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涙と笑いのHIV奮闘記II

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
歳のせいか治療の副作用のせいか忘れ物がひどいんです。

京都国立博物館で「禅-心をかたちに-」展

2016-05-03 11:00:00 | 美術館・博物館

朝起きると微妙な天気。

雨が降るのは夕方以降という天気予報を信じて、洗濯物をベランダに干し、近鉄電車に乗って京都国立博物館に向かいます。

ベランダのベゴニア。

駅へ向かう途中、線路際にメキシコマンネングサ。

今日から3日間、平城宮跡では天平祭が開かれます。
準備がすすんでいますね。 

丹波橋駅で京阪電車に乗り換え。
特急だと次の駅が七条です。

途中、伏見稲荷駅や東福寺駅などを通過します。
東福寺駅を過ぎると地下に入ってゆきます。

やじが京都で大学生活を送っていたときは終点が三条駅で、しかも地上駅でした。 

鳥獣戯画展や琳派展での大行列を知っているので、気合を入れて七条駅から東に歩き、博物館を目指します。
開館20分前というのに、この行列。
100人ほどがすでに並んでおります。 

この入り口の向こうに少し見えている案内看板。

開館10分前に門が開くと次々と人が入ってゆきますが、半数以上の人がチケット売り場へ。
前売り券を購入しておいたので、その列に並ばずにゲートをくぐって敷地内に入ります。

ゲート前の看板。狩野山楽の龍虎図の龍図。
以前「妙心寺展」か「狩野派展」で観ましたね。
これは後期だけの展示のようです。 

人の列が切れた隙に撮影に成功、しかも自撮りにも成功です。

テロ対策で手荷物チェック。

会場は平成知新館。
その前に立て看板。 
こちらは狩野山楽の龍虎図の虎図ですね。 

そしてその裏は伊藤若冲の鹿苑寺大書院障壁画のうち竹図。
鹿苑寺はいわゆる金閣寺。
烏丸今出川にある相国寺美術館で観たことがあります。
鹿苑寺って相国寺に属しているようです。 

余裕ぶっこいて、あちこちの写真を撮ったり自撮りをしたりしていて、
平成知新館内の入り口に並んだ時には80番目くらいになってしまいました。 

とはいっても鳥獣戯画展や琳派展に比べると雲泥の差があるほど空いています。

今回の展覧会のちらし。

表紙に雪舟筆「慧可断臂図」裏表紙に白隠筆達磨像。

 およそ1500年前、菩提達磨によってインドから中国へ伝えられたとされる禅宗は、その一派である臨済宗・黄檗宗の宗祖、臨済義玄(?~866)によって広がり、我が国には鎌倉時代にもたらされました。武家のみならず、天皇家や公家、さらには民衆にまで広く流布し、日本の社会と文化に大きな影響を与えました。最近では欧米の人々の中にも「ZEN」の思想が広がっています。
 特定の経典を持たない禅宗では、その教えは言葉や文字によらず、師の心から弟子の心へと、以心伝心で受け継がれてきました。その修業は坐禅を中心に置かれますが、日常生活の行いやふるまいすべてが修行の一環として重視され、禅問答を通じた師と弟子の心の交流を経て、悟りの境地へと至ります。
 本展は、臨済義玄の没後1150年、さらに日本における臨済宗中興の祖である白隠慧鶴(はくいんえかく)(1686~1768)の没後250年の遠諱を記念して開催します。臨済・黄檗両宗15派の全面的な協力のもと、禅僧の肖像画や仏像、書画、工芸などを一堂に集め、国宝19件、重要文化財103件を含む226件の名宝の数々で展観します。禅の真髄に触れる貴重な機会となるでしょう。  (ちらしより)

平成知新館の一部を除いて(現在大阪の金剛寺から預かって展示されている重文の金剛界大日如来坐像、不動明王坐像)、
全館が展示室となっています。

あ~、前期も来たかった・・・

間違って英語版を持って帰ってしまった、京都国立博物館の案内。
こちらも表紙は雪舟筆の「慧可断臂図」。

前期に来れば白隠筆の「慧可断臂図」(これは肘を切り落とす前、刀を構えている絵)が観れたのですが、すっかり失念しておりました。
しかも発見されたばかりなので初公開とか。 

例によって図録は買わず、絵葉書だけ。

禅院額字幷牌字。これは前期に展示されていたもので、今日後期には「普門院」の字が展示。

京都真珠庵所蔵一休宗純賛の臨済義玄像。これも前期だけの公開。後期では大徳寺所蔵の臨済義玄像が展示されていました。

白隠の項羽図。
やはり白隠の絵には魅力がありますね。 

これも前期にしか展示されていなかった、大和文華館所蔵の雪舟筆呂洞賓図。
後期では同じく雪舟筆の瀟湘八景図帖が展示されていました。 

さて、ちょっと敷地内を散歩。

明治古都館とつつじ。

ロダンの彫刻考える人と明治古都館、

明治古都館と噴水。

正門と京都タワー。

 では市内循環206系統バスに乗って、龍谷ミュージアムを目指しましょう。


大和文華館で「琳派と風俗画 宗達・光琳・乾山・抱一」展

2016-05-01 20:30:00 | 美術館・博物館

近鉄奈良駅にある観光案内所で奈良観光の冊子になったパンフレット。

  

「ならり」の表紙はしかまろくんと興福寺南円堂、不動堂の藤棚ですね。
「祈りの回廊」の表紙は長谷寺ですね。シルエットでみえているのは賓頭盧尊者。

近鉄奈良線で学園前駅まで。
そこから大和文華館まで徒歩です。

現在開催されているのは「琳派と風俗画 宗達・光琳・乾山・抱一」

 

桃山時代には長い戦乱がようやく終わりを告げ、徳川家康が慶長8年(1603)に江戸幕府を開くと、約260年に及ぶ江戸時代の太平の世の中が続きます。都市が復興し、祭礼や行事が再興され、諸芸能なども盛んとなります。新しい時代が幕を開ける中で、それまで文化を担っていた公家や武家だけでなく、富裕な町人や農民による文化も花開きました。絵画においては、伝統のある狩野派や土佐派の絵師たちだけでなく、在野の新興画派が次々と登場し、多様となった嗜好に応えました。その代表格として挙げられるのが琳派です。京都の上層町衆の出身で、桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した本阿弥光悦・俵屋宗達にはじまり、京都の豪商の家に生まれ、江戸時代中期に活躍した尾形光琳・乾山兄弟、姫路藩主の子弟として生まれ、江戸時代後期の江戸で活躍した酒井抱一など、その流れは受け継がれていきます。絵画と工芸を融合する豊かな装飾性といった特色を持ちつつ、時代の好みや各絵師の特色を反映させながら、魅力的な作品を琳派は生み出していきました。

絵画の画題に目を向けると、平和の世の中が続き、庶民層の文化も盛んになったことにより、現実世界の華やかな風俗に目を向けた風俗画も隆盛しました。

本展観では、宗達・光琳・乾山・抱一らの琳派作品と、国宝「婦女遊楽図屏風(松浦屏風)」をはじめとする風俗画を展示します。琳派と風俗画は、大和文華館の絵画コレクションの中でも充実した作品を誇っています。活気に満ちた桃山・江戸の文化の粋をお楽しみください。

(ちらしより)

高級住宅地、お屋敷の中にある小高い丘の上にある美術館。
様々な花の咲く、木立の中を上ってゆきます。

ツツジはあちこちに。

ヤマブキ。

タニウツギ。近鉄線脇のタニウツギと比べると色が濃いですね。

真っ赤なノムラカエデ

マツ

奈良八重桜

ホオノキ

ベニキクモモ

梅の実が生っていて、地面にも。

美術館に到着。

 

何度も来ているのですが、こんなところに枝垂桜。
春にくれば圧巻でしょうねぇ。 

こんなに閑散としているのに、ここの美術館は凄い名品をたくさん収蔵しています。
今回も素晴らしい名品がたくさん。

例によって図録の代わりに絵葉書をミュージアムショップで購入。

扇面貼交手筥 尾形光琳筆 重要文化財。

伊勢物語図色紙(六段 芥川) 俵屋宗達筆

婦女遊楽図屏風(松浦屏風) 国宝 右隻(上)と左隻(下)

絵葉書を入れてくれた袋。

この美術館のパンフレット。

 

次回の展覧会のちらし。

 

さすがに二か所、実質三つの展覧会を回ると疲れますね。

明後日は神戸市立博物館での特別展「我が名は鶴亭 -若冲、大雅も憧れた花鳥画(かっちょいいが)!?」に行き、
その翌日か翌々日に京都の国立博物館、竜谷ミュージアムを訪れようかと思案中。 

大阪市立美術館とあべのハルカス美術館も考えておかないとなぁ。


3回目の「信貴山縁起絵巻展」、そして氷室神社

2016-05-01 12:15:00 | 美術館・博物館

朝食を食べた後、腹ごなしに散歩。
近鉄線の線路際にポピー、ヤグルマギク、タニウツギ。 

部屋に戻ると携帯電話にメール。

「信貴山縁起絵巻」展を観にゆきませんか?その後大和文華館にも行きませんか?昼食はごちそうします。

と、文楽・歌舞伎を時々御一緒する友人からでした。

特に予定もなかったので一緒に行くことにしました。

前回、前々回はガラガラだった信貴山縁起絵巻展、
今回は開館すぐ、9時45分くらいだったのに・・・。

前にはなかった、陳列ケースのすぐ後ろにテープで仕切りがされており、
最前列で観る人は並ばなければいけなくなっています。
そこに並ぶと絵巻を観るまで30分待ち。

自分はもう二回観ているので、そこには並ばず、その後ろから観ることに。
相手はそちらに並ぶことにするようです。

最前列の人は、係員の「少しずつでいいですから、立ち止まらずに移動しながら観てください」との注意を無視し、
あちこちで渋滞。
そして「立ち止まるなよ」「でもちゃんと観えないし」などとあちこちでトラブル勃発。 

立ち止まっている人の前方には誰もいないので、後ろからでも十分に観ることができますね。

途中相手が観終わるまで会場内の図録で、絵巻の詞書を確認できました。

その後、前回観ることのできなかった新装開館した「なら仏像館」へ。

 

随分展示方法が変わっていましたね。

すでに11時。

近鉄奈良駅まで歩いてゆくことにしましたが、氷室神社に行ってみることに。

献氷祭が行われているかも。

残念ながらまだ準備中でした。

境内の枝垂れ桜や八重桜はほぼ葉桜ですが、奈良八重桜はまだ咲いています。

藤棚には藤が開花中。

睡蓮が開花中。
これからどんどん花の数が増えるようです。 

睡蓮の間に落花した奈良八重桜。

ここから歩いて近鉄奈良駅まで。
そこでランチ。

11時45分頃だったのですぐに席に案内されましたが、
注文したものを待っていると、続々と来店者。
あっという間に待つ人の行列。

ラッキーでした。 


国立博物館で再度の「信貴山縁起絵巻」展、その後歩いて興福寺まで。

2016-04-30 16:00:00 | 美術館・博物館

国立博物館に行く途中、大きなツツジの木が、池の周りに。

馬酔木。

楓。

博物館へ向かう道。

入り口の看板と張り子の虎。

博物館前の噴水。

この池にはヒシが芽を出しています。

土曜日なので混雑しているかと思っていたら、空いていました。
今日もゆっくりと観ることができました。

今日も米俵が宙を舞っていました。

同じ絵巻展でも京都国立博物館での鳥獣戯画展の混雑ぶりはすごかったですもんねえ。

道をへだてたところの氷室神社、明日は献氷祭のようです。
(毎月1日が献氷祭です)

国立博物館の新館と仏像館の間には凄い幹の藤棚があります。

ここを出て、歩いて興福寺へ向かいます。

途中にある釜飯の有名店「志津香」。
午後4時というのに行列・・・ 
休日の正午近くだと50人ぐらい待っていますよね。 

そんな混雑を横目に興福寺へ。

仮金堂。
左が現在復元工事中の中金堂。 

中金堂と仮金堂の間から北円堂。
現在特別公開中ですね。

 

かゆい頭を切株で掻いている鹿。

東金堂と五重塔。

南円堂、見えてきました。
西国三十三所観音霊場の第九番札所ですね。 

今日もお経をお唱えしてきました。

南円堂と向かい合ってある、不動堂の前にも藤棚。
ここの藤の花は凄いですよ。

 

南円堂の橘のむこうに見えているのは三重塔。

復元工事中の現場。

桜と南円堂。

近鉄奈良駅へ向かう途中にテッセン(クレマチス)

 


大阪市立美術館

2016-04-23 20:00:00 | 美術館・博物館

仕事が午前中で終わり。
仕事を終えて大阪へ。

目的は大阪市立美術館で開催されている「王羲之から空海へ」展、
そしてあべのハルカス美術館で開催されている「ピカソ、天才の秘密」展。

午後だけで二つ回るのは大変か?
ネットで調べると、「王羲之~」展は時期による展示品の変更が何度もあって、
「ピカソ~」展は前期と後期だけ。

ってことで、とりあえずまず大阪市立美術館へ。

以前もらったちらし。

 

そしてここでもらったちらし。

 

本年、大阪市立美術館開館は八十周年、公益社団法人日本書芸院は創立七十周年を迎えます。これを記念して、王羲之に始まる処方の伝承を、中国・日本それぞれの名品によって回顧する展覧会を開催します。
中国書蹟では王羲之から歐陽詢ら初唐の三大家、蘇軾ら宋の四大家を経て明末清初に至る約90件、日本書蹟では空海ら三筆、小野道風ら三跡から「高野切」など平安古筆の名作ほか江戸時代までの約120件、さらに戦国秦漢の古璽や清末民初の篆刻約20件、多くの国宝や重要文化財を含む約230件が揃います。
さらにこのたびは、台湾からも名品を迎えます。中国の書では世界最高の質量を誇る國立故宮博物院から、宋から明時代の巨匠たちの傑作が初来日します。明清のコレクションで名高い何創時書法芸術基金会からは明末清初の逸品が出陳されます。
この機会に日中書法の伝統とその精華をぜひご堪能ください。

                                               (ちらしより) 

正直、書ってよくわからないのですが・・・。

王羲之「孔侍中帖」。(国宝・前田育徳会所蔵)

王羲之「集王聖教序」。(黒川古文化研究所所蔵)

欧陽詢「九成宮醴泉銘」

王鐸「行書贈単大年家丈」(台北何創時書法芸術基金會所蔵)

空海「風信帖」(国宝・教王護国寺所蔵)

空海「勧請歴名」(国宝・神護寺所蔵)

伝紀貫之「高野切第一種」(国宝・高知県立高知城歴史博物館所蔵)

最澄「久隔帖」(国宝・奈良国立博物館所蔵)

藤原佐理「国申文帖」(春敬記念書道文庫所蔵)

形のや配置の美しさを見ればよいのか、一字一字の美しさをみるのか。

さて、時計を見るともう4時半過ぎ。
これからあべのハルカスまで 歩いて美術館に着けるのは4時45分ころかな?

土曜の入館は5時半で、閉館が6時。
う~ん・・・

次回訪れることにしよう。