諸行無常の響きあり

フィリピンの小さな焼き鳥居酒屋の親父のつぶやき

基点

2011年06月28日 09時13分26秒 | つぶやき
デジブック 『基点』


一昨日、月に一度は行く、チャイナタウンに行って来た。そこはゆっくりとした時間の流れの中で、いつも変わらぬ風景を見せてくれる。しかし驚くのは高層ビルの建設が盛んに行われていたことだが、香港と違いここフィリピンは地震が多い。大丈夫なのだろうかあのような高層ビルを沢山建設して・・・・・。

いつも行くレストランで食事をし、いつも買う肉饅頭、とりわけ何が目的ということは無いのだが、今回は知り合いの方に便乗させて貰って行って来た。いつもはデヴィソリアまでは行かないのだが、今回はそこまで足を伸ばした。

この街出身の現在のフィリピンの政治家達も多い。華僑にとってはここがフィリピンの基点なのだろう。かのアキノ大統領の本家のコファンコ一族もここでスタートしたとのことである。

ブルガリのコピーの時計の修理もあったのだが、近隣ではこの手の時計のベルトは見つからない。仕方なしに適当なベルト(P50也)を見つけてそれを加工することになったが、地面に時計を置き修理する。本物のブルガリだったらこんなことは考えられないだろうが、ここはデヴィソリアである、しかも物はコピー、それがお似合いだろう(笑)

日本人もここへよく行く方もいるが、目的はそれぞれ違う。漢方薬の買い付けや電動工具の買い付け、はたまた電子部品の買い付け、差し詰め日本に置き換えたらかっぱ橋や秋葉原、と言ったところだろう。それにしても何でも売っているこの街の周辺、私にとってはフィリピンの中のチャイナ、不思議な魅力のある街である。












Rainy days

2011年06月23日 12時41分16秒 | つぶやき


雨降りが続く・・・。
台風MEARIの影響で雲がかかっているせいだろう。




しぶといこの雨雲、今年は連続して台風が来るようだ。
いつものことであるが、やはり移動が大変である。

フィリピンではこの時期台風が連続する場合が多いが、進路は台湾を抜けて日本に向かうのか・・・・。
いい加減うんざりするが、これも天候には逆らえない。


バハイクボのクロ


愛犬クロ、今やバハイクボの番人として立派に役目を果たしている。
散歩にも行けんわなこの雨じゃ。






邦人の死

2011年06月20日 11時23分12秒 | つぶやき
デジブック 『海外の葬儀』


このブログに載せることをためらったが、時間がたったので、ここ書くことにした。
当年21歳で事故で亡くなった知人の息子さんの葬儀の様子である。

若い上に年齢が行ってからの子供であるが為に、知人の方も溺愛していた息子の死。
誰が予想していたであろう、このような急死を・・・・・・・。

今から2月前の出来事であったが、痛々しさが伴う悲しい死であった。
こちらに住み始めて幾度となく邦人の死に立ち会ったが、今回は年齢が若い上に
当店にもよく来てくれていた人であるだけに悲しみは人一倍である。

海外在住者の死を考えると、本国の日本での葬儀と良く比較するが、自分で住む場所を選択して
その地で亡くなる、これはそこの流儀で葬式を執り行うしかない。

取り残された遺族も片方がフィリピーナ、火葬にするか土葬ににするか相談したようであるが
本人が将来は日本に戻りたいという希望があったということで、火葬に付された。

こちらで暮らされる邦人の方たちはある程度の高齢者が多い。
身内が日本に残っていない方も居られるようであるが、人間の寿命から言えば
年の順、当然これからこちらで亡くなる方もいらっしゃるだろう。

先日も当店のお客さんでもあった方がネグロスの奥さんの田舎で急死した。
彼も年の順と言うことから大きく外れた年齢40半ばで逝ってしまった。

人間いつか寿命が尽きる時が来る。
この亡くなった息子さんの父親である私の知人は仏教関係に明るく、人間の死は
現世の人間界から去るだけの話で、来世で又息子と再会出来ると自分に言い聞かせていた。

現世の中の悲しみを来世に置き換えて考える、そうしたことで悲しみを
乗り切るしかない溺愛していた息子の死、2月たった今でも思い起こして涙でむせ返る場面もあるが、
私も含め人間の一生は儚いものだと考えると同時に、フィリピンで亡くなった方たちのご冥福をお祈りします。











夕焼け雲に誘われて

2011年06月16日 09時22分49秒 | つぶやき
近所の夕暮れ


日々変わらぬ毎日、それが幸せなのか・・・・・。

南国のフィリピンで焼き鳥屋と食堂が合わさった店、繰り広げられる人間模様。




隣のティンダハン、POS導入とかバーコード管理とか騒いでいたが、間も無く閉店する。

このティンダハンガールはどうするのだろう・・・・・・早めに声を掛けておこうウェイトレスの補充要員として・・・

いつも前のパンク修理屋に来る店の常連さん、日本の旧車を販売したりツーリングに出かけるそうだ。

これは前はカローラ、後ろはスプリンター、エンジンはレビン、何なのこの車・・・・・。

帰校中の学生達の群れの誰かにサイドミラーを折られてオーナーはカンカンに怒っていたが後の祭り。



売れ筋ナンバーワン鳥皮、仕入れが面倒だが売れる物は売る、これに徹しよう。

世の中の動きとは全く関係なく日々食事や一杯飲みに来るお客さん、その相手をしながら料理を作る、これが幸せなのか・・・・・・・・。
















離婚法案談義

2011年06月13日 12時21分40秒 | つぶやき
夕べのTVのABS-CBNで珍しくデイスカッション形式でこの離婚談義をしていた。と言うのは今まで離婚が認められたいなかったこの国で、Devoce(離婚)を認めると言う法案が持ち上がっている。

事実上カトリック教徒が多いこの国、カトリック協会側とカトリック教徒ではあるが離婚を推進する側とのディスカッションであった。今や離婚が認められていない国はマルタとフィリピン、カトリックの大本であるバチカンは別として世界で2カ国だけだったが、この地中海の国マルタは国民投票により離婚制度を既に導入している。

フィリピン国民にアンケートをとったら半数以上が離婚に対して賛成意見だという。ただ私が見る限りこの反対する理由は他にもあるでは無いかと見ている。即ち『Divorce』と『Annulment』どちらも夫婦の婚姻関係を解消することであるが、離婚は当事者間の話し合いによって成立するが、アナルメントは裁判所に申し立てをして判決を得るということである。
GMA News
ローマカトリック教会の許可まで得なければならないこのアナルメント、時間がかかる上に、弁護士を介して届出をしなければならない。仮にこの離婚と言う法案が通ったとしたら、両者が話し合う、詰まり子供の親権、財産の分与まで早期にして解決してしまう。夕べのディスカッションでも話が出ていたが、フィリピンと言う国は貧しいとされているが、途方も無い金持ちも多い。

『ややもしたらこの金持ち達の財産の分散を防ぐ為の防御策ではないのか?』と言う意見も出ていたが、離婚法案反対の理由はまんざらその辺りにもあるのかとさえ思ってしまう。通常アナルメントを行う庶民など皆無に等しいし、その実は弁護士費用がとてつもなく高くおまけに性格の不一致などと言う理由ではとても受理される物ではないだろう。

まあ我々外国人は自国の法律に則った判断を仰げるが、この法律に関してはある意味蚊帳の外と言う感は否めない。しかしフィリピーナと一緒になった邦人は婚姻の問題にしろ財産の保持にしろ、フィリピンに住む以上それに従わなければならないという理由で、婚姻は解消できたが財産は全て失ったという現実に出くわす方が多いのではなかろうか・・・・・・・。

フィリピンのこの離婚法案、いずれにしてもフィリピーノにとっては建国以来続いた離婚禁止が崩れ去るかもしれないと言う問題は大きな問題なのであろう・・・・・・ただし、そこでもやはり金持ちの利権とそれに拘わる弁護士などの費用等の出費は変わりがない気がするが。