ニューミュージック色というかフォーク色というかが強い「12ページの詩集」の中でももっともフォーク色が強いのが「赤い花緒」である。作詞・作曲がアリスの谷村新司なのだが、どちらかというと山田パンダあたりが作っていそうな感じの曲である。
「12ページの詩集」は1976年12月5日発売なので、このころのアリスは初めてのヒット曲「今はもうだれも」(1975年9月5日 作詞・作曲:佐竹俊郎)に続き、「帰らざる日々」(1976年4月5日 作詞・作曲:谷村新司)、「遠くで汽笛を聞きながら」(1976年9月20日 作詞:谷村新司 作曲:堀内孝雄)とけっこうのぼり調子のときだったようだ。
私が大学に入学したとき、京都の大学を中退して大学に入りなおした同級生がいた。同級生といっても、経緯が経緯なのでかなり年上で、何事に対しても熱い男だった。その彼が好きだと言っていたのがアリスで、アリスという名前を聞くとそいつのことを思い出す。なんというか熱い心を持てばなんでも乗り越えられる、乗り越えるんだぁ~ という感じで、アリスのファンというのはそういう傾向があるのでしょうかね? 別に悪い感じではなく、言っていることはもっともなのだが、もっともすぎていささか困るというのだろうか.......憎めないんですけど。
「赤い花緒」は、幼なじみの女性に思いを寄せる男の話で、女性は別の男と結婚してしまい、「何もできずに僕は一人で ひざをかかえて泣いていました」と片思いの恋は終わってしまう。そこからがある意味ですごく「こんなかたちの愛があるなんて きっと誰にもわかりはしない 赤い花緒とおさげの君を 心の妻と生きてゆきたい」と決意するのである。こういう話は茶化してはいけない(笑)
この曲では、花緒に浴衣、すだれ、路地、ふろ屋、かなかな蝉と和風このうえない小道具がたくさん登場する。京都の話か? ところで「赤い花緒」って「赤いハイヒール」の和風バージョン? そういえば嫁いでいってしまった彼女は「おさげ」髪だったようだ。
作詞・作曲:谷村新司 編曲:萩田光雄
赤い花緒に浴衣の君を
まだはっきり覚えています
幼なじみの君を妻にと
心に決めて何年過ぎたのか
二階の窓にすだれがおりて
黄色い灯りが路地にもれるころ
ふろ屋の帰りに君の姿が
うすぼんやりとゆれて見えた
(略)
「12ページの詩集」は1976年12月5日発売なので、このころのアリスは初めてのヒット曲「今はもうだれも」(1975年9月5日 作詞・作曲:佐竹俊郎)に続き、「帰らざる日々」(1976年4月5日 作詞・作曲:谷村新司)、「遠くで汽笛を聞きながら」(1976年9月20日 作詞:谷村新司 作曲:堀内孝雄)とけっこうのぼり調子のときだったようだ。
私が大学に入学したとき、京都の大学を中退して大学に入りなおした同級生がいた。同級生といっても、経緯が経緯なのでかなり年上で、何事に対しても熱い男だった。その彼が好きだと言っていたのがアリスで、アリスという名前を聞くとそいつのことを思い出す。なんというか熱い心を持てばなんでも乗り越えられる、乗り越えるんだぁ~ という感じで、アリスのファンというのはそういう傾向があるのでしょうかね? 別に悪い感じではなく、言っていることはもっともなのだが、もっともすぎていささか困るというのだろうか.......憎めないんですけど。
「赤い花緒」は、幼なじみの女性に思いを寄せる男の話で、女性は別の男と結婚してしまい、「何もできずに僕は一人で ひざをかかえて泣いていました」と片思いの恋は終わってしまう。そこからがある意味ですごく「こんなかたちの愛があるなんて きっと誰にもわかりはしない 赤い花緒とおさげの君を 心の妻と生きてゆきたい」と決意するのである。こういう話は茶化してはいけない(笑)
この曲では、花緒に浴衣、すだれ、路地、ふろ屋、かなかな蝉と和風このうえない小道具がたくさん登場する。京都の話か? ところで「赤い花緒」って「赤いハイヒール」の和風バージョン? そういえば嫁いでいってしまった彼女は「おさげ」髪だったようだ。
作詞・作曲:谷村新司 編曲:萩田光雄
赤い花緒に浴衣の君を
まだはっきり覚えています
幼なじみの君を妻にと
心に決めて何年過ぎたのか
二階の窓にすだれがおりて
黄色い灯りが路地にもれるころ
ふろ屋の帰りに君の姿が
うすぼんやりとゆれて見えた
(略)