はと@杭州便り

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15の夏は…-中考(高校入試)

2014-06-23 12:20:45 | 中国人相方&親戚
6月14~16日、イーファンの高校入試。

二姐には高校入試の4日前から紹興に帰ってもらった。
二姐は「別に私が帰ったからと言って、あの子に何がしてやれる訳でもない。」と言っていたけど、
受験生の体調管理とか、送り迎えとか、親にしかできないこともあるだろう。
幸か不幸か、私も今失業中で家のこととユキの面倒くらい一人でできるので、
合わせて一週間、紹興に帰ってもらったのだった。

中国の高校入試は各自治体によって科目も点数配分も様々で、
例えば杭州と紹興でも科目、合計点が違う。

イーファンの通う紹興県の試験日程、点数配分は

14日(土)9:00~11:00 語文(150点)/14:30~16:10 歴史社会·思想と品徳(100点)

15日(日)9:00~11:00 数学(150点)/14:30~16:10 英語(120点内ヒアリング25点)

16日(月)9:00~11:00 科学(200点)

この他に5月に行われた体育のテスト(800m走など3種目)が40点、合計760点満点となっている。

まずびっくりするのが、試験時間の長さ。
大学受験でも3日にわたってこれだけハードな試験を受けるのは、かなりしんどいのでは?
手元で調べた日本の公立高校入試の試験時間は、一教科わずか40~50分。最近は三教科しかないところもあって、一日で余裕で全科目終わってしまう。

それに中国の高校入試には内申点が無い。
日本だと内申点がかなり重要だそうで(私自身は高校受験してないのでわからないが)、
言い換えれば試験で多少失敗したとしても、内申点が良ければある程度安心して試験を受けられると思うが、
中国の中学生はこの試験、一発勝負なのだ。

もちろん中学の成績が全く役に立たないかと言えばそうではなく、
成績トップクラスの生徒は学校の推薦を受けて、トップ校の推薦入学試験を受けることができる。
イーファンの中学でも、同級生約500人のうち、上位10人ほどがこの試験で既に学区内トップ高校への進学を決めている。
しかしその他の生徒にとっては、普段の成績がどれだけ良くても、この試験がすべてなのだ。

イーファンは中学入学時は学年100位前後。
その後50位前後まで順位を上げ、中二の時には一時学年20位前後まで成績を上げていた。
以前ブログに書いたと思うが、彼女の中学の場合、同級生500人のうち上位50位くらいまでが、学区内に3校ある重点高校に
合格しているらしい。
(過去記事:買分 http://blog.goo.ne.jp/miyu_hato/e/95f3f08bfaf9db9b472cb9f137abb25f)
なので、学年50位というのは一つのデッドライン。
中国では重点高校に行けるか行けないかで、その後の大学の選択がかなり違ってくるからだ。

中三に入ってから、周囲はまさに受験モード。
夏休みや冬休みは塾の講習、普段も週末は塾通いする人が大半で、中には家庭教師をつける人もいる中、
イーファンは相変わらず塾には行かず、学校の勉強だけで頑張っていたのだけど、だんだん同級生たちに
成績を越されるようになり…。
見かねた二姐が何度も塾に行くよう勧めたが、本人は「学校の宿題だけで手一杯だし、要らない。」と
言い張って、ついに受験まで塾にも講習にも一度も行かなかった。

直前に行われた学校内の模擬試験では、58位。
しかもその模擬試験は、既に推薦入学の決まった10人は受けていなかった。
イーファンは母親に心配をかけまいと、中三に入ってから順位が下がっていることも、模擬試験の結果も何も言わなかったらしいが、
おかしいと思った二姐が担任の先生に直接電話して聞いたらしい。

3日にわたる試験が終わると、すぐに回答が公表され、受験生たちは自己採点で自分の得点を計算し、
去年の各志望校の分数線(合格最低点)と比較する。
イーファンの自己採点は620~630点。
去年の重点高校三校の合格最低点は650点。

受験生の間では今年の問題は去年に比べて難しかったので、去年より合格最低点が下がるのでは?という噂だったが、
イーファンにとっては大ショック。

目指していた重点高校への進学に、黄信号がともってしまったのだった…。(続く)



イーファンのクラス

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