諸行無常の響きあり

フィリピンの小さな焼き鳥居酒屋の親父のつぶやき

メン好きなメンメン

2011年06月05日 10時10分21秒 | つぶやき
デジブック 『夕暮れ時』

夕暮れ時、晩酌タイムが始まる。
仕事帰りや夕暮れからの晩酌を楽しむ邦人たちが寄り集まり、思い思いの肴を食べながら飲む、最後の仕上げはラーメンか冷麺の注文が多い。

こちらフィリピンでは仕上げにラーメンと言うパターンはあまり無く、こうしたマミーと呼ばれる麺類は主にミリエンダと呼ばれる中間食として多く食べられる。


※フィリピン・ラーメンのマミー


当店の横に毎日屋台を出すこの片腕の無い店主、出身はレイテ島だそうであるが、これだけ真面目に欠かさず毎日店を出す、独身だそうであるが、よき伴侶を見つけて欲しい物である。


※片腕が途中から無い店主


最近は米粉を使ったピリ辛麺のタイヌードルなども屋台として流行っているが、やはりフィリピンの定番はマミーやロミー(うどんに似ている)、ソッタンホンと呼ばれる春雨、何れもスープと共にご飯のおかず代わりとして食べられる場合が多い。

後は『パレス』と呼ばれる牛肉ベースの味付スープの中にご飯を入れてある物や、『バチョイ』と呼ばれる牛煮込みラーメンなども好んで食べられるようである。

店に来るお客さんは大概『サバウ』(スープ)は無いのかと聞く人が多いが、多くの店は小さな入れ物でサービス・スープを出す、うちではこの手のスープは扱っておらず、味噌汁を勧めるのだが、是も中々好調である。

何せ汁っけのある食べ物が大好物のピノイたち、サービスで出されるスープはシニガン(タマリンドという酸っぱい木の実で味付けしたスープ)の具無しであったり、ボラロ(牛足の煮込みスープ)の具無しスープであったりする。

因みに日本風のラーメンは丼物と併用して注文をする場合が多く、数人で小分けしてご飯と一緒に掻きこむ食べ方が好まれるようであるが、これもフィリピンの食文化なのであろう。