はと@杭州便り

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北京五輪開会式

2008-08-08 23:14:35 | 杭州生活
杭州ではイマイチ盛り上がりに欠けていた北京オリンピック。

同じ国とはいえ、北京と杭州では青森と山口くらいの距離があるのだから、仕方ないが。
周囲には北京までわざわざオリンピックを見に行く、なんて人は一人もいない。
まあ暑いし、行ってもどうせチケットも取れないし、ホテルはオリンピック値段でバカ高いだろうし、
自宅で観るのが一番。

同僚の間でも今日までほとんど話題にすら上らなかったオリンピックだが、
「開会式はTVで観たい」という人が多く、今日は一時間半も早く早退していいことになった。
北京では今日、ほとんどの会社が休業らしい。

私の会社も相方の会社も、夜8時からの開会式を会社でスクリーン放映してくれるイベントがあったが、
このご時世、みんなTVくらい自宅にあるせいか、参加者は少なかったようだ。
私と相方も、早めに夕食をすませて自宅で見た。
「ついに中国でオリンピック!」と言っても、北京の人は興奮していたようだが、相方含め私の周囲の中国人は結構冷静。
まあ、「北京」オリンピックだから、ということで。。。

開会式の感想は「チャン・イーモウの映画見てるみたい」だった。
チャン・イーモウは好きな映画監督だし、とても芸術的で、海外の観客を魅了していたと思う。
あれだけの人数を使った大掛かりなアトラクションは、中国以外では難しいだろう。
「歴史絵巻」を中国のお国自慢だと批判する人もいるようだが、歴史の長い国をアピールできるのもこれまた中国ならでは、で良かったと思う。
ちょっと長すぎた感はあるけど、見ごたえのある盛大な開会式だった。
直前までテロ予告だの不穏な動きがあったけど、大きなハプニングもなく無事に終わって本当に良かった。
この日のために3年前から準備してきた開会式スタッフの皆様は、本当にお疲れ様である。

ただ「中国ならでは」というか、「春節晩会」みたいな感じで、もっとベタな演出を想像していたので、ちょっと驚いた。
マスコットキャラクターの着ぐるみ着た人が踊るとか、
「ベルばら」みたいな衣装&髪型の愛国歌曲歌手が京劇調にテーマソングを歌うとか
最後の聖火台への点火はパンダがロケット弾みたいなのに乗って飛んでいくとか。。。
こう言っちゃなんだか、本当にフツーの人民の皆様にとっては、洗練されすぎてて物足りなかったのでは。。。
まあ、チャン・イーモウの映画だって海外では評価が高くて色んな賞を取っているけれど
国内的にはフォン・シャオガンのお笑い映画のほうが圧倒的に支持されていたりするわけで
オリンピックの開会式だから国内よりは海外の目を意識したアトラクションになっていたのだろう。
「愛国的演出」も最小限に抑えていたと思う。

これから2週間、TV観戦で楽しむ日が始まりそうだ。

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