮影

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川岸におりつつあるところ

お寺から石狩川までの距離は、おおよそ100mくらい。

ご承知の様に、わが町の石狩川は、川幅が数百メートル

の大河の様相。

川岸は、洪水に備えて堤防が築かれ、一般的な灯籠

流しの様に、川岸に足をつけて灯籠を1個1個流すという

事ができない。

係の人とご住職が、船にのり、灯籠を船に積んで、川の

真ん中程まで行って、そこで住職が灯籠を流すという

方法をとるため、最後の灯籠を流し終えるまで

かなりの時間がかかる。雨が本降りになり、私もずぶぬれになってしまった。(スマホ撮影

DSC_0306.jpg


「般若心経」を覚えたいと気持ちがありながら、なかなかそれができないでいた。

母の旅立ちを契機に、毎朝「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」を唱えていると、

だんだんそらんじる事ができるようになって来た。