涙と笑いのHIV奮闘記II

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
歳のせいか治療の副作用のせいか忘れ物がひどいんです。

四月文楽公演第一部「寿柱立万歳」「菅原伝授手習鑑」「口上」

2017-04-23 20:00:00 | 古典芸能

 

二年ぶりの文楽の口上。

二年前は二代吉田玉男襲名、今回は六代豊竹呂太夫襲名。

開演は午前11時だけれども、10時半に劇場に到着するように出発。

今日もいい天気。
平城宮跡の朱雀門。 

劇場前の桜はもう葉桜。

ちらし

ちらしの画像は松王丸。

かしらは「文七」。この百日鬘、頭に飾られた力紙(熨斗紙)は美化された力の象徴。
そして衣装は雪持ち松に鷹の刺繍、黒天鵞絨(ビロード)の長羽織。

ちなみにプログラムの表紙がこの衣装。「黒天鵞絨雪持松鷹繍平袖大寸着付」。

今回の芝居絵。

あ、もう八月の公演が決まったんだ。

第三部はいかにも納涼公演らしいですね。「夏祭浪花鑑」。

ポスターはできていたものの、ちらしはまだこんな感じ。

襲名のご祝儀を貼り付けた展示。

今日早めに来たのはこの本公演に先立って披露される三番叟を観る為です。
二人遣いのようですね。 

劇場内。

そうそう、第二部の曾根崎心中の道行きの義太夫が書かれた額。

今回の目玉は、一つは襲名の口上。

歌舞伎の襲名口上に比べるとつつましいものですが。

今回司会を兼ねて咲大夫さんが挨拶。
そして三味線からは鶴澤清治さん。
真面目だと思っていると、先代の呂太夫さん「は」美男子だった。を強調して笑いを誘っていました。
人形遣いからは桐竹勘十郎さん。まじめな挨拶でした。

あとは、襲名披露興行の「菅原伝授手習鑑」。
最近涙腺緩みっぱなしのやじは、桜丸切腹の段、寺子屋の段を涙流さずに観ることができません。

芝居が終わって、何処にも寄らず帰ることにします。

今日は近鉄日本橋から奈良行きの電車に乗車です。
向こうに明るく見えているのが駅。本当にすぐそばの駅です。 

電車の窓からの生駒山の大阪側。

右下に見えているのが阪神高速東大阪線。
二股にわかれた間からは大阪市営地下鉄の中央線が昇ってきます。 

遠くにあべのハルカス。

大和西大寺駅を過ぎてから若草山。

次にある文楽公演は「文楽若手会」。
今回の第一部とほぼ同じ演目。
「菅原伝授手習鑑」で「車曳の段」が入ってますが。 

文楽鑑賞教室の新しいちらしができていました。
配役も決まったようです。 

  

 

「菅原伝授手習鑑」の文楽のDVDボックスを持っていますが、
「桜丸切腹の段」はvol.3に、「寺子屋の段」はvol.4に収録されています。
いずれも平成元年に国立文楽劇場での通し上演の録画映像です。 

  

今回の公演、平成元年の公演での配役を見てみます。
多くの文楽関係者がお亡くなりになっていますね。 

    今回平成27年 DVD平成元年
桜丸切腹の段 親白太夫 吉田玉也 吉田玉男(初代・故)
  女房八重 吉田蓑二郎 桐竹一暢(故)
  女房千代 桐竹勘十郎 吉田文昇(故)
  女房春 吉田一輔 桐竹紋壽(故)
  松王丸 吉田玉男(二代) 吉田文吾(故)
  梅王丸 吉田幸助 吉田玉幸(故)
  桜丸 吉田蓑助 吉田蓑助
  義太夫 竹本文字久太夫 竹本越路太夫(故)
  三味線 鶴澤藤蔵 鶴澤清治
寺子屋の段 女房戸波 桐竹勘壽 吉田蓑助
  女房千代 吉田蓑助 吉田文昇(故)
  竹部源蔵 吉田和生 吉田文雀(故)
  松王丸 吉田玉男(二代) 吉田文吾(故)
  義太夫前 竹本呂太夫(六代) 竹本織大夫(故)
  義太夫切 竹本咲大夫
  三味線前 鶴澤清介 鶴澤燕三(五代・故)
  三味線切 鶴澤燕三(六代)


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