白い砂浜がまぶしい。晴れ間が出ると、沖合にウルトラマリンの帯が流れた。海岸に近づくにつれて、白い砂浜と混じりあって、青から緑へと海の色は変化していく。水彩絵の具を溶いて、スケッチしていく。
「とても素敵な海だった」と、日焼けした顔をほころばせながら、若い女性サーファーが話しかけてくれた。原チャリに乗ってきた若者は、海岸に腰かけながら、すぐにタブレットの画面に夢中になった。
タエン浜から屋鈍へ。海岸線を走っていて、崖の上で思わずクルマをとめた。海の青色がどんどん変わる。ウルトラマリン、コバルト、セルリアン、ペインズグレー、エメラルドグリーン。風とまじりあって、青い色が音楽を奏でているよう。