七月大歌舞伎の夜の部の演目は、
一、舌出三番叟
二、盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)
序幕 佃沖新地鼻の場 深川大和町の場
二幕目 二軒茶屋の場 五人切の場
大詰め 四谷鬼横町の場 愛染院門前の場
夜の部はなんといっても「盟三五大切」ですね。
実は2011年の二月大歌舞伎でも出ています。
配役は、
2011年 今回
薩摩源五兵衛 実は不破数右衛門 片岡仁左衛門 片岡仁左衛門
芸者妲妃の小万 実は民谷召使いお六 中村芝雀 中村時蔵
船頭笹野屋三五郎 実は徳右衛門倅千太郎 片岡愛之助 松本染五郎
芸者菊野 尾上松也 中村壱太郎
仲居頭 お弓 中村京蔵 上村吉弥
賤ヶ谷伴右衛門 実はころつき勘九郎 嵐橘三郎 嵐橘三郎
徳右衛門同心 了心 片岡松之助 片岡松之助
若党 六七八右衛門 坂東薪車 尾上松也
家主くり廻しの弥助 実は民谷下部土手平 坂東彌十郎 中村鴈治郎
富森助右衛門 市川段四郎 松本錦吾
配役の「実は」が多いことで気づかされますが、なかなか人間関係が複雑です。
四世鶴屋南北の作ですが、彼は他にも「東海道四谷怪談」を書いています。いずれも「仮名手本忠臣蔵」の裏話となっています。討ち入りの仲間に入りたいばかりに、金の工面のために殺人を犯してしまう設定です。
今回の話「盟三五大切」も、そういうことがベースにあって、いろいろな勘違いを経て話が進行してゆきます。
自分的にはこういう江戸物はちょっと苦手です。
仁左衛門が出るなら、同じ殺人がからむ演目だと「伊勢音頭恋寝刃」が観たかったかも。
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