はと@杭州便り

中国杭州で仕事&子育てしているはとぽっぽのページです。

「春節恐帰族」

2012-01-29 16:55:52 | 杭州生活
会社は22~28日まで春節休暇。

今年は正月(元旦)と旧正月(春節)が近いため、何だかバタバタと二度年越ししたような気分
いつもの年は春節一日前(大晦日)に紹興へ行って親戚たちと大勢で年夜飯を囲んで過ごすのだけど、今年は杭州で親子3人水入らずの年越し。
外のレストランは年夜飯を食べる人で混んでるだろう、と思い、大したものも作れないけど珍しく私の手料理で(大汗)春節晩会(中国版年越し番組)を見て静かに年越し…と思いきや。

杭州は人口の数分の一が帰省してしまったし、紹興の田舎よりは静かだろうという私の予想を裏切って、夜9時ごろから爆竹と花火がドンドン上がり始め、ついにうちのマンションの敷地内でもドカンドカンとやり始めた
今さら気づいても遅いのだが、うちの家は9階
ちょうど下からあがった花火が炸裂する高さらしく、うるさいことこの上ない
TVの音もほとんど聞こえず、ユキは花火と爆竹の音におびえて布団をかぶって大泣き
花火と爆竹は深夜一時過ぎまで鳴り響き、ユキはパパに耳をふさいでもらいながら布団を被って、泣き疲れて寝てしまった
ふとベランダをみると花火のカスと思われる茶色い土のようなものが大量に…

そんなこんなで春節一日目、飛行機で義両親&義弟一家の待つ福州へ。
ユキはもうベビーカーもおむつも要らないし私たちの荷物は少なかったのだが、今回は春節。
相方は親戚3軒に配るため大型スーツケース一杯分のお土産を買い込んで、結局ものすごい荷物を引きずって福州へ行くハメに(いつも思うがこの春節の膨大なお土産は何とかならないものか??)。

福州には今回もう一組、紹興の田舎から相方の母方の従兄一家が遊びに来ていて、その一家と同じホテルに宿泊。
日本ではちょっと信じられないが、この従兄一家の福州旅行(もちろん初めて)の費用はすべて相方と相方弟で負担。親戚に全部おごられて旅行に行くという感覚が私にはないので、ちょっとびっくりした。
そして子供やお年寄りに配る紅包の数々。
とにかく子供が多くて、福州だけで去年生まれた赤ちゃんも含めて計5人。
中学生から赤ちゃんまでそれぞれに日本円で1万~2万円は包んだだろうか。
日本の感覚でも結構高額、まして日本と中国の物価の差を考えるとまさに大判振舞いである。

滞在中の食事は義父が腕を振るって用意してくれた二度の食事を除けば、高級ホテルまたはレストランでの外食。
これまたご馳走になりっぱなしというわけにはいかないので、一度は私達でお会計。
もちろんユキにもたくさんの紅包を頂いたのだけど、往復飛行機チケットあわせて一体この春節でいくら散財したか…、ちょっと今計算したくない(涙)
まだマシだったと思えるのが、今回は親戚の男衆が賭けマージャンをやらなかったこと。
これで毎年数千元出たり入ったりするのだから(しかも相方は弱い)、本当にシャレにならない。

中国には「春節恐帰族」という、主に都会で働き春節に帰郷するのを恐がる若者達を指す言葉まであるらしいのだが、その一番の原因はやはり膨大な出費
中国人にとって春節って…と、ちょっと遠い目になってしまうのだった

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