もう3日が経ってしまいました。
東日本大震災からまる5年となった3月11日(金)
に、わが町内会に隣接するとなりの自治会が主催
して、上方古典落語の師匠をお迎えして、独演会を
開催した。
友好関係にあり、わが町内会と共催して行う事業など
も毎年行っている自治会であるが、今回はその自治会
が単独で定期的に独演会を年数回行う事になり、わが
町内会にもお誘いがあって、遠慮なく出席させていただ
く事にしたもの。
午前10時に開演。主催者挨拶では、東日本大震災から
丁度5年のため、被災された方々に対する思いを改めて
考える1日にしたいと述べる一方、恵まれた環境にある
われわれはその事に感謝して今日は笑門来福、名人芸
を聞いて腹一杯笑い、福を呼び込みましょうと挨拶。
なるほどと感心して小学校の同期の自治会長の挨拶を
きいて、独演会が始まった。
上方古典落語の師匠をお迎えして、町内会が定期的に
独演会を開催する?
お金はどうなっているの?
なんて疑問が起こると思いますが、この師匠は上方落
語の師匠でありながら、札幌に在住して既に20年以上
になる方で、お名前は「桂枝光(かつら しこう)」師匠。
5代目桂文枝門下で、現在の桂文枝(6代目)は兄弟子
に当たるらしい。
プログラムがあったりする訳ではないので、演じられた
落語の演目は確かな所わからないが、笑いの壷を抑え、
言葉の明瞭性、間合い、座りながらも全身で表す仕草・
振る舞いの一つ一つ、発声、勿論話される内容などなど
これは「話術」ではなく、「話芸」だと思いました。
新宿の鈴本や浅草演芸場などの足を運んだ事もありま
すが、殆どが前座の方々のコントや漫才などで、真打ち
の方の落語を目の前にじっくり見聞きするのは、はじめ
てでしょう。新鮮な感動を覚えて帰ってきました。
妻などは、腹の底から何度笑った事か。
いいものですね。
演技をしている師匠をカメラに収める事はできないので、
仮設の高座をパチリ。