中国語の絵本たち。
ここ数年、中国でも絵本なるものがようやく認知されてきたのか、
ネット書店の新刊本コーナーには毎月、相当の量の翻訳絵本が並ぶようになった。
中国ではまだ国内で絵本作家が少ないこともあって、翻訳絵本が主流。
日本の絵本はもちろん、欧米や韓国の絵本もたくさんある。
一昔前は本の印刷や紙質、装丁などひどい本もたくさんあったのだが、
最近は印刷こそ劣るものの、日本のものと比べてもあまり見劣りしない質の本も出ている。
何よりうれしいのがそのお値段。
もともと定価が安い上、ネット書店ではさらに割引価格で買える。
だいたい日本の2分の1~4分の1くらい。
もともと中国語の絵本は、相方や二姐が読み聞かせしてくれたらいいなと思って買い始めたもので、私が読むときは適当に日本語に訳して読んでいた。
別に中国語でも読めないことはないのだけど、やっぱり流暢にとはいかないし、発音も気になる。
第一、ただでさえ少ないユキとの日本語の時間を削って、中国語で読み聞かせするのはどうも気が進まなかった。
ところが買ってはみたものの、相方は全くといっていいほど読み聞かせをしてくれず、
二姐はまだ頼めばしてくれるものの、こうした外国絵本はどうも好きでないらしく、
幼稚園から毎月もらってくる月刊絵本か、教訓話いっぱいの中国の童話の方を読みたいらしい。
もちろん読書にはそれぞれ好みがあるから、外国絵本を読んでくれと強制するわけにもいかない。
だいたい、小学校さえまともに行ったことのない二姐が、ユキのために読み聞かせをしてくれるだけでも、もう恩の字としか言いようがないのである。
…というわけで、中国語の絵本を買うのはしばらく中断していたのだった。
しかし、せっかく買った本がそのまま本棚の肥やしになるのはもったいない。
こうなったら、やっぱり私が日本語で読み聞かせようと決意。
ユキも3歳を過ぎて本の字数も増えた今、もう毎回読み聞かせのために適当な日本語訳で読むのが難しくなっている。
自分で訳してもいいのだが、もともと日本語の本を中国語に訳したものを、さらに日本語に訳しなおすというのも何だかおかしい気がするし、もとの絵本の持っている日本語のニュアンスのようなものが消えてしまうかもしれない。
毎回帰国したときに、図書館か児童館に行って原文を写したいなと思っているのだが、
いつも帰国はバタバタでそんな時間もないし…。
検索すると、動画サイトには絵本の読み聞かせの動画が結構掲載されていることがわかった。
しかし、ここは中国。
You Tubeが見られない世界で唯一の(北朝鮮もあわせて唯二か?)の国である。
せっかく原文を見られるかと思ったのに、無理か~~~!!
…と思っていたら、相方が某反政府組織(?)の運営しているサイトから検索システムをダウンロードすると、You Tubeが見られると教えてくれた。
見るからにヤバそうな反政府組織のサイトから、見たいYou Tubeの動画アドレスを入れてクリックすると…。
やった~~~!!!You Tubeが見られる~~~!!!
K産党員の相方が何故こんなヤバイサイトを知っているのかはこの際追求しないことにして、
このサイトもいつまで有効かわからないので、
まず持っている絵本の読み聞かせ動画を探し、
それを耳で聞いて手書きで写し取って、
それをワードで入力。
プリントアウトして内職よろしくのりとハサミで中国語絵本に切り貼りし、できた作品(?)がこれ↓
『わたしのワンピース』
『てぶくろ』
『たまごにいちゃん』
この作業、当たり前だが文章が長ければ長いほど、ページ数が多ければ多いほど、ほんまに大変。
しかし、自作の「中国語日本語対訳バージョン」絵本。
出来上がったときの達成感はひとしお。
今まで本棚の肥やしになっていた本たちが、また毎晩の読み聞かせローテーションに復帰。
ユキは本文を指差して、「これは中国語、これは日本語」と言っている。
最近ひらがなの方はほぼ問題なく読めるようになってきたので、本の中に知っているひらがなを見つけるのも楽しいらしい。
もっと大きくなれば、私の読み聞かせに頼らなくても自力でひらがなを追って読めるようになるだろう。そのときにこの日本語の本文はまた活用できる。
私の今やっている作業はすごく面倒だけど、絵本の読まれる寿命を延ばす作業でもあるのだ。
日本では絵本は高いし、重いので送料もかかる。
中国でこれだけの翻訳絵本が出版されているのに、活用しないのはもったいない。
そう思って、今日も細々と動画サイトを検索している母なのでした。
ここ数年、中国でも絵本なるものがようやく認知されてきたのか、
ネット書店の新刊本コーナーには毎月、相当の量の翻訳絵本が並ぶようになった。
中国ではまだ国内で絵本作家が少ないこともあって、翻訳絵本が主流。
日本の絵本はもちろん、欧米や韓国の絵本もたくさんある。
一昔前は本の印刷や紙質、装丁などひどい本もたくさんあったのだが、
最近は印刷こそ劣るものの、日本のものと比べてもあまり見劣りしない質の本も出ている。
何よりうれしいのがそのお値段。
もともと定価が安い上、ネット書店ではさらに割引価格で買える。
だいたい日本の2分の1~4分の1くらい。
もともと中国語の絵本は、相方や二姐が読み聞かせしてくれたらいいなと思って買い始めたもので、私が読むときは適当に日本語に訳して読んでいた。
別に中国語でも読めないことはないのだけど、やっぱり流暢にとはいかないし、発音も気になる。
第一、ただでさえ少ないユキとの日本語の時間を削って、中国語で読み聞かせするのはどうも気が進まなかった。
ところが買ってはみたものの、相方は全くといっていいほど読み聞かせをしてくれず、
二姐はまだ頼めばしてくれるものの、こうした外国絵本はどうも好きでないらしく、
幼稚園から毎月もらってくる月刊絵本か、教訓話いっぱいの中国の童話の方を読みたいらしい。
もちろん読書にはそれぞれ好みがあるから、外国絵本を読んでくれと強制するわけにもいかない。
だいたい、小学校さえまともに行ったことのない二姐が、ユキのために読み聞かせをしてくれるだけでも、もう恩の字としか言いようがないのである。
…というわけで、中国語の絵本を買うのはしばらく中断していたのだった。
しかし、せっかく買った本がそのまま本棚の肥やしになるのはもったいない。
こうなったら、やっぱり私が日本語で読み聞かせようと決意。
ユキも3歳を過ぎて本の字数も増えた今、もう毎回読み聞かせのために適当な日本語訳で読むのが難しくなっている。
自分で訳してもいいのだが、もともと日本語の本を中国語に訳したものを、さらに日本語に訳しなおすというのも何だかおかしい気がするし、もとの絵本の持っている日本語のニュアンスのようなものが消えてしまうかもしれない。
毎回帰国したときに、図書館か児童館に行って原文を写したいなと思っているのだが、
いつも帰国はバタバタでそんな時間もないし…。
検索すると、動画サイトには絵本の読み聞かせの動画が結構掲載されていることがわかった。
しかし、ここは中国。
You Tubeが見られない世界で唯一の(北朝鮮もあわせて唯二か?)の国である。
せっかく原文を見られるかと思ったのに、無理か~~~!!
…と思っていたら、相方が某反政府組織(?)の運営しているサイトから検索システムをダウンロードすると、You Tubeが見られると教えてくれた。
見るからにヤバそうな反政府組織のサイトから、見たいYou Tubeの動画アドレスを入れてクリックすると…。
やった~~~!!!You Tubeが見られる~~~!!!
K産党員の相方が何故こんなヤバイサイトを知っているのかはこの際追求しないことにして、
このサイトもいつまで有効かわからないので、
まず持っている絵本の読み聞かせ動画を探し、
それを耳で聞いて手書きで写し取って、
それをワードで入力。
プリントアウトして内職よろしくのりとハサミで中国語絵本に切り貼りし、できた作品(?)がこれ↓
『わたしのワンピース』
『てぶくろ』
『たまごにいちゃん』
この作業、当たり前だが文章が長ければ長いほど、ページ数が多ければ多いほど、ほんまに大変。
しかし、自作の「中国語日本語対訳バージョン」絵本。
出来上がったときの達成感はひとしお。
今まで本棚の肥やしになっていた本たちが、また毎晩の読み聞かせローテーションに復帰。
ユキは本文を指差して、「これは中国語、これは日本語」と言っている。
最近ひらがなの方はほぼ問題なく読めるようになってきたので、本の中に知っているひらがなを見つけるのも楽しいらしい。
もっと大きくなれば、私の読み聞かせに頼らなくても自力でひらがなを追って読めるようになるだろう。そのときにこの日本語の本文はまた活用できる。
私の今やっている作業はすごく面倒だけど、絵本の読まれる寿命を延ばす作業でもあるのだ。
日本では絵本は高いし、重いので送料もかかる。
中国でこれだけの翻訳絵本が出版されているのに、活用しないのはもったいない。
そう思って、今日も細々と動画サイトを検索している母なのでした。
わたしも同じく日本語の中国語翻訳本を
またも日本語に直して・・で読んでいましたが、日本語の本と比べて食いつきが今ひとつ。
その日によって変わる(汗)日本語に
違和感を感じていたんでしょうね。
そのためはとぽっぽさんのやり方は素晴らしいと思います。
昔ボランティアで海外に絵本を送るとき、
日本語の下に現地言語のタイプ打ちを
一生懸命貼り付けたことを思い出しました。
海外に絵本を送られるボランティアをされていたんですね~!
この作業、実際にやってみると結構大変です。
字数が増えてくると絵本の余白も狭くなっていくので、貼り付けるスペースがなくなってしまいます。
赤ちゃん~3歳向けくらいの絵本ならまだなんとかなりそうです。
自分で適当に訳してしまうと、どうしても子供のわかる単語しか使わないし、読み聞かせのたびに変わってしまいますよね。私も限界を感じで始めたのですが、中国語の訳文からでは思いもつかない原文が見つかったりして、なかなか面白いです。
原文の発掘には動画サイトのほか、『絵本ナビ』の「全ページためし読み」も使えますが、一回しか閲覧できないので注意が必要です。
でもとても素敵!
やはり日本語教育、ものすごく大切だと思います。
しかも今のうちに日本語の存在を当たり前にしておかないと、後々大変ですものね。
小学校の時には時間が無くなります。
こうして今から日本語の環境を整えていると自分からどんどん発展して行くようになります。
私の上の子も普段中国語が大変な分、日本語を楽しく自分から勉強するようになりました。
節約のためコツコツと内職にいそしんでます(笑)。でも日中対訳にする作業、なかなか面白いです。
「日本語の環境を整える」おっしゃる通りすごく大事なことだと思います。本を読み聞かせしたり、かるたやしりとりなど日本語を使った遊びや、歌のCDなども活用しています。TVやDVDもうちでは見たいと言えば見せるようにしています。私と一緒にいられる時間が限られているので、本当にささやかな努力ですが、細く長く続けていければと思っています。
うちの娘も上のお嬢さんのように、自分からどんどん日本語を読んでくれるようになってくれれば良いのですが…。