goo blog サービス終了のお知らせ 

あきる野ライフ

東京都の西に位置する自然豊かなあきる野市から、四季折々の情報を発信していきます。

矢立のスギ

2016-11-10 13:14:13 | 日記

大月市と甲州市の境にある笹子峠にある老杉で、「矢立のスギ」と呼ばれている。樹高約28m、根廻り14.8m、幹は地上約22mで折損し中は上まで空洞となっている。戦国武将が必勝を祈願し矢を射ったことから、こう名づけられたという。

JR笹子駅から笹子峠への旧甲州街道を歩きながら、峠道のてっぺん付近で見つけた。周りのスギは痩せているのが多いので、矢立のスギはひときわ目立つ。さらに登ると峠の真下を抜ける笹子隧道に出る。

国道20号の新笹子トンネルが無料開放されたのをきっかけに、この峠道は国道から県道に移管された。クルマでも楽に通れるので、いま紅葉、黄葉を楽しむことができる。天気の良い日は、20号線のわき道を通るような感覚で、笹子隧道を抜ける絶好のドライブルートとなる。一車線だけど、230メートルのまっすぐなトンネルなので、対面するクルマの有無を確認してから通れる。いま、この峠道を通るクルマはほとんどない。


キャラメルのような匂い

2016-11-07 21:21:23 | 日記

秋留台公園のカツラ並木を歩くと、ぷーんと甘い香りが匂ってくる。カツラの落葉がいま、キャラメルのような匂いを発している。

落葉の中の案内板には、「キャラメルのようなではなくて、キャラメルそのものです。黄葉、紅葉と成分は多くなり、葉が老化段階に入り乾燥するとさらに増えます」とある。

道端に転がっている乾燥した葉っぱが、いちばん匂いを発するということか。いい香りと思っていたけど、少し切ない気分にもなってきた。


Aloha

2016-11-05 13:23:35 | 日記

あきる野市の市民文化祭に、地元の絵画団体の一人として油絵を出展した。タイトルは「Aloha」。ホノルルのワイキキ海岸近くで、カメラをぶら下げて歩いていたら、通りの反対側から「ハーイ、撮ってえ」と大声で呼び止められた。「イェー」とエールを交わし、パチリ。底抜けに明るい写真を見ながら、油絵を描くのを楽しんだ。

 

 


福浦港

2016-11-04 09:36:54 | 日記

能登半島の福浦漁港を探していたら、集落に迷い込んで、「旧福浦灯台」の標識がある、45台ほどとまれる駐車場に出た。ちょっと離れた白い小さな灯台を眺めていたら、「日本一古いんだよ。そばまで行ってみて。中には入れないけど」と近所のおばさんに話しかけられた。

案内板には、「現存する灯台は明治9年日野吉三郎が建造したもので~日本でいちばん古い木造灯台であり~」とあった。はしごをかければ、トントンとてっぺんにいけそうな小さな灯台だけど、日和山と呼ばれる絶壁の上に立つ。福浦港の堤防は、ここからはるか眼下に見える。

「八王子ナンバーだね。私は千葉から嫁いできたから、八王子を知ってるよ。ここは道が狭くて、入ってくるまでたいへんでしょう」と別のおばさんに話しかけられた。「いや、もともと漁港生まれだから、狭い道には慣れてるよ」と答えた。

福浦港への道を見つけて、やっと漁港に降りてきた。黒瓦の雰囲気のある家並みが続く。でも、障子が破れっぱなしの家が気になる。お年寄りが独りで住んでいるのかなあと思う。千葉のおばさんが、「漁船はもう入ってこないんだ。観光船と地元の小さなボートがあるだけだよ」と言っていた。


兼六園

2016-11-03 10:59:35 | 日記

金沢の兼六園を昨日(2日)ぶらぶら散歩していたら、偶然、雪吊りの作業を見つけた。園内に数ある松の名木の中でも、いちばんノッポの唐崎松だ。

てっぺんに登っている人が親分なのか、下にいる職人に次々と指示している。縄をたぐってまとめておろして、11本の枝に結んで切って、冬の雪に耐えられるよう吊るす。

途中でこんがらがったら、どうするのだろうと心配する。外国人も物珍しそうに眺めている。松の木の枝の広がりを大切にする、日本人の美意識であり、プライドなのかなと思う。

乗ってきたクルマは、県立伝統産業工芸館の駐車場にとめた。ここから兼六園にも入場できる。館内の有料展示室に入って、兼六園を散歩して、シニアならたったの200円ですむ。そのへんに駐車するよりも安いし、なにより金沢の伝統工芸の素晴らしさも堪能できる。