便利な世の中になったもので、YouTubeなどで昔のテレビ番組に出演し、歌っている太田裕美を見ることができる。そんな中に1975年7月28日放送の「夜のヒットスタジオ」らしき動画があって、太田裕美のじつの父親と母親、そして妹さんが登場するシーンがある。司会が三波伸介と芳村真理で、三波伸介が「雨だれ」を「あまったれ」とダジャレた昔のことを繰り返し言っている。そのあとで、太田裕美の幼かったころのピアノの先生が登場し、ひさしぶりの体面に彼女は涙を見せるが、涙をふきながら彼女は「夕焼け」を歌った。3枚目のシングル「夕焼け」は、1975年8月1日発売ということから、発売直前のワンシーンである。
あらためて見てみると、当時20歳の太田裕美の顔はほんとにまん丸でいかにも幼い。女性が一般的にそうであるように、この後の数年の間にいかに大人っぽくなっていったかがよくわかる。また、涙をぬぐうようなしぐさなど簡単な振り付けもしていて、キャンディーズほど派手ではないが、それなりにアイドルっぽいこともしていたんだなぁとあらためて認識した。
作詞:松本隆 作曲:筒美京平 編曲:萩田光雄
あなたに逢えた まぶしい夏が
目に浮かぶ 夕焼け
陽に灼けた やさしい顔が
「元気だせ」って叱ってくれる
泣いてはいけませんか 一人で
あなたがとっても 好きだから
青い波 はしゃいだ手に
もう一度ふれたいの
真夏が過ぎた 海辺の駅で
別れたの あなたと
結んでた指も離れて
汽車は秋へと 走り出したの
泣き虫 そうよ私 あれから
逢いたい逢えない あなたなの
街角でよく似た人
逢えば心さわぐの
泣き虫 そうよ私 あれから
素肌の夏さえうすれても
この胸に消えないのよ
あなたの愛の炎
「夕焼け」もかなり他愛もない歌詞である。当時の歌謡曲風に表現すれば「ひと夏の恋」とでもいうべきもので、それもかなり淡い恋と別離を歌っている。曲調が明るく、太田裕美がのびやかに歌っているため、ともすればこれが失恋の曲だといういうことに気づかないほどだ。
二人は、夏といってもすでに日差しのまぶしくなった夏にであい、海で過ごし、真夏とは呼べなくなったころ駅で別れる。秋が近づいたころ、美しい夕焼けを見て、彼女は彼を思い出し、心の中でまだ燃えている彼への思いに苦しむ...この曲はアルバム「心が風邪をひいた日」に収録されているが、曲の感じからすると「短編集」に収録されていておかしくない。
パランポロンピリンポロン パランポリンピリンポロンみたいなイントロは印象的で、耳に入りやすい曲なのだが、この曲でいったいなにがしたかったのか、さっぱりわからない。でもって、書きようのない曲である。
2枚目のシングル「たんぽぽ」(1975年4月21日)と2枚目のアルバム「短編集」(1975年6月21日)をリリースしたあと、この「夕焼け」を発表。「木綿のハンカチーフ」まであとわずかだ。
あらためて見てみると、当時20歳の太田裕美の顔はほんとにまん丸でいかにも幼い。女性が一般的にそうであるように、この後の数年の間にいかに大人っぽくなっていったかがよくわかる。また、涙をぬぐうようなしぐさなど簡単な振り付けもしていて、キャンディーズほど派手ではないが、それなりにアイドルっぽいこともしていたんだなぁとあらためて認識した。
作詞:松本隆 作曲:筒美京平 編曲:萩田光雄
あなたに逢えた まぶしい夏が
目に浮かぶ 夕焼け
陽に灼けた やさしい顔が
「元気だせ」って叱ってくれる
泣いてはいけませんか 一人で
あなたがとっても 好きだから
青い波 はしゃいだ手に
もう一度ふれたいの
真夏が過ぎた 海辺の駅で
別れたの あなたと
結んでた指も離れて
汽車は秋へと 走り出したの
泣き虫 そうよ私 あれから
逢いたい逢えない あなたなの
街角でよく似た人
逢えば心さわぐの
泣き虫 そうよ私 あれから
素肌の夏さえうすれても
この胸に消えないのよ
あなたの愛の炎
「夕焼け」もかなり他愛もない歌詞である。当時の歌謡曲風に表現すれば「ひと夏の恋」とでもいうべきもので、それもかなり淡い恋と別離を歌っている。曲調が明るく、太田裕美がのびやかに歌っているため、ともすればこれが失恋の曲だといういうことに気づかないほどだ。
二人は、夏といってもすでに日差しのまぶしくなった夏にであい、海で過ごし、真夏とは呼べなくなったころ駅で別れる。秋が近づいたころ、美しい夕焼けを見て、彼女は彼を思い出し、心の中でまだ燃えている彼への思いに苦しむ...この曲はアルバム「心が風邪をひいた日」に収録されているが、曲の感じからすると「短編集」に収録されていておかしくない。
パランポロンピリンポロン パランポリンピリンポロンみたいなイントロは印象的で、耳に入りやすい曲なのだが、この曲でいったいなにがしたかったのか、さっぱりわからない。でもって、書きようのない曲である。
2枚目のシングル「たんぽぽ」(1975年4月21日)と2枚目のアルバム「短編集」(1975年6月21日)をリリースしたあと、この「夕焼け」を発表。「木綿のハンカチーフ」まであとわずかだ。
当時の記憶がじわりじわりとよみがえり、気持ちが30年若返りました。 「夕焼け」は 名曲中の名曲。 アルバム<エレガンス>の中の「元気?」も捨てがたい一曲ですね。
この妹さんが「太田裕美白書」に登場する物損事故を起こして気丈に振る舞った人なんだという印象です。
夕焼け…実は太田裕美を意識した最初の曲です。
おしゃるとおり、なんともとらえどころのない平凡な曲です。
雨だれ→たんぽぽ→夕焼けと下降線をたどっていましたが、この曲でファンになりました。
だから「心が風邪を…」のアルバムを買いました。
友人たちには、決して「木綿で…」ファンになったんじゃないとムキになっていた時期があります。
時間がたってしまったので、また書き込んでいただけるかわかりませんが...
>アルバム<エレガンス>の中の「元気?」も捨てがたい一曲ですね。
人によって受け止め方がいろいろあるということを前提におうかがいしたいのですが、「元気?」はかなりヒリヒリした男女関係の心理がテーマの曲ですよね(どうも私は歌詞に反応するほうなので)? 私なんかは、みょうにPTA気分が出て、太田裕美がかわいそうではないか(笑)と思ってしまうのですが、そのへんどうなのでしょう?? > よこはま・どーるさん
夏の終わりと秋の物悲しい哀愁が実によく出ている。
そこに太田裕美のあの声と可愛いさがたまらないーー。
寂しさと可愛いさが同居している不思議な魅力があるのです。
たとえ作詞家が失敗したと思っても、成功していることもあるものです。
歌はまさに生き物だということでしょうかU+2757U+FE0F
「プロデュース」自体もまだ未熟な時代に、だからこそただ「単純」に「素直」に「純粋」に、伝わるものがあります。
「美しいメロディ」とそれにピッタシとハマってる「裕美ちゃんの美声」だけで心揺すぶられる。
それだけでもうこの曲は充分コンプリートに値すると思います。