はと@杭州便り

中国杭州で仕事&子育てしているはとぽっぽのページです。

バレエ集中レッスン&考級

2014-08-07 17:59:02 | 杭州で子育て
バレエを始めて1年8か月。
初めて「考級」を受験することになりました。

ユキの通っているバレエ教室で受験できるのは、北京舞踊学院のグレード試験(考級)で、
一番やさしいのが一級。
バレエを習って一年以上、6歳以上の人が受験できます。

…あれ?
ユキはまだ5歳8か月、しかも日本国籍だけど受験できるのか?と先生に聞いてみると、
「9月時点で満6歳ならOKなので、生年月日を8月生まれにしましょう。国籍は外国籍でも受験できます。」とのこと。
まだ小さいので、今年は受験せず来年にしようかと相談すると、
「この級試験は飛び級で受験できないので、来年受験する場合は1級と2級のダブル受験になってしまいますよ。
合格した他の子供たちは9月から2級のクラスに上がるのに、ユキちゃんだけまた1級のクラスでもう一年やると
いうのも…。」と言われ、受験を決めました。

正直受験を決めた時点では不安だらけ。
受験料に加え、直前の集中レッスン費、試験当日に着る服まで新調なのでお金がかかる上、
集中レッスンは6日連続、一日2時間休憩なしのぶっ続けという、ユキにとってはかなりしんどい内容。
猛暑の中、毎日送り迎えする親や祖父母の負担も…。

それでも中国人なら、この級試験を毎年受けていって、上の方の級まで合格すれば
高校入試などで「芸術特待生」などの推薦を受けるのに有利だったり、という将来のオプションが
期待できることもあるのだが、
外国人のユキにとっては、こんな中国限定のバレエの級なんか持っていても、別に将来何かの役に立つわけでもない。

最近厳しい柔軟レッスンに本当に悲鳴を上げていて、
「もう9月からは続けない、バレエやめたい」とまで言い出したユキを見ていて、正直心が揺れたのだけど、
やめてしまうならなおのこと、最後に級試験を受けてみてはどうかと思い、申し込んだのだった。

6日間の集中レッスン、最初は乗り気でなかったユキが、
日が経つにつれて「行きたくない」と言わなくなり、目つきが真剣になってきた。
集中レッスンは試験さながらの雰囲気で、2人の先生方はいつにも増して真剣に指導されている。
そういう気持ちは小さい子供達にもちゃんと伝わるのだろう。
集中レッスン最終日、付き添いの親達全員にレッスンの様子が公開された。









試験の内容は床の上の柔軟、バーレッスン、跳躍、ステップ、踊りと色々な内容があって、
最初から最後まで全部やると20分近く。
子供達の集中力も試される。

私もその昔バレエを少しかじっていたのだが、正直こんなに厳しい試験と思わなかった。
ユキのクラスの子はほとんどユキより一歳年上の子供達で、中には二歳年上の子供達もちらほら。
ユキと同い年の子供は3人しかいない。
年齢の割に背が高いユキだけど、例えばレッスンの時の先生のお話の理解能力や集中力は、年上の子たちに比べて
まだまだ弱いし、
痛い柔軟やテストのプレッシャーに対する気持ちの面でも、年上の子供達に負けている気がする。

バレエにしてもスケートにしてもそうなのだけど、
一歳年上の子供たちの中には「自分がやりたいから、これをやるんだ」という強い意志の力のようなものを
持っている子が何人かいて、
そういう子たちは少しくらい痛くても、辛くても、何も言わずに練習をしている。
ユキを見ているとまだまだそういう意志の力のようなものが弱い気がしているのだが、
それでも一日、一日集中レッスンをこなすうち、何となく「頑張って合格したい」という気持ちのようなものを
感じるようになった。

先生も、この6日間でユキがとても成長したことを褒めて下さって、
試験の結果はどうでも、今回の試験に参加を決めてよかったと心から思ったのでした。


本番の日
先生が髪を結って下さいました


同じグループで受験する同志たちと


直前まで柔軟

試験はわざわざこのために、試験監督の資格を持つ外部の先生を北京から?招いて行われる本格的なもので、
ユキは緊張しながらも、まあまあ練習通りの力を発揮できた模様。
試験終了後、第一声は「合格できていると思う」でした。

試験の結果と点数は10月まで発表されないとのことですが、
ユキは9月から2級のクラスで頑張りたいと言っています。

試験に対する考え方は色々あると思いますが、バレエだけでなく、精神的にも大きな成長を感じた一週間でした。
熱心に指導して下さった先生方に、感謝の気持ちでいっぱいです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿