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あきる野ライフ

東京都の西に位置する自然豊かなあきる野市から、四季折々の情報を発信していきます。

東伊豆町稲取

2016-09-28 15:08:00 | 日記


港のあちこちに赤い網が釣り下がっている。「なにを獲るの」とたずねたら、「伊勢エビだよ。漁が始まったばかりだ」と教えてくれた。

6時、沖から漁船が一艘戻ってきた。岸壁では網で魚をすくおうといしている人がいる。そんなんでほんとうにとれるのか、でも専門のタモみたいだ。聞くのはやめておいた。


港町はどこでも猫の額の土地に、家々が寄り添って生きている。屋根だって互いのパズルを合わせるように変形している。広い家なんてめったにない。港周辺の家並みは、何十年も変わってはいないだろう。

東伊豆町の稲取。漁港だけでなく温泉町としても人気がある。やわらかで滑らかな、いい温泉だ。それでも人口減が続いているよう。「永住体験施設」の看板を掲げた古い家があった。


大原美術館

2016-09-20 17:04:33 | 日記

何年ぶりかなと思いながら、雨の降る日、倉敷市の大原美術館を訪ねた。モネ、ゴーギャン、ピカソ、藤田らの作品を見つめながら、一つの作品に足が止まった。「陽の死んだ日」(熊谷守一)。「ああ、ここにあったのか」と驚かされた。日曜美術館(NHK)で見て、記憶の奥にとどまっていた。

死んだ息子の顔を描く。怒り、苦しみ、悲しみ。盛り上がった絵具と絵筆が狂う。まるで昨日描いたよう。タイトルには「昭和3228日」とある。これ以上の悲しみはない、と訴えてくる。気になっていた絵画に出会えた幸運に驚きつつ、あまり見たくはなかったなとも思う。

この日、売店で買った絵葉書は、アンリ・ル・シダネルの「夕暮れの小卓」。作家も作品も知らなかったけれど、運河と家と部屋の明かりと、橋の上の小卓がとてもいい感じだ。ずっと座っていたいなと思う。