老王売瓜(laowang maigua)

ユキが生まれてから、ほとんど買物に出られなくなってしまった。

平日は朝8時前に出て、夜7時半に帰る生活。
土日は近所のスーパーへ、一週間分の食料＆生活用品の調達。
野菜や肉は二姐が毎朝、朝6時に起きて近くの市場へ買いに行ってくれるのだが（いつもありがとう）、
米やパン、牛乳、調味料、洗剤などは、私が土日にまとめて買いに走っている。

しかし、生活必需品は近くのスーパーで間に合わせるとしても、
土日にユキを連れて、市内のデパートやショッピングセンターへ買物に行くのは、ものすごく大変なのだ。

こちらは日本のように公共交通やバリアフリーが進んでないので、危なくておちおちベビーカーも使えない。
特に週末はどこも混雑していて、ゆっくり見ることもできない。
デパートはともかく、個人経営の店では「討価還価」（値切り交渉）が当たり前だし、折角行ってもお目当てのものがあるとは限らないしで（サイズや色が揃ってないのは当たり前）、なかなか効率よく買物ができないのだ。

そんなわけで、最近は遅ればせながらネットショッピングを利用するようになった。
特に育児用品。
ユキのオムツに、服、枕、ハイチェア、マットレスは全部ネットで購入。

オムツは台湾製の「メリー○」。
そして服、枕、ハイチェア、フロアマットはすべて日本メーカーのものである。
日本メーカーのものと言っても、日本からの輸入ものではなく、
いわゆる中国製の「日本原単」（日本仕様品）。
お値段は日本の数分の一なのである。

写真は日本で人気のある「バン△チェア」。
「バン△」ブランドだととてもお高いのだが、
これは「バン△」ブランドでないため、数分の一の値段で購入。
お食事に、お風呂に、役に立ってます。

今さらながら、中国におけるネットショッピングのすばらしさを実感。
これまでは市内や上海まで探しに行かないと買えなかったものが、
ネットだとすぐに見つかり、しかも家まで届けてくれるのだ。
こちらの場合、送料も日本よりずっと安いので、
交通費その他を考えても、絶対にネットで買ったほうがお得なのである。

私の利用している「■オバオ」サイトは、日本のヤフーと楽天を合わせたよりも規模の大きいショッピングサイトなのだが、検索してみると日本の雑誌から調味料まで、本当に何でも見つかる。
このサイト、実は私の会社と同じグループ企業が運営しているので、手前味噌で申し訳ないのだが、
さすがは「世界の工場・中国」だけのことはある。
日本メーカーは言うに及ばず、欧米メーカーも「メイドインチャイナ」の「原単」ものが山のように…。

もちろん中にはニセモノもあるので注意が必要なのだが、
サイトには各ショップの信用度や口コミが紹介され、信用度の高い順での検索結果表示機能や、7日以内でのクーリングオフＯＫのショップもあるので、消費者が安心して買い物ができるようになっている。

中国では都会でも、快適にショッピングを楽しめる複合商業施設はほとんどないし、休日のデパートやスーパーはどこも大混雑で、サービスもまだまだである。
地方では経済的に豊かになっても、交通不便な場所もまだまだ多く、中々都会まで買い物に出られない。
格安の送料で、通常２、３日以内に商品の届くネットショッピングは、都会の人にとっても地方の人にとっても魅力である。
遅ればせながら中国でなぜネットショッピングが流行るのか、なんとなくわかってきた次第。

攻略法（？）としては、日本メーカーの「原単」モノであれば、本当にそのデザインのものがあるかどうか確かめるため、まずそのメーカーの日本のサイトで商品をチェックすること。
日本でのその商品の口コミなどもわかれば尚良し、である。
届いた商品はくまなくチェック、だが、あくまでも「原単」モノなので、使用に支障がなければある程度大目に見ることも大事かな、と思う。

相方にもこのサイトを教えてしまったところ、
育児用品にまじって、何やら刺身だの貝柱だのも家に届くようになってしまった…
使いこなせるようになるまでは、まだ少し、研究が必要なようである。