諸行無常の響きあり

フィリピンの小さな焼き鳥居酒屋の親父のつぶやき

竹文化

2012年10月26日 10時22分20秒 | つぶやき
竹を外部に張り付け、押し縁を付けて釘頭を隠す男結びの飾り、和風にしたかったが
如何せん黒のシュロ縄がない、仕方なしに麻縄で代用した。


現在工事中の小さな焼き鳥店の工事中の様子だが、フィリピンでは竹が容易に使われる。
その昔から竹を住まいとして多用してきた歴史があるのだろう。

一番容易に手に入り、住居としても利用されてきた竹、どのぐらいの品種があるかは定かではないが
確かに大きさも形も様々なものがある。

【フィリピン】竹の栽培面積拡大へ、世界的な需要増に対応

手作りの竹のベッドを担いで行商に回る人々をよく目にするが、この竹細工ベッドの他に
椅子やテーブルなどもあり、竹の骨組み、ニッパ椰子の葉で家を作る「ニッパハット」などには
よく似合う家具ではないのだろうか・・・・。

竹図鑑

ここのところフィリピンも外国から様々な家具調度品が販売されているが、それを置くにはそれなりの家がいる。
個人的には私はそのような家より、このフィリピンのニッパハットが好みである。



さて今日は暖簾を作る布地探しと、店舗前面のウッドデッキを作る材料探しをするとしよう。
竹や布地、掘り下げれば様々な種類と特有の産地があるのだろうが、時間があったら調べるとしよう。






デジブック 『歯車』

2012年10月14日 15時24分14秒 | つぶやき




この手の仕事に携わり彼是何年になるだろう。
一つだけ言える事は過去にやってきた店に関しては全て人に任せるというのでは、
自分自身が現場で歯車の一部として働いてきた。

店舗工事はこちらでも沢山の業者もいるし、段取りと工程だけを支持すれば店は出来上がる。
問題はその後の営業を如何にしてクリアーしていくかである。

過去にこのような記事を幾度無く投稿した事があったかも知れないが、
多くの邦人の方が過去にどれだけの店を作り、どれだけの店が無くなっていったことであろう。

資金の調達から店の開店、しかしこれは資金力の問題もあるが、業者を全て入れる形もある。
はたまた店の運営調理までも他人を雇い入れて行うビジネスも成功している方もいるだろう。
しかしそうした形態は雇い入れた人間が退職してしまったら代わりを探さなければならない。

元来資金力の無さもあったのだが、自分で作り、自分自身で営業していく、そこには他人に頼らなくても良い一つの心地よさがある。
ビジネス自体が潤滑に周り利益を多く生み出すに越したことは無いが、いつもそう都合よく行くとは限らない。

夫婦二人でやっていく3ちゃん商売に似た経費のかからない商売というのが私には合っているのだろう。
プロの日本料理人を雇える程の経費が算出出来る訳でもなく、自分でやらざるを得ないというのも本音なのだが。
一部の特定地域ではプロの料理人を雇い入れて立派に利益出している店もあると聞いている。

私の店もどれだけこれから継続できるかは先行きは分からないが、ビレッジ内の近隣には競合する
日本料理店が20店舗を越すほど出来ている。ただこの土地柄からしたら、2軒の老舗を除いたら
お互いに凌ぎを削りあっているといっても過言ではないだろう。

そうした意味でもこれから飲食店だけとは限った訳ではなく、自分で知らない業種に手を出しても
他人便りになるような仕事はなるべく避けた方が賢明と言えるのかもしれない。
自分が歯車の一部になる覚悟が無かったらそこには経費倒れを余儀なくされることが多いのではなかろうか。

私自身マニラの事情もマカティの事情も分からないが、大きく勝負に出て大金をかけてやる商売は
それだけ投資も大きくなり回収も一苦労することであろう。今の形態は私の身の丈にあった商売ということになるのだろう
なるべく長く持つ商売として継続していきたいところが本心である。



















完全分業制

2012年10月10日 07時56分48秒 | つぶやき




昨日の朝から道路際に上げる看板の作成をしていたが、これを作るのに材料の手配をする訳だが
こちらのハードウェア店では一軒の店では全て手配するのが難しい。

一つの仕事をするのに数軒のハードウェアー店を回る。したがって仕事を開始できるのは
半日はつぶれてしまうということも珍しくない。

たとえば下の写真の看板を作成するには、看板屋に依頼するとする。
彼らの多くは看板の中心であるデザインを印刷する高価なプリンターなど所有していないところも多く
この部分は外注となる。

大概はメタルワークスと呼ばれる鍛冶屋がこのような仕事を請け負っている場合が多く
小さな店であれば溶接に使用する溶接棒なども十分な在庫を持たずに、それを買うために
時間が必要となってくる。

デザインから看板作成まで一貫して行う業者もあるにはあるが、発注から完了までに一週間は要するであろう。
元来待つことが嫌な性分の私は自分でこの看板を作成したが、それに伴う溶接機を知人からお借りし、
ヘルパーも妻の兄を実家から呼んで作業を行った。

それにしても何でも自分でやるのはいいのだが、本来の食堂経営をやりながら、工事をするというのは
時間的にかなりきつい物がある。
やはり餅は餅屋、次回からはお客さんでもある知り合いの業者に依頼するという道を選択しよう。

やはり一つの工事を完工する為には、やはり今も昔もフィリピンではまどろっこしい程
遠回りするという事実は変わりがないと実感した。
しかし寸法の取り方の統一性の無さだけは、何とかならないのかな・・・・・。