息子4歳のこと続きです。
昨年10月から親子で療育施設に通園をはじめました。年度途中で入園したのでいきなり、初日は「バス遠足」遠足と言っても園バスで30分足らずのところの大きな公園です。以前にも家族で出かけたことが何度かある場所です。それでも憧れの幼稚園バスに乗れるので息子は大喜び、はじめてのところで少し緊張していた私とは対照的にウキウキの息子でした。
1クラスは10人、先生は4人です。息子は4月生まれということで頑張って1学年上のクラスでいきましょう、と言われていました。空きの都合です。
さすがにこの日は他のお友達と遊ぶことは出来ませんでしたが、ローラー滑り台を私と滑ったり、坂道を登ったりして遊び、みなでシートを広げお弁当を食べ、また遊びで息子にはとても楽しい1日だったようです。
さすがに帰宅後はめったにしない、お昼寝を親子でしましたけど。
初日の印象がよかったので、息子にとっての「幼稚園」に行くのを楽しみにする生活のはじまりでした。
朝、登園すると玄関で上履きに履き替え、お部屋では出席シールを貼り、エプロン、コップ、タオル、リュックを所定の場所に片づけて朝の自由時間のはじまりです。もちろんココまでもスムーズに出来ないのでそれなりに時間がかかります。
お外で遊んだり、お部屋のおもちゃで遊んだり、その後みなが揃ったら朝の体操、挨拶へと続きます。
親子で音楽に合わせて体を動かし、机、いすに座って順に出欠を取ります。みなでお友達の名前を呼び合います。みなのする様子をみていた息子はスムーズに名前を呼ばれると手を上げ「ハーイ!」おおっ、よくできるやんか・・・・感動。
その日は製作ということで、後日出かけるどんぐり拾い用のどんぐり入れを作りました。と言ってもあらかじめ先生が用意してくださった牛乳パックにもち手をつけて、色紙を貼り、そのうえに銘々、シールを貼るというものです。
シールの貼り方でもそれぞれ個性がでて面白いです。
「糊」を触るのが苦手な子も多いです。息子もそう・・触感が嫌なんでしょう。
指先の不器用な息子は台紙からシールをはがすのにも手間取ります。それでもみなで同じ事をするというのは楽しいらしく、はがれなくてもイライラしません。
40分ほどの製作時間が終わると給食です。
給食はお当番さんがみなのトレーを先生と一緒に給食室へもらいに行きます。そしてみなに配ります。配膳は先生がしてくださいますが、なかなかみな自分の席で座って待つことが出来ません。
みなでいただきますをして各自自分で食べます。
2歳のお誕生日からなんとか、自分のお箸で掴めるようになってたので持参のお箸でご飯とおかず、汁物の給食をいただきます。
不器用なのに2歳のお誕生日頃からスムーズにお箸が使えるんです。息子の不思議なところ。
自分の食べられる量は自分で先生に伝えます。「ご飯はこれくらい?」「お野菜はどれくらい?」嫌いなものも一切れ、ひとさじは食べなければなりません。それが目的で通ってきている子もいます。
給食はなかなか大変で食べ終わるのに1時間近くかかります。親は子どもたちとは少しはなれたテーブルで持参のお弁当をいただきます。
先生方が子どもたちと一緒に食べてくださいます。
給食の終盤は少々大変です。嫌いなものは食べようとしないのは当たり前、最後は先生と親と子どもと毎回戦いです。
何とか食べ終わると自分の食器は片付けます。片付けも練習です。トレーに数個並んだ食器を水平に持って歩かなければならないのですから、初日は息子には無理だったので手伝いました。後日お茶碗を割ったこともあります。
片付けたら歯磨きです。これもなかなか大変です。
食べたら午後の自由遊びの時間です。お天気であればお外へ・・・・45分ほど遊んだらお片づけ・・お帰りの挨拶へと続きます。
ここの園は私たちの通う教室以外に、本来毎日こちらへ通う子たちのクラスが年齢別に4クラスあります。
午後の自由時間は一緒に遊びます。
毎日通園している子たちは少しずつそれぞれ違う障害を持っているようです。
自由に遊んだあとは、お部屋に戻り、席につきリュックの中に自分の荷物を詰めます。朝の支度のさかさまです。席についたらコップを出して先生に「おちゃください」と申告します。うまくいえなくても自分のして欲しいことは自分の口でお願いします。
荷物の片づけが出来たら先生が絵本を読んでくれたりします。
お当番さんが前に出てさようならの挨拶をして、降園です。
靴を履き替え、門のところで先生とさようなら。
1日の終わりです。
大体がこのような流れです。給食以外は公立の幼稚園と同じような流れかと思います。幼稚園生活をスムーズに送るための予行演習です。
もちろんこの間にはクラスの友達とのおもちゃの取り合い、席の取り合い、些細な出来事がいっぱいです。
それでも親子ともども、とっても楽しい場所でした。
1年間の通園のはじまりでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続きはまた。