5月末に、ボストンでの親友と二人でプエルトリコに卒業旅行に行った。
まあ最近、技術とか経営の話ばかりで、つまらない人にはつまらないと思うので、ここらで2回にわたって、プエルトリコのことを書きます。
いつもながら、旅行中に私が思ったことや考えたことを交えつつ、若干偏った評価で。
プエルトリコは、米国領で、キューバ、そしてドミニカ共和国のさらに先にある島だ。
Puerto Ricoはスペイン語で豊かな(Rico)港(Puerto)という意味。
昔はスペイン領だったので、米国領とはいえ、公用語はスペイン語である。
正確に言うと、英語も一応公用語なんだけど、標識とかは全てスペイン語で、英語しゃべれる人なんてほとんどいないんだわ。
2回に分けて書くけど、最初の1回は食べ物とか料理とかそのあたり、2回目は自然とかリゾートホテルのこととか書こうと思う。
1) プエルトリコはアメリカと同じ車社会だった→ 旅行前にレンタカーは手配すべき
プエルトリコのSan Juan(サン・フアンと読む)空港から降りた後、結局レンタカーを借りた。
スペイン語系の国ってどこも結構公共の交通機関が発達してるから、レンタカーなんて借りなくて良いかと思っていのだが、甘かった。(調査不足)
空港から出ているバスは、町まで一人当たり20ドル(約1800円)とかホテルまで60ドルなどとありえない高さ。
一方、レンタカーは一日30ドルに保険・燃料その他あわせて一日60ドルちょい、といったところであり、とても安い。
サン・フアンの街に泊まってそこからツアーしか使わない旅行ならともかく、移動を伴う場合は絶対にレンタカーを借りないと採算が合わない国。
2) プエルトリコの主食。イモとサウザンアイランド。
で、まあ空港の観光案内のお姉さん(3人いるガイドのうち彼女しか英語が話せない!)にお勧めされたプエルトリコ料理に行ってみる事にした。
店の人が民族衣装を着ている、地元ではかなり有名なお店らしくて、店に着いたら少し人も並んでいた。
行きたい人は、空港の観光案内所で場所を聞いてください。
お店では奥にあるバーカウンターに通されて、そこで私は早速マルガリータ。友人はピニャコラーダを頼んだ。
で、「モフォンゴ」っていうプエルトリコ料理の定番と、タロイモとかヤムイモの揚げ物料理を頂いた。
その後、プエルトリコ料理の店というのには、2回くらい行ったのだが、どこに行ってもイモの揚げたのが出てくるのは免れないようだった。
おイモもいろいろあって「こういうイモもあるんだぁ」という驚きもある。
そして、そこに必ずソースとしてついてくるのがサウザンアイランドドレッシングだ。
イモでも、焼き魚でも、何でもこのソースをつけて食べるのだ。
別の日に行ったプエルトリコ料理の店では、クラフトの市販のサウザンアイランド(写真中央)に加え、
にんにくを大量に加えた自家製サウザン(写真左)も用意している始末。
ちなみに自家製の方がおいしい。
プエルトリコ料理というのもいろいろあって、もっと高級なやつはいいらしいのだが、
私たちは「庶民の食するものを食すべき」というモットーの下(シャレではない)、庶民料理ばかり食べたからイモとサウザンアイランドばかりだったのかもしれない。
3) バカルディ工場見学
先に食べ物関係を終わらせてしまう。
最終日には、バカルディの工場に見学に行った。
酒好きの私が、行かないわけには行かない、プエルトリコの観光名所である。
要点を言うと、バカルディの醸造・蒸留工程などは全く見せてもらえないので、ワイナリー(例)やスコッチの蒸留所(例)や、サントリーの工場に見学に行ったような面白さは全く無い。
バカルディ社の歴史とか、バカルディを使ったカクテル作成の実演など、基本的にはマーケティング要素ばかりの見学になる。
メインは試飲とお土産やさん、って感じだ。
それでも、雰囲気は伝わってくるし、歴史もそれなりに面白いし、試飲はタダで2杯まで何でも飲めるし、お土産やでは希少なバカルディグッズが格安で手に入るので、押さえるべき観光名所のひとつ。
右の赤い建物がお土産やさん、左の空洞が試飲バーカウンターである。
このバーカウンターでは、バカルディそのままやバカルディを使ったカクテルなどが2杯まで試飲無料。
私は1-2本はバカルディを買って帰る予定だったので、バカルディセレクトとバカルディ8年を2杯ストレートで試飲した。
結局セレクトが濃密な黒糖のような香ばしさと甘い香りで気に入ったので、2,3本土産用に購入。
友人は、モヒートとキューバリブレを飲んでいた。
キューバリブレは、ペプシやハバナクラブを使ってはならず、コカコーラ+バカルディでないと、キューバリブレって呼ばないんだってさ(笑)
じゃあ、ハバナクラブやペプシを使うとどうなるかというと、「ラム・コーク」だそうだ。
なるほど。
記念写真用に、大量のバカルディが並んでいる。
当然、私も有名なセクシーポーズで取りましたよ。
しかし本人が余りセクシーでないため、フラッシュ焚きそびれた写真をご提供で。
4) プエルトリコは酒税が安い
米国の州の多くは、ハードリカーの酒税が高いところが多いのだが、プエルトリコはほとんどタダらしく、非常にお酒が安い。
バカルディも、マサチューセッツなら20ドル、カリフォルニアなら15ドルが相場だと思うが、工場では一本9ドルで売っている。
だから一ケースとかドカ買いしてる人も結構いた。
あれを飛行機で持って帰るのか。がんばるなあ・・・。
それ以外にも、空港でかなり色んなお酒が安く売っている。
私が驚いたのはこれかなあ。
ドンペリの2000年ビンテージ、135ドル(約12,000円)。
もちろん、中身が壊れてる可能性は否定できませんけれども。
5) オールド・サンフアンの街並み
さて、料理の話はともかく、オールド・サンフアンの街並みがとてもきれいなので、それもここで紹介。
オールド・サン・フアンの街は、かつてスペイン領だった頃、外敵から守るため、美しい城壁に囲まれている。
その城壁がところどころ残っていて、国道を走っていると見えるわけで、なんともアトランチックな雰囲気を醸し出している。
雰囲気的には、イギリスのウェールズ地方やスペインの古い街の城壁に囲まれた街を髣髴とさせる。
街には、見学可能な城壁が二つあって、そのうち、Castillo San Cristobal (カスティージョ・サンクリストバル)の方に行った。
城壁から海を見下ろす風景。
オールドサンフアンは、城壁以外にも、コロニアルな建物が素敵な街だ。
これは町の中心部で、市の関係の建物らしい。
旧市街の中心部にある、公園の風景。
街を歩くときは、市営の駐車場に駐車するのが良い。
大体3時間で5-8ドルが相場だ。
次回は、プエルトリコの大自然について書きます。→ プエルトリコ紀行(2) -リゾートホテルと滝と夜光虫と大自然
モヒートとか良く飲んでました、バーで。
ライムを入れるとキューバリバー、入れないとラムコークだと聞いていたので、プエルトリコだと違うんですね。知らなかった…
今回の記事のようなものが増えるとウレシイです。
Inca Libre、飲みました。
さらにメキシコのコカコーラ(米国などのコークと違い、黒糖を使ってます)を使うと、Mexican Libreというとか聞いたことがありますが、どこまで本当か??
風力発電は、バカルディ社が勝手にやってるだけと思われます!
@Moroさん
初コメントありがとうございます。
そうなんですよー、プエルとトリコではないんですね~。
同様にコスタリカも豊かな(Rica)沿岸(Costa)ですね。リコだったりリカだったりするのは、名詞の方が男性名詞か(Puertoは男性名詞)女性名詞か(Costaは女性)によるってことですね。
イスラエルは知りませんでした。勉強になります
プエルトリコはPuertoとRicoで分かれていたんですねぇ。
ちょこっと調べたところイスラエルもyisra「戦う」el「神」で「神の戦士」という意味だそうです。
カタカナとにらめっこするより意味を調べたほうがよく覚えられそうですね。
ところで、風力発電が盛んな国なのですか?