アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

キモノで失敗したこと「カチカチの鼻緒」

2013-10-30 | 失敗談
今でこそ、キモノで出かけることが普通になってきましたが
たくさんの失敗を重ねてきた積み重ねでもあると言えますので
少しずつご披露していこうと思います。

「履き物」の痛い思い出は、娘の小学校卒業式のこと。
たぶん、
近所の人にピンク系の色無地か訪問着を着せてもらって出かけたのだと思います。
15年ほど前、
キモノと言えば近所の美容室か着付けの出来る方にお願いするしかなかったので
とにかく着せてもろた、着た、そんな感じですね。お恥ずかしい。
当時お嫁入りに親が仕度してくれた、淡い明るい色の着物で勢揃いした写真です。
記憶もあやふやですが、覚えているのは草履の痛さ。
とにかく、足が入らないのを無理やり押し込んで、
いや、それも指先に引っ掛けただけ(江戸っ子かいっ)
指に引っ掛けただけの佐賀錦キラキラ草履をズーズーと引きずりながら学校まで。
そのあと、ホテルのレストランでランチしましょう!とタクシーで移動したけれど
たぶん、帰ったらヒリヒリ痛む足の甲に血がにじんでいたと思います。
親に買ってもらって放置することほぼ10年、石のようにカッチカチの細い鼻緒でしたが
「全然使っていないけど、高価な草履を持っているのだから履いていく」
という気持ちだったんだと思います。

草履や下駄は足の周囲が開放されて、慣れるととても快適なものですが
硬い鼻緒は、時に凶器になってしまいますので
履かれる前に底をきれいにしてから家でスリッパ代わりに履き慣らしてみたり、
柔らかいものに挿げ替えるのが良いですね。