はと@杭州便り

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東方宝宝(dongfang baobao)

2010-03-15 23:49:41 | 杭州で子育て
中国の月刊絵本。

私が子供の頃は福音館の『こどものとも』を定期購読していた。
日本では書店や幼稚園でも申し込めるので、購読している人も多いはず。

ネットで調べると中国でもここ数年、子供向けの月刊絵本が相次いで創刊されているようだが、
絵本自体がまだまだ草創期で、認知度も低く、絵本作家も少ないという状況で、月刊で良質の絵本を、しかも安価で提供するというのはなかなか難しいと思う。

いくつか調べてみて、良さそうだと思ったのがこの『東方宝宝』。
とりあえずネットで3月号を買ってみた。

『東方宝宝』は絵本刊、智力刊、媽媽刊(科学育児)の3冊セット、それに付録のCDまでついて、12元(日本円で約160円)。発行は江蘇少年児童出版社&南京師範大学出版社で、2001年創刊。

3月号の内容は、
絵本刊:韓国の絵本作家の作品の翻訳版。
智力刊:童謡、お遊戯、線引きの練習、生活習慣、シールを貼る練習など
媽媽刊(科学育児):子供の湿疹について、絵本の読み聞かせの感想、子育てに関する悩み相談など
CD:童謡、唐詩の朗読、お話の朗読、クラシック

対象年齢は0~4歳と書いてあるが、絵本刊はともかく智力刊のほうは、残念ながら1歳のユキにはまだちょっと早いみたい。

『東方宝宝』がいいなと思うのは、キャラクターを使っていないこと。
同じように幼児を対象にした月刊絵本で人気のある『都都熊』は、毎号可愛いクマのキャラクターが主人公なのだが、『東方宝宝』は毎号違った作家の作品が楽しめるようになっている。
使われている紙は薄いけれど破れにくい素材を使い、角の部分も丸くするなど、幼児に対する配慮が感じられる。

…しかし、予想以上に福音館の『こどものとも』に似ているなぁと思ったら、
この雑誌の編集長であり、ご自身も絵本作家の周翔さんのプロフィールを見ると、数年の日本滞在経験があるとのこと。
周翔さんの作品は日本でも出版されているし、この雑誌も周さんと日本の絵本作家との交流の中から生まれたのかもしれない。

出版社のHPによると、姉妹誌『東方娃娃』は3~7歳向けの月刊絵本で、こちらは1999年創刊。中国初の月刊絵本だそうである。

予想外に良かったのが、媽媽刊(科学育児)。
薄くて文字の多い雑誌(というか、リーフレット)なのだが、育児に関する問題について、主に南京在住の小児科医や栄養士、幼稚園の先生、発達心理学の教授などの丁寧な解説があって、外で売られている育児雑誌のように派手ではないが、好感が持てる。
南京ではこの雑誌と連動して、育児に関する相談を受付けるラジオ番組もあるそうである。


単品でもネットで購入可能なので、
また時々買ってみようかなと思ってます。


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2 コメント

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Unknown (はとぽっぽ)
2010-03-27 15:36:55
>うなちゃん

ユキは今のところ本好きというよりは、ページをめくるのが面白いだけ、という感じですが、毎晩私が帰宅すると、何冊か絵本を持ってきて私に渡します。どうやら私は本を見せる係(?)だと思われているようです…

リーフレット、頂きました。今頼んでいる配本サービスがちょうど3月までだったので、思い切ってこちらをやめて、福音館のほうに変えることにしました。ありがとう♪
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Unknown (うな)
2010-03-19 14:55:05
こんにちは。
日本でも育児雑誌や絵本の情報は選択肢が
多すぎて迷うところです。
はとさんも日々情報収集怠っていないようですね。

件の福音館の月刊雑誌紹介のリーフレットが
うちにも届いたのですが、すでに一部持っていましたので、そのままはとさんちに送りました。
もしかしたらもうサイトとかで見てはるかも
しれませんが、よかったらお役立てください。

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