さて「こけてぃっしゅ」である。どうも私にとってこの「こけてぃっしゅ」というアルバムが鬼門のようなのである。このアルバムさえなければ、「背中あわせのランデブー」とか、「エレガンス」とか、いい悪い好き嫌いはさておき、なんとかついてゆけただろうし、同じ夏の感じでも「Feelin' Summer」とかまでくれば「いい感じ」に思えるので、まあその後もなんとかなったのだが、このアルバム一発で「もういいや」状態になってしまったのである。
「カジュアル」だの、「きれいなおねえさま」だの適当に名づけているが、じつのところそんなパブリックイメージはその当時もそれほど重要でなく、この「こけてぃっしゅ」というアルバムの音楽がピンと来なかったのだ。ましていまや50過ぎのおじさんである。アルバムジャケット見たって「きれいなネーちゃんじゃん」程度のことしか思わない。いま聴いてどうかなのだが、やっぱりピンと来ない。困った.....
なぜ困るかというと、この「こけてぃっしゅ」を高く評価する人が多いからである。松本隆もインタビューで「いい!」と言っている。まあこのさい松本隆がどう言おうと知ったことではないが、困るのは太田裕美本人もそれに同調するようなことを言っているらしい....ま、このさい本人もなにを言おうと横に置いておくかぁ(笑)
問題なのはやはり多くのファンである。中には松本隆や太田裕美が気にっているというだけで盲目的に従うファンもいるのだろうが、圧倒的大多数のファンは、私なぞより耳が肥え、音楽的教養も豊富な方たちである。太田裕美のファンというほどでもないという人も多いだろう。そのみなさんが評価しているのである。中には「最高傑作」とまで評価する人もいる。弱った......
これはきっと私の耳か、脳かがおかしいに違いない。そう思って繰り返し繰り返し聴くことにした。私はいま音楽を聴きながら仕事することができる。たしかに耳障りな音楽というわけではない。まあ快適な曲が多い。多いのだが、右から左へすり抜けて行く。実際には両耳で聴いているのだから、耳から入ってどこか亜空間へ消えていってしまう。一片の言葉も、ひとひらの旋律も残らない。ますます弱った......
やっぱこれは自己暗示をかける以外ない、と「『こけてぃっしゅ』はすばらしい」と10回唱えてから聴いてみた。う~ん。正座して聴いてみるか、そうだスピーカーで聴いているからいけないのだ、と思い携帯機器に録音して街を歩きながら聴いてみた。う~ん。水ごりでもするか.....
「だいたい邦楽は洋楽に近づくと、それなら洋楽聴いたほうがよくないかとなって、つまらくなるんだよな。歌謡曲とかニューミュージックでも邦楽でしか手に入らないから存在価値があるんだよな」というへ理屈も考えてみるが、このアルバムに近い洋楽が思い浮かばない。なんかこういうはっきりしない音楽を私は嫌いなのかもしれない。それでは高評価しているみなさまに申し訳ないので、しばらくは一日に一回聴くことにしよう。
とりあえずここで止まっていると先に進まなくなるので、またいつか「『こけてぃっしゅ』はすばらしい」と思える日がきたら、とりあげることにしよう。なんか四国巡礼のような感じになってきた。
「カジュアル」だの、「きれいなおねえさま」だの適当に名づけているが、じつのところそんなパブリックイメージはその当時もそれほど重要でなく、この「こけてぃっしゅ」というアルバムの音楽がピンと来なかったのだ。ましていまや50過ぎのおじさんである。アルバムジャケット見たって「きれいなネーちゃんじゃん」程度のことしか思わない。いま聴いてどうかなのだが、やっぱりピンと来ない。困った.....
なぜ困るかというと、この「こけてぃっしゅ」を高く評価する人が多いからである。松本隆もインタビューで「いい!」と言っている。まあこのさい松本隆がどう言おうと知ったことではないが、困るのは太田裕美本人もそれに同調するようなことを言っているらしい....ま、このさい本人もなにを言おうと横に置いておくかぁ(笑)
問題なのはやはり多くのファンである。中には松本隆や太田裕美が気にっているというだけで盲目的に従うファンもいるのだろうが、圧倒的大多数のファンは、私なぞより耳が肥え、音楽的教養も豊富な方たちである。太田裕美のファンというほどでもないという人も多いだろう。そのみなさんが評価しているのである。中には「最高傑作」とまで評価する人もいる。弱った......
これはきっと私の耳か、脳かがおかしいに違いない。そう思って繰り返し繰り返し聴くことにした。私はいま音楽を聴きながら仕事することができる。たしかに耳障りな音楽というわけではない。まあ快適な曲が多い。多いのだが、右から左へすり抜けて行く。実際には両耳で聴いているのだから、耳から入ってどこか亜空間へ消えていってしまう。一片の言葉も、ひとひらの旋律も残らない。ますます弱った......
やっぱこれは自己暗示をかける以外ない、と「『こけてぃっしゅ』はすばらしい」と10回唱えてから聴いてみた。う~ん。正座して聴いてみるか、そうだスピーカーで聴いているからいけないのだ、と思い携帯機器に録音して街を歩きながら聴いてみた。う~ん。水ごりでもするか.....
「だいたい邦楽は洋楽に近づくと、それなら洋楽聴いたほうがよくないかとなって、つまらくなるんだよな。歌謡曲とかニューミュージックでも邦楽でしか手に入らないから存在価値があるんだよな」というへ理屈も考えてみるが、このアルバムに近い洋楽が思い浮かばない。なんかこういうはっきりしない音楽を私は嫌いなのかもしれない。それでは高評価しているみなさまに申し訳ないので、しばらくは一日に一回聴くことにしよう。
とりあえずここで止まっていると先に進まなくなるので、またいつか「『こけてぃっしゅ』はすばらしい」と思える日がきたら、とりあげることにしよう。なんか四国巡礼のような感じになってきた。