はと@杭州便り

中国杭州で仕事&子育てしているはとぽっぽのページです。

プール

2014-08-08 00:39:14 | 杭州で子育て
7月5日から8月7日までの間、通算18日間水泳講習に通いました。

去年と一昨年に、日本のスイミングスクールでそれぞれ4日間の短期講習に通ったのですが、
その時は水遊び、水慣れが中心の幼児クラスだったので、本格的な水泳の講習はこれが初めて。

中国では、というか杭州では日本の様に通年で通える室内のスイミングスクールというのがなくて、
子供達の夏休みに合わせて開かれる短期の水泳教室に通わせる人が多いです。
マンション敷地内の屋外プールのほか、大学や体育施設内の屋内プールでも水泳教室が開かれています。

…と言っても、最高気温40度の杭州で、マンション敷地内の屋外プールは日中は温泉と化し、
正直10分も入ったらのぼせそうだし、
人気のある屋内のプールはどこも涼を求める一般市民でごった返し、まるで芋の子を洗うような
状態。衛生状態もお世辞にも良いとは言えず、去年は杭州市内の某屋内プールで手足口病の感染が
確認されて閉鎖、というニュースもあり…。

どこか小さくてもいいから屋内で、人もそこそこ少なくて、衛生管理のマシそうなプールはないものか、
ということで、市内の西の果て(?)にある某有名私立小学校のプールの講習に通うことに。
交通はすごく不便ですが、人も他のプールに比べると多くなく、講習時間中は基本的に他の一般客を入れないので
ぶつかる心配もなさそう、ということで決めました。


初日、かなり不安そう


25mプール
少ない時は泳いでいる人がたった3人という贅沢な時も

同じクラスの8人のレベルは、プールに入る事すらできないという子供から、既にバタ足で顔をつけて10m程度泳げるという子供まで様々。
ユキはプールには入れるけど、顔をつけることができないので、まずは鼻の上まで顔をつける練習から。
うまく息を止められないので、しょっちゅう水が鼻に入ってむせかえって泣いていた。
その後、5日目あたりから頭を全部つけられるようになったものの、わずか3秒。
家でも洗面器で顔をつける練習をするも、やはり水が顔にかかるのはイヤな様子。

先生は体育大学の学生さんで、女の先生だったので子供達には人気だったのだけど、
やはり一人で8人の子供をみるのは大変。
バタ足で顔をつけて泳げる子は3人、顔はつけられるが浮く練習をしなければいけない子は2人、
水には入れるが顔がつけられない子が1人、そして全く水に入れない子が1人、という具合で、
できる子を見ている間はできない子が待たされ、できない子を見ている間はできる子が待たされ、
待っている間にじっとしていられない子が水かけ遊びを始め、複数の子たちが面白がって
水かけ遊びがエスカレート…という状況。

やはりこれだけレベルの差がある子たちを一緒に見るのは、かなり無理があるのでは…。


10日目あたりから浮けるように
バタ足の練習


一応クロールの手の練習
しかしユキのレベルではもうついていけていない

気が付くとユキよりできなかった子たちは、次々と講習を切り上げて、グループレッスンから個人レッスンに変わって行った。
個人レッスンだと一回3000円近くする!のだが、確かに費用対効果を考えるとそうするしかないのかも…。

ユキのクラスは7月上旬から8月20日頃まで、土日以外の毎日一時間レッスンという長期クラスなのだが、
私たちは8月初めに帰国するので、学校側と相談して特別に7月末までの日割りで講習料を払わせてもらいました。
中国での通算14日間の講習で、水に顔を全部つけられ、先生に手を引いてもらえば顔を付けて手足を伸ばして浮くことが
できるものの、バタ足で前進するまでは難しい、という状態で帰国。

本人はもうやりたくない、と言いましたが、日本に帰って今度は以前通ったことのあるスイミングスクールの
夏季講習に、4日間通いました。


こちらも25mプール

最初に細かいクラス分けテストがあり、ユキは全25級のうち24級からスタート。
こちらは一クラス8人に対して先生が2人。
しかし教え方が全然違う!
すべり台に輪くぐり、ボール投げ、水中に落ちた輪を拾う、など遊びの要素をたくさん取り入れながら、
プールサイドからの立ち飛び込み、水中での息止めの仕方、手足を伸ばす浮きの姿勢、バタ足など、
子供達が遊びの中で無意識に身に着けられるよう工夫が凝らされていて、さすが日本のプロは違う!と思いました。

最初に細かいクラス分けをしているせいもあるけど、見ているとおしゃべりをしたり、別のことをして遊んでいる子供は一人もいなくて、皆先生の指示に大きな声で元気に「は~い!」とお返事。

先生の技量と指導法に、改めて中国との大きな違いを感じました。


浮きの姿勢の指導


アームヘルパーを使っているので、子供たちの恐怖心も全然違います

最初は乗り気でなかったユキも、クラスの楽しい雰囲気にすっかりやる気になり、
4日間、休まず通うことができました。
特に中国では不安のあった水中での息止め、浮きの姿勢からのバタ足が安定し、立ち飛び込みもできるようになりました。
最後の進級テストでは2級上がって、22級。
本人もとても喜んでいました。

中国と日本、あわせて18日間の水泳講習。
ちょうどバレエのレッスンと重なってお休みした時期もありましたが、何とか最後まで頑張ることができました。
通年で通えるスイミングスクールがないのが残念ですが、また来年夏に機会を作って少しでも泳げるようになってほしいなと
思っています。

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2 コメント

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以前 (Rikorin)
2014-08-20 15:42:24
上海のプールで教えているのをみたことがありますが
ぜんぜん子供が楽しそうに泳いでなかったのを
思い出しました。笑
ぜんぜん先生の話聞いてないで違うことしてる子も
ほったらかしだし。先生も時間内でさっさと終わらせて
お金もらって終りって感じなんでしょうかね。
ユキちゃん無事に進級上がってよかったですね^_^
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Unknown (はとぽっぽ)
2014-08-21 09:14:23
>Rikorinさま

私の聞いた話では、先生はプールに入らず、プールサイドから長い竹の竿を持ってそれに子供達をつかまらせて泳がせている、というようなプール教室もあるそうです。ユキの習った先生は優しかったですが、一般的に中国の先生は厳しい先生が多いようですね。
水泳講習は中国で14日間、日本で4日間行きましたが、日本の4日間は密度が濃くて、楽しい講習でした。

水泳に限らずスポーツ全般に言えることですが、中国ではオリンピック選手を育てるノウハウはあっても、一般の子供達にスポーツの楽しさを教えるノウハウはないのでは、と思います。北京や上海には日本のスポーツ教室と提携した、日本式の教え方のスイミングスクールもあるようで、羨ましいです。杭州にも進出してくれないかなぁ。。
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